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セクハラされたときのベストな対応は?身を守るために知っておきたい効果的なかわし方
セクハラされたときの、上手なかわし方が分からない!そんな悩みを持っていませんか。セクハラと一言でまとめても、パターンは色々。対応に困る発言をされたときや、直接的な接触など、パターン別のかわし方をご紹介しますので、是非目を通して身を守るための参考にしてください。
2021.01.31公開
セクハラ被害で最も多いのが、性的な内容の発言によるもの。「今日の下着何色?」や「最後にしたのいつ?」のような質問から、「セクシーな服装だね」「○カップはあるでしょ」といった不要な指摘、時にはもっとひどいものまで、様々です。
ありがちなのが、発言のみなので、ささいな出来事としてスルーされてしまうこと。強く反抗することで、角が立つことを心配する方も多いことでしょう。
しかし、発言だけでもセクハラされたことは事実。曖昧な態度や、仕方がないという受け入れは、相手の行動を助長させるだけ。セクハラしやすい女性と判断される前に、きちんと切り返して防止に努めることが大切です。
セクハラのパターンには、ボディタッチが加わるものも。肩に手を置く、手を触るといったタッチでも、頻繁にされると困ります。人によっては、胸やお尻を触られるケースもあります。
たとえ冗談めかして行われても、気分が悪いことには変わりません。泣き寝入りは、お触りOKと捉えられる可能性が。あなた自身のために、「絶対にボディタッチは許さない」という、強い気持ちを持って行動するようにしてくださいね。
セクハラかどうか、判断が難しいパターンも。ポンと触れるだけの労いともとれるタッチや、「今日もかわいいね」「彼氏はいるの?」という微妙な発言などが該当します。
どれだけ微妙なものでも、自分が不快だと感じたらセクハラ。軽いものを放置しておくと、徐々にエスカレートする可能性もあります。被害が軽微なうちに毅然とNO!と示して。
お酒が入る飲み会は、セクハラ言動が増える場の一つ。いつもは真面目な人でも、気の緩みや、場を盛り上げようとする意識からNG言動を多発することがあります。
普段から際どい発言やボディタッチをする人がいると、エスカレートする可能性も。明るい雰囲気を逆に利用して、セクハラをかわしてみてください。
セクハラのシチュエーションの中でも深刻なのが、二人きりでの接触。周囲に人がいない状態で関係を迫ったり、身体的な接触に及んだりするパターンです。
二人きりの時にしつこい接触を試みる人がいる場合は要注意。一人で対応するよりも、周囲に助けを求める勇気を持つことが大切になります。
対応に最も困るシチュエーションが、力関係を利用した上司からのセクハラ。仕事場で、優越的な地位にいる人物から行われるものです。普段から接触の機会が多いうえに、逆らうと不利益を被る可能性があることから、被害にあっても我慢してしまいがち。
また、上に訴えにくくなることから、対処が難しいシチュエーションとなります。内部相談窓口に訴えても動きがない場合は、外部に助けを求めることを視野に入れる必要があります。
セクハラ発言を受けたときは、尊敬していたのにショックだという気持ちを伝えると良いでしょう。目上の人や先輩が相手だと、とくに使いやすい切り返しです。「尊敬していた○○さんに、下ネタを言われるなんてショックです」のような言葉で伝えてみましょう。
ポイントは、攻撃的にならずに落ち込んだように言うこと。「尊敬していたあなたが、そんな発言をするなんて」という雰囲気を出してみてください。そんな風に思ってもらえてたんだ、と自分を見つめ直すかもしれません。
あからさまな発言には、「すみません、よく聞こえなかったのでもう一度言ってもらって良いですか」と質問を返すのも一つ。明るく言いながら、「メモしますね」と付け加えるとさらに効果的です。
悪ノリで言っているのであれば、自分の言動を振り返って頭を冷やしてもらうことができますよ。セクハラだと分かっていて言っている相手でも、「メモをする」の一言で牽制できる可能性が。
「〇〇させて」「〇〇しよう」のような、断固拒否したい発言に対しては達成不可能な交換条件を提示してかわす方法があります。「代わりに一千万円いただきますよ」のような無理難題を投げかけてみましょう。
ポイントは、必ず大袈裟な条件にすることと、テンポよく返すこと。弱気を見せるとつけこまれる可能性があるので、あくまで元気に明るく対応してください。絶対に応じないという態度を見せつつ、角が立たないように断る方法として使えます。
