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Interview

「ヒマラヤの少数民族との暮らしで知った愛と祝福あふれる世界とは」MutsumiUmiさん・『Bella Terra』オーナー/デザイナー

#海外で挑戦する女性 #海外で自分らしく暮らす

「海外で挑戦する女性たち」。第三回目にお話を伺うのは、ヒマラヤの奥地で遊牧民と暮らし伝承される方法で紡いだ羊毛作品を販売するブランド『Bella Terra』のオーナーとデザイナーを兼任するMutsumiUmi(むつみ)さん。

2024.07.06公開

■MutsumiUmi

『Bella Terra』オーナー・デザイナー。旅の途中、ヒマラヤの山岳遊牧民と出会い、古から続く大自然の営みを目の当たりにして彼女は人生の大きな転機を迎える。以来、ヒマラヤ標高2,600mにある人口100人ほどの徒歩のみでたどり着ける村に移住。人間という生き物が野生動物のように、美しく輝いて地球の上で命を繋いできた ”人が地球と共に循環しながら暮らしている姿” 民族に伝承される技、羊飼いの生活と文化を主とした日々を学び伝えている。

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インタビューはオンラインにて行われた。MutsumiUmiさんは、自身が暮らす村から少し離れた村にいた。自己紹介とともに「この辺りの山中では、温泉が出るんですよ」「お寺がたくさんあるので、多くの人が巡礼に訪れる場所です」と、ヒマラヤのことを教えてくれた。

ヒマラヤでの日常とは、一体どんなものなのか。巡礼に訪れる場所、多くの登山家が訪れる場所といったイメージはあるが、そこでの暮らしはなかなか情報が入ってこない。

ヒマラヤ山脈は、インドやネパール、中国、ブータン、パキスタンと5つの国にまたがる。MutsumiUmiさんが暮らす村はインドに当たる場所で、標高は2,600mと酸素は地上の約70%という雲上の世界だ。そこは、徒歩でしかいけない文字通り手づかずの自然が残り、人々が原始的に暮らす場所。だからこそ、この世界の“本質”に触れることができる。どれだけ知識をつめこんでも、たどり着けない叡智がそこにはある。インタビューでお話を聞きながら、そんなことが少しずつ、わかりはじめた。

旅路の先で出会った山岳民族の村

MutsumiUmiさんは長いこと、旅人だった。2008年から世界各国をまわり、暮らすように旅をしていた。なぜ旅を始めたかというと、本質的な豊かさや健やかさをこの目で見て、感じるため。

その原点は、MutsumiUmiさんが神奈川県葉山町で生まれ育ち、10代から菜食玄米主義、ヨガに関心を持つのはごくごく当たり前の環境だったことにある。いまのようにヴィーガンやオーガニックという言葉が広まる前だが、葉山には自然派と呼ばれるような人が多く住んでおり、MutsumiUmiさんも例外に漏れずその一人となった。

そんな10代を過ごし、日本ではホテルセラピストとして働く。そして、より本質的なものを探究するために世界へ旅に出た。

「カナダやオーストラリア、アメリカ大陸、アジア各地などさまざまな場所へと足を運びました。世界を旅して、エコビレッジやパーマカルチャー、自然療法などをこの目で見て体験しながら学んでいたんです。旅のなかでは、自分で作品を作って道で売ったり、トリートメントを施したり、時には果物の収穫など季節の仕事をして、現金収入を得ていました。ネットなど普及していない時代でしたので、当てもなく現地に赴き導かれるままに旅を続けていました」


