世界共通言語と言われる英語ですが、日本人は英語への抵抗感、恐怖感が多い方がまだまだたくさんいるなといった印象を受けます。

私は現在アメリカ在住ですが、アメリカに住んでいようと日本に住んでいようと、英会話に自信がないという方々を多くみてきました。

今の私も100%英会話が完璧にできているか?と聞かれれば答えは「NO」ですが、生活に支障をきたすことは、ほぼありません。

そんな私も、今から5年ほど前に主人と出会うまで、英会話はもちろん、英語学習から離れて数年経っていて、英語への免疫は皆無でした。

そこで、今回は実体験を踏まえ、私自身が実践してきた英会話上達方法をご紹介いたします。

文法はいったん排除

今の日本の教育方法とは違いがあるかと思いますが、私が学生だった頃の当時の日本の英語学習では、文法をメインに英語学習が行われている学校がほとんどでした。

英単語のボキャブラリーも乏しいのに、難しい文法ばかりを勉強していたような…正しい文法を先に植え付けられてしまうと「英語はこうでなきゃいけない」「この単語の次には助動詞が必要」など、英語を話す前に、頭の中で考えてしまって、英語を話すのを躊躇してしまう方が多いのではないでしょうか?

文法より英単語のボキャブラリーを増やすのが最優先事項

言ってしまえば、英会話は英単語だけで成り立ちます。

当たり前ですが、文法をいくら理解していても、英単語を知らなきゃ英会話はできませんよね。

水に触れたこともないのに、いきなりバタフライをしろと言われているようなもんです。

そのため、文法はいったん忘れて、英単語をたくさん覚えていく、これが最優先事項になります。

とにかく使う!

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日常生活で目にしたものを英語にしてみるなどして英単語をある程度覚えたら、とにかく使うこと。日々、手帳をつけている方なら、英語で簡単な文を作ってみるのも良いですし、身近に英語が話せる方や英語を学習している方がいれば、英語でちょっとした会話してみるのもおすすめです。

英語が必要な環境に飛び込む

英会話最速取得方法は、英語を話さなきゃいけない環境に身を置くこと。

ここで勘違いしやすいのが、留学すれば英語が話せるようになるといったような認識です。

残念ながら、留学しようとアメリカに20年住もうと、学ぶ意思がなければ英語は話せません。

正直、英語が話せなくてもアメリカでは生活が可能ですし、自分の周りに同じ母国語を使う人たちしかいなければ、英語の重要性、優先順位は低くなります。

これは裏を返せば、日本にいてもいくらでも英語を学ぶ、話す環境を作ることができるということになります。

実際に私は、日本で英会話を始めたはじめの2年はとにかく話すこと!だけに集中して、毎日毎日英語を使うことを心がけていました。

そうすると不思議と、今まで気が付かなかった日常的にあふれている英語というものにスポットライトが当てられて、日常生活や仕事でも多くの英語が入ってくるようになりました。

プライドを捨てる!

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英会話で1番重要と言っても過言ではないマインドといえば「プライドは捨てること」。

できなくて当たり前、間違って当たり前と開き直って0から学び直すことが、実は英会話取得の1番の近道です。

なぜかというと、これは英語学習だけでなく全てに当てはまることですが、無知の方が吸収率が高く効率が良いからです。

赤ちゃんや子どもを思い浮かべてみるとよくわかると思いますが、吸収率、抜群ですよね。

無駄なプライドや中途半端な知識は、英語習得に減速をかける重荷でしかありません。

恥ずかしさを捨てる!

プライドを捨てたら、次は英語に対する羞恥心を捨てましょう!

「間違ったらどうしよう?」「うまく発音できなかったらどうしよう…」「笑われたらどうしよう…」「伝わらなかったらどうしよう…」

どれかひとつは頭に浮かんだことが1度はある人もいるのではないでしょうか?

この羞恥心も本当に不要ですし、一生懸命英語を話そうとすると、聞き手も一生懸命理解しようとしてくれます。

もし、あなたの英語を笑う方がいたとしたら、正しい英語を教えてと問いかけてみてください。

下手な英語を笑う人は、ほぼ間違いない確率で、あなたより英語が話せない人たちがほとんどです。

英語が母国語の人たちは、英語が話せない外国人に対して笑うなんてことは、まずありません。

一生懸命学ぼうとしてる人に対して笑うなんて、本当に失礼なことなので気にする必要はないですし、そんなことで英会話を諦めてしまってはもったいないですよ!

まとめ

ビジネス英語を学ぶのはまた別の話になりますが、英会話を習得するのは実はそんなに難しいことではないんです。

まず、英単語のボキャブラリーを増やす、覚えた英単語を使う話す、これの繰り返しです。

ある程度、英単語を覚えて話せるようになってから、文法などの英語学習を始めた方がスムーズに英語を習得できるようになります。

実際に私は、アメリカでコミュニティーカレッジのESL(第二外国語としての英語:English as a Second Language)クラスに通いましたが、英語をそこそこ理解してから英語で文法を学んだ方が断然スムーズに英語が習得できたと実感しています。

何事も持っている情報だけで判断してしまうと、知らず知らずのうちに壁を設け構えてしまうので、プライドや羞恥心を捨て、勉強するというよりも楽しく学ぶといったマインドに変えてみてはいかがでしょうか。

■Writer's Profile

ダブリン 遥香

アメリカ人夫と国際結婚。一児のおとこのこママ。妻になってもママになっても私らしく!夫と息子とアメリカ暮らしを満喫中。

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