12年連続達成!毎年恒例のNew Year’s Eve Trip

波乱万丈な2020年も残すところあと少し!年越しの準備はできましたか?

これまで世界47ヵ国120都市を旅してきた筆者の、どうしても譲れないこだわりーそれが「年末年始を海外で過ごす!」ことなんです。2008年から数えてかれこれ12年連続で世界各国のカウントダウンイベントに参加しています。

紅白歌合戦と除夜の鐘と共に、静かに厳かに新年を迎える日本の大晦日とは違い、海外のニューイヤーズ・イブ(以下NYE)は、夜空に花火が打ち上がり、街全体がパーティー会場になるほど華やかでド派手に盛り上がります。

今年は長引く新型コロナウィルス感染症の影響で、泣く泣く海外渡航を断念せざるを得ず、久しぶりに日本でゆっくりお正月を過ごすことになりますが、今回はこれまで経験してきた世界各国のNYEを振り返りながら、ニューイヤーズトリップにおすすめのデスティネーションをご紹介します。

3位 バンコク/タイ

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とにかく極寒の日本から脱出したい!という人にはタイがおすすめ。

年末年始をハワイで過ごす日本人が多くいますが(かく言う私もOL時代はハワイ年越しが定番でしたが)、行く先々で日本語が聞こえてがっかりしたり、旅費が高くつくのも痛手だし、カウントダウン花火はお気持ち程度だし…。

それに比べてタイなら滞在費は安く抑えられる上に、時差もわずか2時間なのでストレスなく過ごせます。この時期は乾季に入るため、東南アジア特有の不快な湿気はなく、1日中過ごしやすい気温で、ベストシーズンとも言われています。

12月31日のNYE当日はチャオプラヤー川沿いに花火が打ち上がるので、リバーサイドのホテルを早めに予約しておくことをお勧めします。

私が宿泊したのは、首都バンコクの5つ星ホテル「lebua at State Tower」です。映画「ハングオーバー2」のロケ地になったルーフトップバー「sirocco」や「sky bar」を構えるあのホテルで、客室のバルコニーからバッチリ、優雅に花火を拝むことができました。

ちなみに、タイのビーチリゾート・パタヤの方が花火や爆竹が派手に上がるという噂を聞きつけて、2016年末に訪れたものの、よりによってタイ国王崩御を悼む服喪期間と重なってしまい、恒例行事はおろか娯楽施設も営業自制、国民は自主的に黒い服を着たりと、街全体が異様な雰囲気に包まれていました。今思えば、それはそれで貴重な体験となりました。

lebua at State Tower

2位 ニューヨーク/アメリカ

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王道のカウントダウンを味わいたいならニューヨークがおすすめ。いや、個人的にはあまりオススメはしないけれど、海外の友人と話すネタとしては面白いと思うので是非!

NYのタイムズスクエアでは毎年カウントダウンイベントが開催され、その様子がアメリカの各テレビ局で生中継されているのをご存知でしょうか?

12月31日の18時頃からアーティストのライブが行われ、その後ワン・タイムズスクエア屋上から23mの高さに吊るされたミラーボールのようなキラキラした球体が23時59分から約1分間かけて落下する、“Ball Drop”と言われる恒例儀式が繰り広げられるのです。

まさにNYE当日のNYを舞台にしたラブコメ映画「NEW YEAR’S EVE」に魅せられて、いつか必ずあの瞬間に立ち会おうと心に決めて、ついに夢が叶った2013年。

ところが、あの儀式を間近で見るにはVIPチケットが必要、もしくは朝から陣取りをしなくてはいけないとのこと。そうとは知らずに夕方頃にのこのこと行ったら5ブロック手前で封鎖され、警備員に止められました。よって、体感温度マイナス10℃近く凍える中、無駄に6時間ほど徘徊して時間を潰したものの、いざ本番を迎えたところでBall Dropどころか音さえ聞こえたかどうかも怪しい…。という、完全なる私のリサーチ不足により、残念な結果に終わりました。

ちなみに、気になるトイレ問題。あの群れに一度入ってしまったらカウントダウンが終わるまで抜け出すことは容易でないので、大人用紙おむつか生理用ナプキンを装着して参戦するのが良いと思います。冗談のようですが本当の話です。

New Year's Eve

1位 台北/台湾

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海外カウントダウン初心者には、間違いなく台北がおすすめ。

実は私自身もフットワークの軽さを生かして、12月30日に急遽台北行きの航空券を予約し、12月31日の夕方に現地入りするという、旅ライター史上最短のリードタイム旅行に挑戦しました。

流石にそのタイミングで取ると、航空券は通常時の2.5倍くらい、ホテルはNYE当日だけ4倍くらいの値段でしたが、経験はプライスレス!ということで良しとしました(笑)

飛行時間はわずか3時間、時差も1時間なので、当日の夕方に羽田空港を出ても間に合います。日本よりはだいぶ暖かく、夜は少し冷え込むのでアウターは必須。体感としては冬の沖縄くらいでしょうか。クリスマスのイルミネーションの名残と、これから新年を迎える街のざわめきを肌で感じられて心踊ります。

台北のランドマークとも言えるTAIPEI101を囲うようにして歩行者天国になり、早い時間から地ベタリアンが場所取りしていましたが、ギリギリまで近くのモールで待機して、揉みくちゃになりながらタワーの麓に辿り着きました。

タワーから噴き出すように惜しみなく打ち上がる派手な花火ショーはとにかく圧巻ですが、ものの6分ほどで終了します(笑)でも一見の価値はあります!

周辺のクラブやホテルではニューイヤーパーティーが開催されているので、そちらも合わせてチェックしておくと地元のナイトライフが楽しめます。ただし、タクシー難民になる恐れがあるので、早めに近場のホテルを予約するか、歩いて帰れる靴を持参することをオススメします。

いかがでしたか?

まだまだ体験してみたい世界の年越しカウントダウンイベントは沢山あります。来年の年末年始こそは海外で過ごせることを祈るばかり!世界中の人々が一刻も早く、平穏な日常を取り戻すことができますように。

■Writer's Profile

渡辺由布子 Yuko Watanabe

17歳から読者モデルとして「Vivi」「JJ」「non-no」など多数女性誌に出演。MBSラジオパーソナリティとして出演。大学卒業後、化粧品会社勤務を経て、フリーランスに転身し、ヨガインストラクターを務める傍ら、トラベルライターとして世界中を飛び回る。過去渡航した国は40カ国以上。特にタイに精通し、渡航回数は20回以上。ハワイ留学経験有り。現在は拠点をロサンゼルスに移し、東京と行き来してデュアルライフを送る。

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