Wellness
令和を生きる娘と一緒に考える女の子のエンパワメントとは…
2021.12.09公開
国際ガールズデイは、『女の子の権利』や『女の子のエンパワメント(女性が人生におけるあらゆる選択肢を自分の意志で選びとり、生きていくために必要な力。男性と対等に家庭内や社会の意志決定に参画する力をつけること)』の促進を広く国際社会に呼びかける日として、プランインターナショナルの働きかけを受けて、国連によって定められたものです。
今まさに、これらの問題に直面している途上国の女の子たちと同世代の娘とともに、途上国の女の子の社会問題に対して考えたことをシェアしていきますね。
途上国では、約3人に1人の女の子が18歳未満で結婚しています。また、15歳未満の女の子の出産死亡率は20代女性の5倍となっており、骨盤が未発達な思春期に出産した新生児の死亡率は2倍となっています。
途上国では、発言権や決定権は父親や男性に全て決められてしまい、女性にはありません。
女の子は、家計を助けるために売られる
女の子は、学校に通わなくてもいい
女の子は、10代で結婚させられる
女の子は、暴力をうけても仕方ない
このような偏見やおもい込みによって、刷り込まれた常識が根強く残っています。そしてこのような暗黙のルールが女の子の可能性を狭め、心身に有害を及ぼし自立の機会を奪っているのです。
ネパールにおいては、この早すぎる結婚が法律で禁止されているのにも関わらず、半数以上もの女の子が10代で結婚させられており、途中退学や暴力などの問題を抱えています。そして収入を得て自立する手段を失ってしまうのです。
教育を受ける権利を妨げる
健康に有害な仕事
強制による仕事
ただし、家の仕事の手伝いやアルバイトは、児童労働には含まれません。
国際労働機関IOLによると、5~17歳の子どものおよそ1億5200万人が児童労働をしています。(2016年)これは、世界の子どもの10人に1人の割合になっているのです。
また、全体の半数は子どもが健康や安全が脅かされるような有害労働に従事しているのです。
仕事場ではなく、学校に通うようになるためには、親の意識を変え、子どもが勉強できる家庭環境をつくることが大切です。
子どもたちは、無償の義務教育の期間に働くことができる技術や能力、コミュニケーションなどを身に着け、親には教育は未来への投資と認識させていかなくてはなりません。
途上国では根強く残っている男尊女卑の習慣、貧困をはじめ早すぎる結婚、人身取引、搾取、暴力などがあり、これらの背景には『教育を受けられない』ことにあります。
特に女の子は、性差別や家事の大きな負担、暴力や望まない妊娠に直面することが多いのです。この負のスパイラルを断ち切るために、知識を身につける教育が大切です
どんな教育が必要?
このジェンダー平等のためには、女の子の教育だけではなく、男の子や周囲、家族、地域の理解が大切です。なぜ女の子の教育が必要なのかを理解してもらい、すべての人にとって生きやすい社会にしていかなくてはなりません。
1997~2006年まで国連事務総長を務めたアナン元事務総長の『女の子の教育以上に効果的な開発手段は存在しない』(日本ユニセフ協会出典)では女の子の就学率が上がることによってもたらさせる社会的効果について以下の4つを挙げています。
『女の子の教育以上に効果的な開発手段は存在しない』(日本ユニセフ協会出典)
女の子が学校に通い、有意義な学びや友達との交流などを体験し、自分の能力を発揮することにより、貧困から抜け出すことが可能になるのです。
いま娘とわたしにできることは、以下の4つであると考えています。
いま娘とわたしにできる4つのこと
この国際ガールズデイを通して、途上国の女の子の権利やエンパワメントの学びを意識していくことが、SDGsに繋がり、そして未来の地球の平和に結びつくことになるのです。
今日もみなさまにとって素晴らしい一日となりますように…
元読者モデル/色彩検定3級/化粧品会社社内技術検定2級/ナチュラルビューティースタイリスト/ペットシッターアドバイザー&ホテルソムリエ/アラフォーママ/美容を中心にライフスタイル、食事、保護犬などの記事を執筆しているライターです。
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