そしてたどり着いたのが、ヒマラヤの標高2,600mほどの山岳遊牧民の村。そこで暮らし始めてから、約10年がたつ。

「出会いはとても寒い、冬の時期でした。インドでチベット仏教のなかでも一番大きいといわれる宗派が行う10日間のセレモニーに参加したんです。数百人ものお坊さんたちと一緒に巡礼の旅をして、ヒマラヤに辿り着きました。そのとき旅の途中で知り合った日本人の家族が、タクシーをチャーターして水晶の買い付けと山の中の秘境の温泉へ向かおうとしていました。私は何やら楽しそうなその旅に便乗して、インドでも有数の採掘量を誇る洞窟を所有するお宅を訪ね、とても美しい水晶を見せていただき、『さぁ温泉へ行こう!』とタクシーに乗っていると、雪が降り始めたんです。温泉宿には無事着きましたが、その雪は降り続き、翌朝になると谷全域の送電線が倒れ、大規模な停電になってしまっていたんです。谷から下りる道は雪のためクローズ。しばらく電気は復旧しないとのことだったので、私は近隣の山を登ることにしました。それが、山岳遊牧民との出会いのきっかけです」

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ヒマラヤの山岳遊牧民は、その佇まいが神聖


その村では、女性たちが座り集い、羊毛を紡ぎ、編み、機織りをしていた。MutsumiUmiさんはローカルの言葉しか話せない彼女たちの隣に座って、なんとかコミュニケーションをとって道具の名前や紡ぎ方、さまざまなことを教わった。その後も何度もその村に足を運び、インフラが復旧しても尚、そこに居続けたというMutsumiUmiさん。世界のあらゆる土地へ訪れ、多くの経験をしてきたMutsumiUmiさんがなぜ、ヒマラヤの山岳遊牧民にそこまで惹かれたのだろうか。その問いに対して、「糸紡ぎがとても楽しそうだったから」とMutsumiUmiさんは笑う。「最初のきっかけは本当に楽しそう、私もやりたい!と純粋に思ったこと。ふわふわの羊毛の塊からするすると糸が現れて、駒に巻き取られていく様に、無性に心を惹きつけられました。それに、糸を紡ぎ続けるおばあちゃんの指を見るとボロボロだったんです。でも、そのボロボロの手が本当に美しく、尊いと思ったんです」

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糸紡ぎでボロボロになった女性たちの手


その糸紡ぎは古くから変わらずこの地域に伝わってきた。日本でも弥生時代から現存していた原始的な紡ぎの方法と、古代織りが代々受け継がれてきている。ヒマラヤの標高の高さは羊を育てるのに最適な気候で、上質な羊の毛をその村で暮らす人々が、ひとつひとつ丁寧にただ淡々と紡ぎ続けている。紡いだあとは編み、そして自家製の機織り機でパタパタと織る。たくさんの手間のかかる工程を家族で力を合わせて仕上げる。遊牧から一族で行うので一枚に約2〜3年はかかるという。MutsumiUmiさんは一つの布を完成させるために、6年もかかったこともあるそう。

近代化に触れることなく息づいている根源的な暮らし。それはまるで過去の世界が山の奥に閉じ込められてしまったかのように、美しい世界が広がっている。


「話だけ聞いても、理解しきれない世界かもしれません。でも本能的に人間として、現代人にとっても心に響くものがあると思います。もちろん、ヒマラヤの奥地で暮らすことはたやすいことではありません。山の事故も多く、文字通り何度も死にかけました。現代社会に生まれ育った私たちにとって肉体的にも精神的にも修練を積まなければ生きていけないくらい過酷な環境です。でも、それ以上にここで暮らすことに価値があると感じました。何度も違う生き方もあるかもしれないと思いましたが、それでもここで暮らし続けています」

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ありのままの自然が残るヒマラヤは、美しくも厳しい


それはきっと、リトリートだとかリフレッシュだとか、非日常だとか、そんな世の中でありふれた言葉で塗りかためられたものではないのだと感じる。暮らしのなかに、常に「生きる」と「死ぬ」がすぐそばにあり、そのふたつは隣り合わせに存在する。現代社会で暮らす我々にとってはおとぎ話の世界のようだ。しかし、同じ太陽、星の下、時間の流れのなかで彼・彼女らは日々暮らしている。そこで暮らすMutsumiUmiさんの言葉や写真だからこそ、ようやくリアルに感じとることができる。


