美容と健康のために、たくさん水を飲むことはいいこととされていますよね。しかし、みなさんは水を飲むときに、どんな素材の容器に入ったものにするか、というところまでまで考えたことはありますか?コンビニやスーパなどで水を購入する場合は、ほとんどがプラスチックでできたボトル。実は、このプラスチックボトルは私たちの体、環境に様々な影響を及ぼしてしまっているのです。今回は、たくさん飲む機会がある水だからこそ考えたいプラスチックボトルについてお伝えしていきたいと思います。
少なくとも、毎年800万トンにも及ぶプラスチックのゴミが海に捨てられている現状があります。プラスチックは水の中で分解されるまで、約400年以上かかると言われていて、推定ではこの現状が続くと、2050年頃には魚の数よりプラスチックの方が多くなってしまうのです。
自然に還らないプラスチックはどんどん蓄積されて海を埋め尽くしてしまいます。それは海が汚れていくだけでなく、海の生命体をも危険に晒していくのです。誤ってプラスチックを食べてしまった生物は、消化できずに体内にプラスチックを蓄積してしまい、そして死んでしまうことも。その生物がいなくなってしまうと、私たちの食生活にも影響を及ぼしますし、漁業にも関わってきます。
プラスチックの環境問題は海が汚れるだけでなく、私たちの生活まで繋がっていることを忘れてはいけませんね。
プラスチックの中の化学物質にBPA(ビスフェノールA)というものが含まれています。このBPAは容器から飲食物に移行し、人体に取り込まれることも。内分泌系への悪影響も懸念されています。そのため現在ではBPAフリーとする商品が多く出てきているんです。
BPAは、特に加熱時に飲食物に移行しやすいと言われているので、ドリンクをペットボトルのまま加熱する、ラップに包まれた食品をそのまま加熱するのは避けたほうがいいかもしれません。
WHO(世界保健機関)が行った研究では、11の異なるブランドを9か国の19か所で259本のボトルを分析したところ、販売されている水1リットルあたり平均325個のプラスチック粒子が見つかった結果が出ています。
さらに調査によると、あるブランドの水はテストされた259本のボトルのうち、プラスチックが含まれていないのは17本だけでした。
私たちは知らない間に、プラスチックを体内に蓄積しているのかもしれません。
微量の摂取では体に異常が見られない場合もありますが、上記に記載した通りプラスチックを分解するには、長い時間を要すと言われています。蓄積してしまうと、大きなトラブルを招きかねません。
コンビニでお水を買うよりも、ぜひステンレス製などプラスチック以外の素材で作られたマイボトルを持ち歩いてみませんか?
それは人体だけでなく、環境、そして財布にも優しい行動になります。
オーガニックコスメ業界からヨガインストラクターへ。”月経を楽しく”をコンセプトとしたセレクトショップMoonCycleBeautyを運営。
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