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サステナブルな社会ってどんな社会?実現したい未来に向けて暮らしの課題を考える
最近よく耳にする「サステナブル社会」の意味って何?詳しく知りたい方のために、意味や課題などについてまとめてみました。サステナブル社会を実現するために、日常生活の中で個人ができる取り組みもご提案。気になる方はぜひ目を通してみてくださいね。
2021.01.20公開
サステナブルとは、「持続可能な」を意味する言葉。英語の「Sustainable」に由来し、本来は「維持できる」「持ちこたえられる」「耐え得る」などを表します。未来に向けた取り組みとなる、「Sustainable Development Goals(SDGs)」をきっかけにポピュラーとなりました。
ちなみに、SDGsは「持続可能な開発目標」を意味する略語。サステナブル社会とは、SDGsに基づいた持続可能な社会のことなのです。
サステナブル社会の意味をさらに詳しく紐解くと、人類が目指すべき次代の社会モデルとなります。SDGsは、2015年に国連サミットで採択されたもの。1970年代より続く、地球資源の枯渇や、環境問題への危機意識から生まれた概念だと言われています。
なんの対策も講じないまま進めば、地球にとっても人類にとっても深刻な状況になってしまう。環境を壊さず、資源を無駄にせず、次世代の人類も美しい地球で平和に豊かに暮らせる社会モデルこそが、サステナブル社会です。
SDGsが謳う「持続可能な開発目標」への期限は、15年間。2030年を目印に、サステナブル社会の完全実現を目指しています。
サステナブル社会の実現の基準は、SDGsが示す課題。課題がすべてクリアできたと判断されたときに、社会は持続可能なものになったと言えるのですね。
SDGsが示す課題は色々。政府や企業が取り組むべきものもありますし、小さな団体や個人レベルで、日々の暮らしの中でクリアするべき課題も見られます。
SDGsが示すサステナブル社会への課題は、全部で17の目標に分かれます。私たちを取り巻く環境をよく見てみると、なんとなくサステナブル社会への取り組みかな?という活動が多くなっています。飲食店でのプラスチックストローの廃止や、レジ袋有料化がそうですね。
しかし、SDGsが掲げる17の目標の、いずれに該当するのかは漠然としていることも。持続可能な社会を実現するために、それぞれの目標の内容と意味を押さえておきましょう。
SDGsの課題は、具体的には5つの分野に分かれます。国連が分類したもので、「People(人間)」「Planet(地球)」「Prosperity(豊かさ)」「Peace(平和)」「Partnership(パートナーシップ)」の5つ。
この「5つのP」とも呼ばれる分野に、SDGsの17の目標がそれぞれ当てはめられていますよ。詳しい内容と意味は、以下の表を参考にしてください。
SDGsが示す目標
人間 | 1 貧困をなくそう |
2 飢餓をゼロに | |
3 すべての人に健康と福祉を | |
4 質の高い教育をみんなに | |
5 ジェンダー平等を実現しよう | |
6 安全な水とトイレを世界中に | |
豊さ | 7 エネルギーをみんなにそしてクリーンに |
8 働きがいも経済成長も | |
9 産業と技術革新の基盤をつくろう | |
10 人や国の不平等をなくそう | |
11 住み続けられる街づくりを | |
地球 | 12 つくる責任つかう責任 |
13 気候変動に具体的な対策を | |
14 海の豊かさを守ろう | |
15 陸の豊かさも守ろう | |
平和 | 16 平和と公正をすべての人に |
パートナーシップ | 17 パートナーシップで目標を達成しよう |
これからサステナブル社会の実現を担うのは、子どもたちとなります。そのため、学習指導要領の改訂に伴って、ESD教育と呼ばれる「持続可能な開発のための教育」が、日本でもスタートすることに。
小学校では2020年度、中学校では2021年度から、課題をクリアするための教育が取り入れられます。サステナブル社会の実現は、現在を生きる私たちから、次代にも繋がる課題なんですね。
サステナブル社会のための取り組みは、個人でも実現できるものがたくさんあります。節電&節水は、日々の暮らしの中で真っ先にできる簡単な取り組みの一つ。
電気機器の主電源をOFFにする、照明やテレビなどの明るさを調節する、日中のピーク時間を避けて電化製品を利用するなど、ちょっとした一手間で節電が可能になります。
節水に関する取り組みでは、洗濯の回数を減らしたり、歯磨きなどで水を流したままにしたりしないことが挙げられます。お風呂の残り湯を、洗車や樹木への散水に再利用するのも一つ。暮らしの中で、工夫していきましょう。
暮らしの中でできる取り組みには、エシカル消費を心がけるというものも加えられます。エシカル消費とは、自然環境や社会環境へ配慮して作られたものを購入して、消費することを意味する言葉。
例えば、フェアトレード製品の購入もその一つ。途上国から公正な値段で取り引きされた商品を消費することで、生産者や労働者の生活改善に繋げることができます。また、フェアトレードでは有機栽培への移行も推奨されているので、自然環境の改善にも関係しています。
エシカル消費を心がける場合は、以下のような理念を満たしている製品を積極的に購入することが大事。製品のパッケージなどに記載されていることが多いので、買い物の際には注意してみてください。
エシカル消費の理念
暮らしの中のロスを減らすことも、サステナブル社会実現のための一歩。レストランでの食べ残しや、賞味期限切れのための食品廃棄といった、フードロスを減らすことも立派な取り組みとなります。
また、オンライン支払いなどを活用して、無駄な紙の使用を減らすことは森林保全にも繋がりますね。色々なロスを見つけて、減らせるよう工夫していきましょう。
マイアイテムの活用も、簡単にできる取り組みの一つ。マイストローやマイカップを持ち歩くことは、プラスチックストローや紙コップなどのゴミの削減に繋がります。マイ箸やマイスプーンの準備などもあると、さらに心強いですね。
また、買い物に行くときは、エコバッグの使用もおすすめ。色々なマイアイテムを活用して、暮らしの中の余分なゴミを減らしていきましょう。
暮らしの中の移動手段を変えることも、サステナブル社会のための大切な取り組み。車の使用を控えて、公共機関や自転車での移動を増やすだけでも、二酸化炭素(CO2)の削減に貢献できることになります。
車のレンタルやシェアのサービスを利用するのも良いですね。サステナブル社会実現のための取り組みと考えると難しそうに思えるけれど、意外と簡単にできるものも多い。気軽な気分で、ぜひ挑戦してみてください。
サステナブル社会とは、持続可能な社会のこと。美しい地球で、豊かに平和に暮らせる社会を目指すものです。2030年の実現を目指しているので、現段階でタイムリミットの1/3が過ぎたことになりますね。
政府や企業の取り組みも進んでいますが、小さな団体や個人でできることも、まだまだたくさんあります。サステナブル社会の意味を理解して、タイムリミットまでの課題クリアを個人レベルでも目指していくのはいかがでしょうか。
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