「水は、何千年という記憶を持つ氷山から流れてくる水を飲みます。食べ物は代々伝わってきた古来種の種から採れたもの。朝起きたら太陽の光を浴びて、土の上を裸足で歩く。1日500mℓしか摂れない、品種改良されていない搾りたての牛の乳を共に暮らすおばあちゃんが持ってきてくれます。その牛は、村に生えている草を食べて生きています。バイクも車も入れないので、排気ガスを吸うこともない。この村で暮らす人々は細胞レベルでクリアだと思います。“目の前の土地で育ったものを食べて飲んで自分の身体ができている現実”が目の前で起こっているので、自分の体のように地球を大切にしようと思います。意図的な『感謝をしなくては』ではなく、自然と感謝が溢れます。『地球を守るんだ!』なんて意気込むこともなく、それはごく自然におとずれる感覚です」

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日向に集まる、村の女性たち


そういった自然豊かな場所で心身満たされて生きていると、 “幸福ホルモン”が分泌されて欲求が満たされて「足るを知る」という。物欲をはじめとした俗世的な欲は、現代人特有の病なのかもしれない。MutsumiUmiさんが日本で暮らしていたときは、どうだったのだろうか。

「葉山で暮らしていましたから、都心に住む人よりはヘルシーな生活をしていたかもしれません。でも、高級ブランドが大好きだったし、六本木や銀座で遊んでもいました(笑)。いわゆる普通の子でしたよ。人並みに欲やエゴもたくさんあったと思います」と話す。「現代社会から離れて、欲というものを掘り下げて認知できるようになってきました。たとえば、買い物すると幸福ホルモンが出る。その気持ちよさは一時的なもので、時間がたつとその感覚をまた得たいと思ってしまいます。人間はその繰り返しをしているだけ。と俯瞰できるようになってきました。村で暮らしていると、山道を歩くだけで脳内が満たされるので、わざわざ街まで降りていって物質的刺激を得たいとは思わなくなってきています」

警察でも政府でもなく、内なる神様が見守っている

ヒマラヤといえば、巡礼で訪れる人が絶えず訪れる聖地でもある。そこで暮らす人々が最も信じるもの。それはやはり、「神の存在」だという。「反対にいうと、政府も警察も日本のような機能はしていません(笑)。自治体もなく村長の存在もいない。でも村が平和なのは“神の存在”があるから。その根本にあるのが畏怖の念です。神様は正しく清く、畏れ多い存在。どこで何をしていても見られているという感覚があるから、倫理的に厳格です。『恋愛は一生に一人』という道徳観で、『男女が共にある=結婚』というほど、現在も厳格な倫理観が残っています。


そして、そのような特別な村に外部の人間が受け入れられることはごく稀だ。MutsumiUmiさんのように10年という長い年月を経て暮らし続けている人は、初めてだという。なぜ受け入れてくれたのだろうか。「まず、純朴な理由であること。そして、糸紡ぎにただひたすら向き合い、一生懸命だったからじゃないでしょうか。『浄化されたい』『お金を儲けたい』といったエゴがあって訪れる人は自然と弾かれてしまいます。口では『村の人々のため』と言っていたとしても、です。本心はすべて見抜かれてしまいます。私もいまいる村に落ち着くまで3年かかりました。最初にたどり着いた村の一族に気に入ってもらえて、そこからいろんな人に紹介してもらいながら現在暮らす場所へと、徐々に標高を上げていきました。標高が高ければ高いほど、村の暮らしが原始的で作業がしやすい環境が整っていました。村のみんなには、『あの子ちゃんとやっているし大丈夫じゃない?』みたいに思ってもらえたのかな」

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糸紡ぎの師匠とMutsumiUmiさん


ヒマラヤの暮らしで気になるのが、経済的な事情。その村ではどうやって営みを続けているのだろうか。

「村のひとは牛、羊、馬といった牧畜によって生計を立てる人もいますが、違う村へ行って観光業をして生計を立てている人もいます。牧畜は観光業よりもお金になりませんが、私の同居している一族は牧畜が好きで続けたいと思っています。

