Wellness
【専門家監修】デリケートゾーンケアの基本のキ!簡単お手入れ方法とおすすめアイテム
デリケートゾーンケアの話はなかなか聞けないですよね。そんなお悩みを持つあなたにデリケートゾーンケアの基本を教えます!簡単にできるケア方法や、おすすめのアイテムもご紹介。デリケートゾーンケアの基礎中の基礎をこの記事で押さえましょう!
2020.05.18公開
デリケートゾーンとはどこを指すのかというと、膣の外側の外陰部のこと。陰部全体ではなく、VラインとIラインの外側の部分を指します。デリケートゾーンと呼ばれる理由は、女性の体の中でも特に繊細なパーツだから。外的刺激に弱く、敏感で乾燥しやすい部分なんです。
私たちの肌は弱酸性で、pH値4.5〜6.0程度の弱酸性が健康的だと言われています。デリケートゾーンは他の体の部位よりも酸性度が高く、pH値は3.8~4.5の弱酸性です。そのため、アルカリ性のソープで洗うとpHのバランスが崩れる原因に。
デリケートゾーンをケアするにあたって、他の肌とはpH値が違うということを覚えておきましょう。陰部を酸性に保つことで、外部から子宮内に雑菌が入るのを防ぐことができます◎
デリケートゾーンは汗や汚れがたまりやすく、お手入れを怠るとニオイやムレが発生することも。陰部のかゆみや、黒ずみといったトラブルを引き起こしてしまうこともあるんです。デリケートゾーンをトラブルから守るためにも、お手入れして陰部を清潔に保つことが大切になります。
デリケートゾーンのお手入れ方法は、弱酸性またはデリケートゾーン専用のソープを泡立てて行います。陰部は繊細な部分なので、専用のソープをしっかり泡立てて柔らかい泡で洗うことが大切。手または泡立てネットなどで泡立てて使用しましょう。
ソープを泡立てたら、指の腹を使って陰部を優しく撫でるように洗っていきます。陰毛部分から洗い始めて、股間からお尻の穴まわりまで、前から後ろの順番で、丁寧に洗いましょう。
お尻から股間に向けて洗うと膣内に汚れが入ってしまう場合があるので、お尻から洗わないように気をつけて。デリケートゾーンは「前から後ろ」に洗うことを意識すると簡単に洗えます◎
デリケートゾーンをソープで洗った後のケア方法は、ジェルまたはミルクを使って保湿していきます。肌のスキンケアと同様に、デリケートゾーンも保湿して乾燥を防ぐことが大切。保湿アイテムは、お悩みに合わせてお好みのテクスチャーの商材を選ぶと良いでしょう。ベタつきが苦手な方はジェルやミルクがおすすめです。
お風呂でデリケートゾーンを洗ったら、お風呂上がりには保湿ケアを忘れないようにしましょう。乾燥しやすい部分なので、お風呂から出たらすぐに保湿してあげることが大切です。
デリケートゾーンのかゆみやバリア機能の低下の対策には、クリームを使ったお手入れ方法がおすすめ。保湿力の高いクリームでケアすることで、乾燥によるかゆみや、くすみを防ぐことができます。ジェルやミルクを塗った後に、クリームを塗ってケアすると保湿効果がアップします。
デリケートゾーンにクリームなどの保湿アイテムを塗る方法は簡単で、お風呂上がりに軽く水滴を払った陰部に優しく塗るだけ。水分は多少残っていても大丈夫で、素早く保湿して乾燥を防ぐようにしましょう◎
デリケートゾーンのケア方法で、保湿ケアの後にプラスしたいのが膣のオイルマッサージ。ハリと潤いを与えることで、ふっくらと弾力のある肌に導きます。
オイルマッサージの簡単なやり方は、オイルを手に取ったら膣外側の大陰唇と小陰唇に優しく塗り込みます。膣口にもオイルを塗り込むようにマッサージして、だんだんと慣らしていきましょう。
オイルマッサージに慣れてきたら、膣内のマッサージも取り入れてみてください。オイルを指になじませたら、膣内ゆっくりと指を第二関節くらいまで入れて、優しくケアしていきます。慣れてくると簡単にケアできますが、最初は痛みのない範囲内で行いましょう。約1分程度、膣壁をなぞるようにぐるっとオイルを馴染ませてマッサージするのがおすすめです。
もちろん、膣内は非常にデリケートな場所なので、爪が短い状態で、清潔な手とオイルでマッサージするように注意しましょう。また、使用するオイルに「粘膜部分には使わないように」と表記が合った場合は使わないようにしてください。
I’m La Floria(アイム ラフロリア)の「デリケートボディウォッシュ」は、デリケートゾーンもボディも、これ1本全身を豊かな泡で優しく洗えるのがポイント。使いやすいポンプタイプで、よく泡立つのでふわふわの泡で簡単にデリケートゾーンをお手入れできるのが便利なんです。
シカ成分として知られるツボクサエキス配合し、肌の水分保持力を高めてお肌全体にハリを与えながら、しっかり保湿もしてくれます◎
幾重にも重なるイヴピアッツェローズの香りで、リラックスしたい方におすすめです。
サマーズイブの「フェミニンウォッシュ マルチベネフィット シンプリーセンシティブ」は、保湿成分を配合した弱酸性のボディソープです。サマーズイブはアメリカのデリケートゾーンケア専用ブランドで、低刺激処方のデリケートゾーンケアアイテムを多数展開しています。
