Wellness
竹炭をおいしく食べて、森林保全を
竹を商品化することで、環境問題を解決し、地域も元気にすることを目指して活動するLOCAL BAMBOOが、竹炭を使ったスイーツを開発。
2025.03.03公開
日本は、国土の3分の2を森林が占めるほど、豊かな森林資源を有しています。中でも国内にある竹林の面積は年々拡大。日本は世界のなかでも有数の森林大国であり、人々の生活を支えています。
その一方で問題になっているのは、誰にも整備されていない放置竹林。
森林所有者の高齢化や林業の担い手不足によって手入れが行き届かなくなった竹林は、二酸化炭素吸収などの公益的機能や生物多様性の低下、地すべり、イノシシ等害獣への餌場、隠れ場所を生み出してしまうなど、さまざまな問題を引き起こしています。
そこで放置竹林や竹害を解決すべく活動しているのが、LOCAL BAMBOO。
LOCAL BAMBOOでは、このような放置竹林や竹害を解決すべく、放置竹林をメンマにして「森を育てる」をコンセプトにした「延岡メンマ」をはじめ、自治体や事業者と連携して竹を使ったプロダクトの生産・販売活動をしています。
この活動の一環として新たに開発したのが、竹炭です。
メンマとして活用できるのは高さ2mくらいまでの若い竹で、それより伸びてしまった大量の竹は使い道がないため廃棄されています。
この伸びきった竹を根本的な問題解決には辿り着けません。
そこでLOCAL BAMBOOが考えたのが「竹炭」です。竹を燃やして炭にする方法であれば、伸びきった竹の活用が可能になります。竹炭をパウダー状にしてチーズケーキに練りこんだ「竹炭チーズケーキ」は、メンマだけではカバーしきれなかった部分の課題も含め、総合的に放置竹林問題を解決していくことができます。
竹炭には大小様々な微細な穴が無数にあり
竹炭1gの内部表面積はなんと1000平方メートル以上です。
炭という字は「山」の「灰(ミネラル)」と書きます。文字通り、竹炭を土に含ませるとミネラル(カリウム、リン、カルシウム、鉄、マグネシウム、マンガンなど)を補充してくれます。驚異のパワーをもつ竹炭は、水に入れると有機物、不純物、化学物質を吸着分解してくれます。
ミネラルは私たちの健康を支える大切な栄養素です。黒い見た目から想像しづらいですが、竹炭は無味無臭なので味には影響しません。
この竹炭を使って2025年1月に開発したのが、竹炭チーズケーキ。
LOCAL BAMBOOは国産の竹炭を製造している会社と提携し、今後もパティシエとコラボしながら竹炭を使った「黒いお菓子」を販売していく予定。
今年2月までクラファンも実施していたLOCAL BAMBOO。竹炭チーズケーキの販売開始日は未定なので、公式Instagramをチェックしてみてください。
竹炭をおいしく食べることが、森を破壊する竹問題の解決へとつながります。
「購入は投票である」。あなたの一口が、環境保全の一環に。
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