『他の命を奪ったり戦争に加担したりして得るお金は黒いお金。質素に平和的な心で必要なお金を稼げれば良い』と言い、日本の皆さん世界全体が平和で戦争のない世界になったらいいな、と雄大な山並みを眺めながら話しています」


では、MutsumiUmiさん自身はどうお金を得ているのか? 
「最初の3〜4年は貯金でなんとか生活していました。インドの前にいたオーストラリアでためたお金や、当時USAにパートナーがいて事業を営み手伝っていたので(MutsumiUmiさんはアメリカとヒマラヤを行き来していた)、それで得たお金もありました。

USAの資本主義社会での不自由のない生活と、村の質素だけれど満たされた生活の両極を見て村での暮らしを選びました。いよいよ貯金がゼロになったときがあったんです。それも、まるでお告げのようなタイミングで。
それはある日、巡礼で標高4,200mまで120km歩いたときのこと。そこで高山病になり、文字通り死にかけました。幻聴・幻覚もすごいし、体も動かない。呼吸もどんどん弱ってきて、自我がなくなり体が溶けるような感覚。そんな私の状態にまわりの人たちが気づき、なんとかおぶられながら山を下り、生きることができました。


意識朦朧としている時に、4,000m付近に暮らしていた遊牧民と羊の群れの姿が神々しく、人が地球からテイクするのではなく、森羅万象の一部として地球の循環の一部である姿に深く感動したんです。

そしてその旅から帰ったとき、ちょうど貯金がゼロになっていました。偶発的なタイミングですが、必然だったのかもしれません。

お金がなくなり働かなくてはと思った時に、瀕死の状態で感じた羊飼いの美しい営みと、今までに出会ってきた名もなき伝統手工芸の名人たちと一緒にお仕事をしたらいいのではないか。そう、直観的に思いました。そうすれば村で暮らすみんなにも現金を循環できるし、遊牧民や伝統の技も存続すると思いました。私は性格上、自由気ままに楽しく一人で生きていく人生だと思っていて、そんな大義に生きる予定はなかったのですが(笑)、『一度死にかけ手放そうとした命だから、遊牧民の平和な暮らしとヒマラヤの大地が長く続くようにできることをしたい』と思い、ブランド『Bella Terra』を立ち上げることにしたのです」

Bella Terra公式HP

本来の自分に還るということ

『Bella Terra』を立ち上げたのは2021年。それから少しずつ作品を紡ぎ、昨年の冬は日本に帰国して展示会を実施。ヒマラヤを実際に感じられるようなお話会や糸紡ぎの伝承の会、リトリートなどの活動もしている。

「ありがたいことに、展示会でお披露目した作品はすべて完売しました。2024年の冬頃にも展示会は行う予定です。お話会ではヒマラヤの映像を編集して音楽をつけて流しています。シティにいるとどうしても目も耳も、肌の感覚も遮断して生きてしまう。これが常態化してしまっているのかもしれません。映像を見て深呼吸をしながら、ヒマラヤの凛とした空気、草の匂い、生き物たちのエネルギーを、映像や音香りから感じとっていただければと思っています。日本でもその昔は、今よりもっと五感を解放して自然と調和し生きていたはずです。ヒマラヤの映像や音によって何かしらの刺激を得て、ヒマラヤに在る振動に共鳴していただけたらうれしいです」


「本来の自分から乖離している」。

それは、多くの人間が感じていること。もしくは、気づいていないこともあるだろう。「本来の自分ではない」ということは、形を変えた自分否定でもある。人は、本来の自分に戻るほどに自然に生きられるようになる。では、どうすればそんな自分になれるのだろうか。

「私たちはすでに、地球という星と大地に愛されている存在だと感じています。水、風、土、火、があることが当たり前ではなく、『いまこの瞬間の自分は祝福された存在である』と感じるようになりました。ヒマラヤでは自分の足で山を登って、どこから水が流れてくるかを子どもたちでも知っています。自分は地球の一部であり、何かしらの役割を与えられて生きているということを理解できる。人としてこの地球にいていい。自分が役に立っていると思えるのは大きな自信になりませんか?」

