Wellness
41歳で月経を止めた私が今思うこと
「40代になるとからだが疲れやすくなるよ。」
「少しずつ病気が増えてくるよ。」
当時30代の私は、職場で先輩たちがそう話すのをよく耳にしていました。
その時は漠然と『そうなんだ。たいへんだな。』くらいにしか思っていなかった私もあっという間に41歳。
少しずつからだの変化を感じるようになりました。
2021.01.03公開
気付けば時折、下腹部の右側が痛むように。しばらくすると、月経の経血が多くなり、時には服まで漏れてしまうほどに。家にいるときはまだいいのですが、仕事中は服まで経血がついてしまっていないか、気が気ではなく、月経中はいつもハラハラ。また経血の量と比例して月経痛もひどくなり腹痛や頭痛、倦怠感を感じるように。
出産を経験してから、痛みをついつい見過ごしてしまう私も、今回は
『これは今までのからだと何かが違う…』と思い、婦人科へ。
私のかかりつけの婦人科の病院は、産科と一緒になっていて妊婦さんが8割ほど。以前2人目を子どもを流産してしまった時にお世話になった、信頼できる非常に細かく内診してくれる先生の病院です。
妊娠当初は、童話の世界に引き込まれたかと錯覚するほど、すばらしい森に囲まれた病院を私は一目で気に入ってしまい、2人目の出産はぜひこちらで、と思っていましたが、願いは叶わず。しかし、いつも私の目を見て、話をきちんと聞いてくれていた先生を信頼して、その後も何かあるとこちらの病院でお願いするようになっていました。
待合室では『妊婦さんってかわいいな』なんて呑気に過ごしていましたが、診察室に入り先生に内診してもらっている間は、腕と足に力が入ってしまい、『こわい』という恐怖の気持ちに。『なんともありませんように』そう思いながら、先生の内診の診断に耳を傾けていました。
そして、やはりじぶんが想像していた通り、私の子宮のなかでは異常が起きていました。
先生「まず、ホルモン剤を飲んで生理を止めましょう」
私「いままで規則正しく生理がきていたし、一度も婦人病関係になったことがないので、生理がなくなるって、かなり抵抗があります。」
先生「いや、出血がないだけで生理と同じような症状はあったりもする。またホルモンが安定するまで不正出血が続くこともある。」
私「自然なことを止めていいのですか?大丈夫なんですか?私、まだ41歳なんですけど。当たり前にくると思っていた生理がこなくなる。しかも更年期ではなく、ホルモン剤でコントロール?よく意味がわからないのですが…」
こんな会話を先生と繰り返し、自分で納得がいくまで先生と話していたような気がします。
朝と夕、一錠ずつ服用。なんともない小さな白い錠剤。
これが女性ホルモンのエストロゲンを抑え、かつ更年期症状がでない状態にコントロールする…
『こんなんで私の何十年間も規則正しくきていた生理が本当に止まるのかな』なんて思いながらの毎日の服用。
先生が言っていた通り、ものすごく少ない不正出血が20日ほど続いたのち、生理がピタリと止まりました。この時私は、一瞬心と身体が離れたような嫌な感じがしたのを今でも覚えています。
下腹部の痛みは変わらずそのまま。時には頭痛も。そしてなにより気持ちが落ち込むような感じがずっとありました。
『何にもしたくない。毎日つまんない。全部、後回しにしたい』なんてことをずっと思っていました。私の体調を知らない人から言わせれば、ただの『なまけもの』にしか見えないでしょう。
『これは、コロナ禍だから?それとも薬の副作用?年齢的なものなの?』なんて毎日自問しながら、薬を服用していました。
病院に行ったとき、
私「先生、このホルモン剤飲むと、すごく体調が悪くなる気がする。気分が落ち込むような感じがするの」
先生「そこまでの副作用は、あんまり聞いたことないけれど、ホルモンの量を少し減らしてみようか」
私「ぜひそうしてください」
この時から、ホルモンの量を半分に減らした錠剤を飲むようになりました。
しばらくすると、今までの頭痛や『何もしたくない病』の症状なく、いつものハッピーな自分に戻ってきたような感じがしました。日常生活も、ワンコと散歩、仕事、母親業や家事、また就寝時間を変えなかったのも良かったのかもしれません。ただ肌荒れがこのころからひどくなりました。ホルモンバランスの乱れによる肌荒れなのでしょう。今まで、できたことがないフェイスラインと首に大きな吹き出物が。治ってもまたできるの繰り返し。今でもこの繰り返す吹き出物は健在中です。
ホルモン治療をしてから4ヶ月。
今では月経は止まり、下腹部痛の頻度も少なくなりました。少しずつホルモン剤の効果がでてきているのでしょう。
よく「生理止まって楽でしょ」と言われることもありますが、私はやっぱり月経はきて欲しい。月経前のPMSで少しいらいらしてしまう私、そしていそいでいらいらを落ち着かせようとする私、ドラックストアでナプキンを買う私、月経中はできるだけストレスなく穏やかに生活しようとする私…約24年もの間ずっと付き合ってきたものが自分が想像していたよりも早くなくなる…楽なのも事実ですが、喪失感もあります。
ただ主となる治療薬がこれしかないのであれば、受け入れるしかないのも事実。ホルモン剤によって症状が軽くなり、いつもの日常が戻りつつあるのも事実。
病気や治療薬を受けいれるということが、回復への近道でもあり、自分にとって穏やかでいられて、そして大切な人に感謝を伝えられることへと繋がっていくのだと思います。
まだまだ春が見えない私のホルモン剤による治療。
しばらくの間は、世間では女性の象徴といわれている『月経』とは、おさらばです。
また数か月後には違う気持ちになっているかもしれないですが、今の私の気持ちは『ちょっとさびしい』です。
今日もとびきりの一日をお過ごしください。
元読者モデル/色彩検定3級/化粧品会社社内技術検定2級/ナチュラルビューティースタイリスト/ペットシッターアドバイザー&ホテルソムリエ/アラフォーママ/美容を中心にライフスタイル、食事、保護犬などの記事を執筆しているライターです。
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