他の方法でセクハラ発言をかわしても何度も繰り返される場合には、明確な言葉で指摘するのも一つ。発言のすぐ後に「それって、セクハラですよ」と、切り返してみましょう。
はっきりと「セクハラ」という言葉を使うことによって、相手を牽制できる可能性があります。セクハラと分からず無意識に繰り返している人であれば、NG発言だという自覚を促せるでしょう。
ボディタッチでのセクハラは、背後に回らせないことが大切。要注意人物には近付かないのが一番ですが、仕事場では回避できないこともあるため、特に背中を見せないように心がけてください。
ボディタッチは、様子見から始まることも。接触が容易であり、なおかつ拒否の姿勢が見られないと、「触っても大丈夫な相手」として認識される可能性があります。警戒している態度を見せることで、防止に繋げましょう。
ボディタッチでセクハラされた場合、絶対に反応を見せないように。「キャッ」と声を出すなど、相手側にとって可愛い、面白いと思わせる反応を見せるのはNGです。面白がって繰り返される場合があるので、無表情でスルーしてください。
人間は、無反応・無表情・無視という態度を取る相手には、心理的に関わりにくくなると言われています。触っても面白みがない相手、触りにくい相手として認識されるように振る舞いましょう。
他の方法を試してみてもボディタッチが改善されないときは、嫌な顔で切り返してみせるのも一つ。セクハラされたことで、思い切り引いているという態度をとってみるのも良いでしょう。
周囲に人がいるのであれば、なおのこと「被害にあっている」という空気を出してみて。セクハラの被害者という認識を周囲に与え、助けてもらいやすい流れを作ります。
セクハラ言動が出やすくなる飲み会では、お酒が回る前に釘を刺しましょう。事前に性的な質問やボディタッチは不快であると告げるようにします。「セクハラされたくない。あなたたちはそんな失礼なことをしないと信じている」というメッセージを含めて牽制していきましょう。
飲み会では、明るい雰囲気を利用して周囲に気軽に助けを求めるのも一つ。何をされたのか、どんなことで困っているのか伝えながら、周りを巻き込んでいきましょう。上手くいけば、周囲も雰囲気に合わせつつ対応してくれるはず。
また、距離をとって回避するのもおすすめ。際どい質問やボディタッチをしてくる相手が出てきたら、化粧直しやお手洗いなどの理由をつけて離れてみましょう。距離をとることで、クールダウンさせられる可能性が。信頼できる同僚や上司の席に移動するのも有効。自分はセクハラをされたから距離をとるのだ、と態度で示しましょう。
セクハラを避けるには、二人きりにならないよう行動することが大切。二人きりになった途端、性的な質問やボディタッチをする人には、機会を与えないことが一番です。例えば、エレベーターで二人きりになりそうな時は乗るのを取りやめる、など。あからさまでも構いません。勇気をもって避けましょう。
ただし、怯えをみせてはいけません。堂々と当然のように振る舞うことがポイント。「エレベーターを降りるのが当然」という態度でスルーしていきましょう。「避けてしまって申し訳ない」とは思わず、毅然と振る舞ってください。
また二人きりのときのセクハラに関しては、信頼できる人に相談するようにしましょう。内部の相談窓口や、頼れる上司の存在はありますか?しっかりとした所なら、性的な質問や行動を繰り返す人と二人にならないよう配慮してくれたり、注意を促したりするケースが見られますよ。
切り返しがしにくい上司からのセクハラでも、内部の窓口や、他の頼れる上司に相談することが大切。セクハラへの対応は、会社も無関係ではないため、取締の意識も高まりつつあります。ICレコーダーでの録音や、卑猥なメール・LINE文章を保存して証拠集めもしておきましょう。
内部で相談しても動きがないときは、外部に助けを求める方法も。弁護士や、労働局といった行政への相談を実行すると良いでしょう。
セクハラされたときの対応は、強い心で挑むことが大事。しっかりとした切り返しで、「セクハラは嫌だ」という態度を一貫してみせられるようにしましょう。
返答に困る質問やボディタッチに、変に配慮するとエスカレートする可能性も。ご紹介したかわし方を参考に、ご自身の身を守ってくださいね。
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