この世界のすべての人に役割がある。それは当たり前のことのようだが、無価値観に襲われてしまうことも時にはある。


「村の人々は羊を追いかけたり、糸を紡いだり、牛を育てて乳を絞ったりとそれぞれの役割があります。私はこの村で、字が書くことができて、パスポートを所有し、物流ができる唯一の人間。だからそのお役目を、しっかりと果たしたいと思っています」


MutsumiUmiさんがヒマラヤで命を懸けて暮らす理由の一つは、村の人々がより豊かになること。そしてもう一つ、このヒマラヤでの暮らしを世の中に伝えていくこと。その一環としてお話会を開催しているが、「本の出版」も目標の一つだそう。

「10年前、私は恋を落ちたかのごとく、糸紡ぎを始めました。でも、村の長老たちからは糸紡ぎの技術だけではなく、とても深い何かを教えてもらったと思っています。それは目に見えるもの、耳で聞くこともできない、心で受け取ったものです。その心から溢れる想いを、次の世代に伝えたい。この村では、生まれた時からの24時間365日の習慣が、深いセレモニーなんです。10年間、この地で多くの写真を撮ってきました。そのなかには、とても尊敬していたおじいさんが、亡くなる前の3日前に『俺の写真を撮ってくれ』と言われて撮った写真があります。合掌している写真なのですが、彼の表情が言葉にし難い尊いものでした。


彼はいつも『ご飯食べたか?また作っているのか?えらいな』と、声をかけてくれていました。彼の生き様がそのまま写ったような写真です。そんな写真たちと、言葉を添えた本を出せたらと思っています」

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おじいさんが亡くなる直前の写真

日本に戻る気はないのかと問うと、「日本にもお家がほしいと思っています。でも山奥かな。田舎がいいですね」と笑う。

「最近、羊の遊牧をしながら、原料の羊毛を掃除し続けています。羊は食物連鎖、自然の循環によって生かされていて、羊毛の掃除していると、目の前の景色、その美しさ、その循環のひとしずくとして羊毛があることを感じます。1kg掃除するのに20時間近く時間をかけます。そこができあがりの質に大きく関わるからです。普通の人はこんなに時間をかけて掃除はしません。羊を柵に入れたりしてコントロールすれば、掃除の手間を省けます。

でも、ここに私のこだわりと情熱が強くあって、この地味な作業と向き合って、最終的に出来上がる作品を見て触れるのを自分で楽しみにしています。ヒマラヤの穏やかで幸せな日常と熱意をもって羊毛の作業が混在しています。途方もなく原始的で時間のかかる手仕事、そして途方もない時間をかけて地球が整えてくれた生命の循環という奇跡。それを感じ共に生きる地味で愛情あふれる生き様が、私が村の長老達から授かった大切な叡智です。今日もこれからウールのお掃除です。地味にやってきます」



「ヒマラヤの村の人たちは、明るく穏やかで、トラウマや鬱、自ら命を絶つといった話を聞かない」とむつみさん。日々の暮らしを営むだけで、人々は豊かさと幸せで満ちている。長い年月を経て信頼関係を築き、家族の一員として迎えられたMutsumiUmiさんはその無条件の愛を素直に感謝して受け入れることで、心穏やかに暮らしていけると語る。

MutsumiUmiさんは謙虚な姿勢で、「もちろん、まだまだエゴはあるように感じます。自我をなくして物事を為すというところにたどり着くには少し時間はかかりそうです。でも、毎日に小さな幸せと笑顔が溢れ輝いています」と話す。

私たちがヒマラヤで暮らすといった選択は難しいかもしれない。でも、1mm単位でもその叡智に触れて、心の琴線に触れることで何かが変わったなら。現代社会で生きる私たちができることを、一人ひとり考えるときなのかもしれない。

@bellaterra_happy_creation



写真/MutsumiUmi 取材・文/竹尾園美

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