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どんな姿にでも美しさは存在する。私がコンプレックスを武器にするまで

好きな部分も嫌いな部分も全部自分。意志と知性で自分らしい選択をするためには、まず自分を愛することから始めてみましょう。そこで、コンプレックスをも愛するmuseライターからのエールをご紹介します。

2020.11.17公開

私のコンプレックス

第一子の長女として両親のもとに生まれた私は、初孫なこともあり、多くの人から可愛がられて愛情をたくさんもらいながら育ちました。しかし、3年も経たないうちに年子の弟がふたり生まれてからは、環境が大きく変わり幼心に幼い弟たちに対して

『弟たちだけママに甘えてずるい。』

と嫉妬心が芽生えたことを今でもよく覚えています。

成長するにつれ、幼い頃から容姿の整ったふたりの弟との外見の差も気になるようになり、

『どうして私はぱっちりふたえじゃないの?』

『どうして私だけ眼鏡なの?』

と、知らず知らずに悲観的になり、活発でムードメーカーな弟たちとは対象に無口で大人しい子でした。今でこそ、おしゃべりな私ですが、今思うと当時の私はコンプレックスを抱えていたんだと思います。

早い時期からコンプレックスを抱えていた私ですが、変わらずたくさんの愛情を受けたことと、周りから褒められることで自分の長所を見つけ、徐々に明るく前向きな女の子に育っていきました。

コンプレックス克服アドバイス

大人になるとなかなか難しいですが、お褒めの言葉を素直に受け止めるってすごく大切なことだと思います。

誰かに褒められた時、私なんか…って思ったり、そんな事ないです、と言っていませんか?まずは素直に『ありがとうございます。』と受け入れるとすごく気持ちがいいし自信にも繋がります!

そばかす

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もともと色白の私は、幼い頃から眼鏡をかけていたせいもあってか、幼少期からはっきりとしたそばかすがありました。

幼い私自身は、『そばかす』といったものがなんなのかはわかりませんでしたが、母親が私を皮膚科へ連れていき医師に私のそばかすについて相談していたこともありました。

このそばかす、今では私のトレードマークであり、とても気に入っています。日本の美的感覚からすると、そばかすはシミに分類され、そばかすを嫌う方も多いようですが、私が自分のそばかすに自信を持てるようになったのは、アメリカ人の友人の一言がきっかけでした。

『そのそばかす、羨ましい。日本人でそんな綺麗なそばかすがある人に初めて出会ったよ。』

彼女からのいきなりの告白に拍子抜けした私ですが、今まで褒められたことのないそばかすを褒められてすごく嬉しかったです。

正直、自分自身でもそばかすが嫌だと思ったことはなかったのですが、勝手に『そばかす=可哀想』といった固定観念を周りから押し付けられている気がしていました。しかし、一歩外に踏み出せば、美的感覚もさまざま。

どんな姿にでも美しさは存在するし、たとえコンプレックスだったとしても必ず褒めてくれる方がいる。そんな気付きをくれた出来事でした。

コンプレックスとの向き合い方

固定観念に囚われず、コンプレックスさえもチャームポイントへ変える時代!自分がいいと思ったら、周りからのマイナス評価だけに振り回されないで!

美しさとは?

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容姿の整った両親と弟に比べて、私だけどこか冴えない塩顔。

家族みんなが綺麗な二重まぶたに対して、私だけ重めの奥二重。

低い鼻に小さめの口、高い頬骨に丸い輪郭。

私は自分の顔のパーツどこををとっても、好きな箇所、自慢できるものは何もありません。

思春期の頃、ギャルメイクがブームなこともあって、ここぞとばかりにガッツリメイクをして登校する毎日。

そんなある日、父親から

『いくら外見を取り繕っても中身が空っぽなら何も変わらない。外見を気にするのもいいけど、中身をしっかり磨け。』

と言われた一言がチクリと胸に響きました。

父親は昔から躾やマナーに厳しくて褒められたことなんてなかったので、当時の私は反発するかのように派手な外見を好み聞く耳を持ちませんでした。

今となっては、その言葉も『愛想よく姿勢正しく』と口うるさかった父親ならではの愛情だったと感謝しています。

美しさとは外見ではなく内面から。これに気がつくまでには、長い月日がかかりました。

今でも、自分の顔に自信があるかと聞かれたら答えは『NO』です。

現代では美容整形なども身近な存在で、施術を受けることによって自信が持てるのであれば、美容整形を受けるのもひとつの手段だと肯定的ですが、私自身は自分のコンプレックスを受け入れて、自分のコンプレックスも含めて私だと思っています。

そう言った意味では、奥二重の目元や小さい鼻も口も高い頬骨も丸い輪郭も全て、個性として受け入れて自分に自信を持っています。

他人から褒められれば、素直に感謝して受け取ることもできるようになりました。

自分自身が外見ばかりに気を取られていては、外見を気にする人、外見しかみない人しか寄ってきません。

しっかり内面を磨けば、あなたの外見、内面、どちらにも目を向けて褒めてくれる人が現れると私は思います。

美しいあなたへのエール

周りと比較するのではなく、今のままでも十分美しいと自信を持つことが美しさへの1番の近道!他人ではなく自分と向き合い、自分磨きを楽しもう!

美しさに正解はない

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SNSの普及などにより、現代には情報が溢れすぎていると感じる今、美意識も誰かが決めた理想や固定観念に振り回されがち。

最近は、飾らない美しさを発信する方も増えましたが、まだまだコンプレックスを抱えた女性が多いのも事実です。

周りと比べたり、周りからの評価ばかりを気にするのはやめて、自分の美しさに目を向けて。自分の美しさが分からないなら、毎日笑顔で過ごすこと、素直に生きることから始めてみてはいかがでしょうか。

コンプレックスがあってもいい。だって、美しさに正解はないのだから。

■Writer's Profile

ダブリン 遥香

アメリカ人夫と国際結婚。一児のおとこのこママ。妻になってもママになっても私らしく!夫と息子とアメリカ暮らしを満喫中。

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