Wellness
台湾は「温活」天国!くらしの中で実践したい台湾の温活習慣
日本列島の南西に位置する台湾。日本に比べると温暖な気候ですが、身体の冷えを予防する知恵が充実していることをご存じでしたか?。こちらの記事では、日々の生活にかんたんに取り入れられる台湾流「温活」習慣をご紹介いたします!
2022.01.13公開
まずはなぜ、台湾で「温活」が盛んなのか、そのルーツを紐解いていきましょう。
台湾では漢方の考え方が根付いており、生活様式にも色濃く反映されています。
漢方では、病気になってから薬で治療するよりも、日頃から健康を意識した生活を送り病気を予防することを重視します。そのため、健やかな身体を維持するためにさまざまな漢方薬や健康法を生活に取り入れることが習慣となっているのです。
台湾・台北には布類や乾物、そして漢方薬や薬膳食材が手に入ることで有名な「迪化街(ディーファジエ)」という問屋街があります。老舗が所狭しと並び、昔ながらの外観が懐かしさを感じさせるエリアです。
台湾では日々の食事や生活に漢方薬や薬膳が欠かせないので、このような歴史ある問屋街が現地の人に愛され続けているのではないでしょうか。
次に身体の内側からポカポカ温まる台湾の食についてフォーカスを充ててみました。
ここ数年の台湾ブームに影響されて日本国内でも台湾スイーツを食べられるお店が増加中。
台湾スイーツは身体に優しい食材を使ったものが多いですが、その中でも特に温活にぴったりなのが「焼仙草(シャオセンツァオ)」。シソ科のハーブである仙草に重曹をプラスし、煮詰めて作るスイーツです。
メインの食材である「仙草」という植物は、古来から中国で生薬として使われており、さらに食物繊維を豊富に含むため、お通じの改善にも期待大。「仙草」はタピオカや豆花のトッピングとしても使われており、チャレンジしやすい温活食材です。
たっぷりの生姜に鴨肉を加え、もち米から作ったお酒で煮込んだ鍋料理「薑母鴨(ジャームーヤー)」。
台湾では寒い季節になると、たくさんの人が「薑母鴨(ジャームーヤー)」を食べにお店に向かうのだそう。生姜の力で身体全体がホカホカに温まりそうですね。
日本で「薑母鴨(ジャームーヤー)」を提供しているお店はまだまだ少ないですが、おうちでも作れるのでぜひ寒い時期に堪能していただきたい温活料理としてご紹介しました。
最後に台湾のライフスタイルから温活のコツを学んでいきましょう。
台湾の女性は、日頃から身体を冷やさないように気を遣っているそうですが、特に生理期間においては冷たい食べ物は口にしないようにしたり、アルコールの摂取を控えたりする人が多いようです。
さらに生理中とその前後には、漢方に基づいた飲み物「四物飲(スーウーイン)」を摂取するのだそう。「四物飲(スーウーイン)」は血の巡りを促し、生理による身体の不調をサポートしてくれる女性にとって頼もしいパートナーです。
最近では、台湾発の漢方ライフスタイルブランド「DAILILY」から生理期間を気持ちよく過ごすためのお茶やフードが発売されています。漢方がますます親しみやすいものになってきていますね。
「生理の過ごし方」について詳しく知りたい方はこちら
つらい生理中、あなたはどう過ごす?サスティナブルな自分を育む生理中の労わり方 | my-muse
みなさんは、寒い季節にマッサージ店や自宅で足湯をすることはありますか?台湾式の足湯では、なんとお湯の中に漢方薬を入れるのだそう!足湯と漢方薬のダブル効果で芯から身体を温めることができます。
台湾の方はお風呂のバスタブに入れる入浴剤を選ぶような感覚で、その日の体調や気分に合わせて漢方薬をチョイスするのかもしれませんね。
台湾から、ライフスタイルに取り入れやすい温活習慣をご紹介いたしました。
台湾流の「温活」習慣は漢方に基づいたものが多いため、一日二日ですぐに効果が表れるものではありませんが、日々の生活に工夫してプラスすることで一歩ずつ冷えにくい身体に近づけることができるでしょう。
関西在住の大学生。「わたしの性は、じぶんゴト。」というテーマでフェムテックグッズを紹介するフェムテクラブ(Instagram @femteclub)を運営。大学ではジェンダーについて学ぶ傍ら、台湾好きが高じて中国語学習に奮闘中。
竹田 歩未 Takeda Ayumiさんの最新記事はこちら
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