pHバランスを弱酸性に整えた低刺激ソープで、デリケートゾーンを優しくケアしてくれる優れもの。デリケートゾーンのデイリーケアに活躍するアイテムです♪
ウーマンエッセンシャルズの「ウーマンエッセンシャルズ ジェルウォッシュ」は、デリケートゾーンとボディのお手入れに使えるボディウォッシュです。植物由来の洗浄成分を配合しており、肌の潤いを残しながら優しく洗い上げてくれるのが特徴。コンディショニング成分としてビタミンEも配合し、肌やアンダーヘアを健やかな状態に保ちます。
トレスマリアの「トレスマリア ソープ」は、泡立たないジェルタイプのデリケートゾーン専用ソープです。弱酸性、低刺激性の無添加ソープで、乳酸菌やセラミドといった女性に嬉しい成分も贅沢に配合しています。泡タイプではありませんが、デリケートゾーンに優しい使い心地のアイテムです。
トレスマリアの「トレスマリア ミルク」は、デリケートゾーン用の低刺激性保湿乳液です。上述した「トレスマリア ソープ」と同様に弱酸性の無添加処方。セラミドやシアバターといった保湿成分を配合しており、デリケートゾーンの乾燥やかゆみ、黒ずみを防ぎます。
デリケートゾーン用の乳液ですが、体や顔の保湿ケアにも使用可能です。低刺激性なので敏感肌の人はもちろん、妊娠中や生理中の人、脱毛している人も使えますよ。トレスマリアのジェルソープと一緒に使うとさらに効果的です♪
アンティームの「アンティーム ホワイトクリーム」は、デリケートゾーン専用の美白&保湿クリームです。オリーブオイルから抽出した成分や、コメヌカエキス、ドクダミエキスといった植物由来の成分を配合。トウキ根エキスなど和漢エキスも配合しており、日本人女性の肌に優しくなじむ処方となっています。
デリケートゾーンの乾燥や黒ずみ対策に使えるほか、乳首やワキなどのケアにもおすすめ。自然由来の成分が肌に潤いを与えて、ツヤのある明るい肌へと導きます。
ビオデルマの「ピグメンビオ ホワイト センシティブクリーム」は、デリケートゾーンの黒ずみやくすみに効果的な弱酸性のクリームです。下着や衣類の摩擦による黒ずみの原因にアプローチして、透明感のある肌へと導いてくれます。
エチルアルコール無添加、パラベン無添加の低刺激処方なので、敏感肌のケアにもおすすめ。デリケートゾーンに限らず、黒ずみやくすみが気になる部位のお手入れに活躍するアイテムです。
アンティームの「インティメール バーシングオイル」は、出産前の会陰マッサージにも使える膣まわりのマッサージオイルです。マカデミア種子油やホホバ種子油など、植物の力で膣をやわらげます。デリケートゾーンのエイジングケアアイテムとしてもおすすめ◎
以上、デリケートゾーンケアにおすすめのアイテムを8つ紹介しましたが、「さらに他のアイテムも見てみたい」という方は下記の記事もチェックしましょう。用途別に紹介されているので、あなたの目的に合ったケアアイテムが選べますよ♪
デリケートゾーンを洗う時に注意したいのが、膣内は洗わないようにすることです。膣の中にはデーテルライン桿菌(かんきん)という乳酸菌の一種が存在していて、雑菌の増殖を抑える働きをしています。そのため、膣内までソープの泡で洗う必要はありません。
デリケートゾーンケアでは、陰部をゴシゴシとこすらないように注意して。ソープで洗う時はもちろん、ジェルやクリームを塗る時も指で優しくお手入れしましょう。こすってしまうと粘膜を傷つけてしまうので、優しくケアすることを心がけてください♪
既に触れたように、デリケートゾーンは他の肌とはpH値が異なり、弱酸性を保つことが大切です。アルカリ性のソープを使うとデリケートゾーンのpH値が狂ってしまい、かゆみや乾燥の原因にもなります。家にあるもので洗う場合は、アルカリ性ではなく弱酸性かどうか確認してくださいね!
デリケートゾーンは体の中でも特に繊細な部分で、正しい方法でお手入れすることが大切。洗い方や保湿方法は簡単ですが、優しく丁寧にケアすることを意識しましょう。
ソープや保湿アイテムはデリケートゾーン専用のものを使うのがおすすめで、低刺激処方のアイテムは敏感肌の人でも使えます。今までデリケートゾーンのケアを怠っていたという人や、間違ったケアをしていたという人は、ぜひ正しいお手入れ方法でケアしてみてくださいね♪
2017年にMellia株式会社を創業し、女性一人一人に寄り添うデリケートゾーンケアブランド「I’m La Floria」の商品開発・コンセプターを務める。化粧品メーカーで商品企画兼広告プロモーション部を統括し執行役員としてヘアケア業界NO1ブランドを生み出す。会社員時代に感じた女性特有の悩みや、ホルモンバランスから起こりうるトラブルに着目し、女性の健康と美に関心を持つ。セラピストと女性ホルモンバランスプランナーの資格を所有し、女性の身体に関する正しい知識を取得したうえで、商品開発にも活かしている。
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