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大人におすすめしたい女性エッセイスト達。人気の代表作品とともにご紹介

ふとした時に読みたくなるエッセイですが、その中でも女性エッセイストの作品を読みたくなる時はありませんか?エッセイストと一言でまとめても、人気作家として知られている人から意外な有名人まで、実に様々。大人におすすめの女性エッセイストさんについて、その魅力と代表作をご紹介します。

2020.12.17公開

女性エッセイストの作品の魅力とは?

①女性ならではの視点

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女性エッセイスト作品は、女性ならではの視点で執筆されていることが最大の魅力。エッセイは、特定のテーマに対して気軽に自分の意見や思想をまとめた散文のことです。随筆ともよばれ、文学における一形式として昔から愛されてきました。

そんなエッセイに触れることは、著者の思想に触れること。女性ならではの切り口による言葉は、男性エッセイストの作品とはまた違った魅力を感じることが出来ます。

②読むことで経験を共有

エッセイには、著者の経験が盛り込まれることも多くあります。また、自由な形式で執筆できるので、執筆者のタイプも様々。作家や有名人だけでなく、一般の人も気軽に執筆できる分野であることから、語られる経験も千差万別となっています。

色々な経験を積んだ女性エッセイストたちの文章は、女性ならではの体験への共感と共に、大人の女性の心に寄り添ってくれるのではないでしょうか。

③気になる著者をより深く知れる

作家だけでなく、芸能人やスポーツ選手であってもエッセイを書くことは珍しくありません。気になる女性有名人の生き方や思想が分かるので、エッセイが出版されていたら手に取ってみるのがおすすめ。

どんな子供時代を過ごしたの?何を原動力に頑張ってきたの?成功の秘訣は?エッセイを通してより深く知ることで、自分の魅力アップにも繋がることでしょう。

小説だけじゃない!作家兼エッセイストとして有名な女性

①林真理子

作家兼エッセイストとして有名な女性と言えば、「林真理子(はやしまりこ)」。女性の感情に対する鋭い切り口と、どこか爽やかな読後感の作品が多いことが特徴です。

『ルンルンを買っておうちに帰ろう』は、そんな林真理子のデビュー作となる短編エッセイ集。女性の欲を痛快に語って、ベストセラーとなりました。

②三浦しをん

『まほろ駅前』シリーズや『舟を編む』といった話題作が多い作家の「三浦(みうら)しをん」は、人気エッセイストとしても有名。テーマが幅広く、独特の観点から面白いエッセイを多数手がけています。

三浦しをん初心者の女性向けエッセイとしておすすめなのは、『お友だちからお願いします』。何気ない日常の中で光る、著者の感性が楽しめます。

③村田沙耶香

『コンビニ人間』で芥川賞を受賞した「村田沙耶香(むらたさやか)」も、エッセイストとしての側面を持つ女性作家。2020年は、英公共放送BBCが選出する年間最高書籍の作家としても注目を集めました。

『となりの脳世界』は、村田沙耶香がデビュー当時の若いころから30代まで、各誌で発表してきたエッセイをまとめた一冊。著者がより身近に感じられるおすすめの代表作です。

有名人も執筆!エッセイストとしても活躍する女性

①浜島直子

ファッションモデル・タレントの「浜島直子(はまじまなおこ」は、複数のエッセイを手がけている有名人。『世界ふしぎ発見!』のミステリーハンターとしての面白い経験や、モデルとしての自分を語っています。

代表作としておすすめなのは、初のエッセイ集となる『蝶の粉』。子ども時代から大人になるまでの、色々なエピソードがまとめられた一冊です。

②片桐はいり

「片桐(かたぎり)はいり」は、文章センスに優れていることでも有名な女優。テレビ、映画、舞台で活躍する傍ら、面白いエッセイを執筆しています。

代表作は、撮影のためにフィンランドに滞在したことをきっかけに書かれた『わたしのマトカ』。フィンランドでの経験と役者人生について描かれた、30代の女性向けの一冊と言われています。

③伊藤春香

はあちゅうの愛称で知られている人気ブロガーの「伊藤春香(いとうはるか)」も、エッセイを手がけています。作家という肩書も持ちますが、著作の多くは自己啓発エッセイと言える作品が多いことが特徴。

おすすめは、大人の入り口に立ったばかりの女性向けの内容になる『自分の強みを作る』。タイトルの通り、エッセイを読むことで自分の強みの作り方が学べます。

漫画家が手掛ける!代表作と合わせて読みたいエッセイスト

①さくらももこ

「さくらももこ」は、漫画家兼エッセイストとして知られる女性。代表作の漫画『ちびまる子ちゃん』は、若い世代から大人まで知っている国民的人気アニメにもなりました。

初期エッセイ作品となる『もものかんづめ』は、著者の日常と家族について描かれた一冊。自身をモデルにした『ちびまる子ちゃん』と合わせて読むと、意外な発見ができます。

②ヤマザキマリ

エッセイ漫画家としてデビューした「ヤマザキマリ」。古代ローマの浴場と、現代日本のお風呂をテーマにした漫画『テルマエ・ロマエ』が人気を集めて有名になりました。イタリアの文化やイメージの普及に貢献したとして、イタリアの星勲章も受賞。

エッセイには数多くの作品がありますが、おすすめは『ヴィオラ母さん』。ヤマザキマリの母親に焦点を当てたエッセイで、著者の人生観の原点が分かります。

③西原理恵子

漫画家の「西原理恵子(さいばらりえこ)」も、エッセイを手掛けています。漫画の代表作は、毎日新聞で連載されていた『毎日かあさん』。

エッセイの代表作となるのは、ベストセラーにもなった『女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと』。女性が社会的に自立することをテーマに、愛娘へのアドバイスとして書かれたと言われています。大人だけでなく、若い女性向けとしても人気のエッセイ。

面白いテーマを扱う!注目したい女性エッセイスト

①こだま

「こだま」は、衝撃のタイトルのエッセイで時の人となった女性です。性生活について深く考えさせられるという意味で、面白いと話題に。デビュー作以外にも複数のエッセイを手掛け、講談社エッセイ賞も受賞しています。

代表作は、こだまのデビュー作となった『夫のちんぽが入らない』。賛否両論が目立つ話題作で、Netflixでドラマ化されて全世界にも配信されました。

②ブレイディみかこ

イギリス在住の保育士、コラムニストでもある「ブレイディみかこ」。人種や文化、階級に対する多様性という面白いテーマを扱ったエッセイが人気を集めます。

代表作は、『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』。多様化が進む社会の中で、若い女性にも大人の女性にもおすすめの一冊です。

③オーサ・イェークストロム

「オーサ・イェークストロム」は、現在30代のスウェーデン出身の漫画家。エッセイ漫画を描いて、日本デビューを果たしました。

代表作となるエッセイ漫画の『北欧女子オーサが見つけた日本の不思議』は、北欧の観点から日本を見ることができる面白い一冊になっています。代表作以外も、北欧の考え方に触れられる作品が多数。

ベストセラーで話題に!おすすめな女性エッセイスト

①酒井順子

エッセイストの「酒井順子(さかいじゅんこ)」は、2003年にブレイクしたエッセイスト。30代・未婚・子なしを「負け犬」と自虐的に表現するも、逆説的に30代女性にエールを送る内容が評価されました。

ブレイクのきっかけとなった代表作『負け犬の遠吠え』は、累計発行部数35万部を誇るベストセラー作品。30代女性だけでなく、さらに若い世代も含めて必見とも言われたエッセイです。

②キム・スヒョン

イラストレーター・作家として活躍する「キム・スヒョン」は、日韓累計110万部を突破したベストセラーエッセイの著者。韓国では80万部、日本では30万部のベストセラーを記録しています。

ベストセラーとなった『私は私のままで生きることにした』は、若い世代を中心に話題が広がり、幅広い世代が共感を示した一冊。自分らしく生きることを大切にしたい女性向けのエッセイです。

③黒柳徹子

ベストセラーで話題となったエッセイストと言えば、「黒柳徹子(くろやなぎてつこ)」。本業はタレントですが、1981年に発行した自伝的エッセイとなる『窓ぎわのトットちゃん』が、累計800万部を超える売上を記録しました。戦後最大のベストセラーとも呼ばれる一冊の著者です。

黒柳徹子が少女時代に通った、トモエ学園での思い出が綴られている『窓ぎわのトットちゃん』。35ヶ国語に翻訳され、世界中でも出版されるほど人気を集めたエッセイですが、映像化は一切なし。「トモエ学園の校長先生を演じられる人はいない」と著者が断言し、映像化を断っていることが理由です。

歴史を感じたい女性向け!世界最古のエッセイストも

①清少納言

古典の時間に誰もが触れたことがある「清少納言(せいしょうなごん)」は、世界最古のエッセイストとも呼ばれる女性。もちろん、代表作は「春はあけぼの~」で有名な『枕草子』となります。

書かれた年代を考えると、『枕草子』は言わば平安時代中期の女性の感性に触れられるエッセイ。ちなみに、草稿がまとめられたのは30代のころと言われています。宮廷で女官として仕事していた、キャリアウーマンの元祖とも呼ばれた女性の思想を知るチャンス。気になる方は、現代語訳版から入ってみるのはいかがでしょうか。

②与謝野晶子

「与謝野晶子(よさのあきこ)」は、大正・昭和時代の歌人。時代背景的に表現が難しかった、女性の自我や性愛を感じさせる歌集『みだれ髪』の作者として有名ですね。前衛的な感性の持ち主で、作家・随筆家としても活躍しました。

『愛、理性及び勇気』は、近代女史の始祖とも呼ばれた与謝野晶子の思想に触れられる一冊。自らの体験を踏まえて、女性や教育、政治について言及しています。エッセイとしてはやや難易度が高めですが、現代とは異なった常識の中で生きた女性を知ることができます。

③佐藤愛子

「佐藤愛子(さとうあいこ)」は、2020年で97歳を迎える女性作家です。おすすめのエッセイ『気がつけば終着駅』は、2019年に発行された本。雑誌『婦人公論』に、55年に渡って掲載されたエッセイがまとめられています。

1960年代から2019年までの、世の中の変遷と考え方の変化に触れられますよ。大人の女性向けとしても、若い世代向けとしてもおすすめしたいエッセイです。

素敵な女性エッセイストたちから大人の生き方を学ぼう

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女性エッセイストの作品は、どれも独特な価値観が反映されているものばかり。大人が読んで面白いだけでなく、ときに考えさせられ、ときにホロリとさせられます。

エッセイは、小説とは違い、気が向いたときに手に取れる気楽さも魅力ですね。著者の色々な価値観に触れながら、大人の生き方を学んでいきましょう。

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