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Wellness

素直な体だからこそ、大切に。人々の悩みに寄り添うMellia CEO 原由記さん

my museで初となる特集「My Own Wellness〜museたちの私らしい魅力との向き合い方〜」。
今注目を浴びるフェムテックの分野で活躍する方々をゲストにお迎えし、「自分の体や性格を自然と愛しいと思えた瞬間」について伺います。人それぞれ異なる、自分の個性、体、心との向き合い方。自分らしい魅力とは何か、日々探しつづける方々のヒントにしていただけたら幸いです。

2021.02.17公開

第2回のゲストとしてご登場いただくのは、女性起業家の原由記さん。

10年以上に渡って化粧品の商品PRに従事し、その経験を活かして、フェミニンゾーンケアブランド「I’m La Floria」のブランディングや商品開発にも携わられています。現在はMellia株式会社のCEOとして活躍するなど、常に「美」と向き合いながらお仕事をされてきた原さんから「自分の体、もしくは性格を自然と愛しいと思えた瞬間」また、そこに至るまでの過程を伺います。

原さんの「自分の体、もしくは性格を自然と愛しいと思えた瞬間」についてご教示ください。

体が正直なところ。分かりやすく症状を出してくれるので、自分の変化に気づきやすいんです。例えば、ストレスが溜まったりすると顕著に症状が出たり、自律神経が乱れた時は、いつもと同じ化粧水を使っていても肌が赤くなってしまったり。でも変化が出やすいからこそ、運動をすると体がスッキリしたり、血流も良くなったり、不調を治すために漢方やサプリ、薬を飲むとすぐ治ったり。そういうところが自分の不調に気づけるタイミングにもなるし、愛しく思えます。

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以前は周りの人と比較したり、こうならなきゃと意気込んだり、プライベートと仕事の両立ができず、仕事中心の生活を送っていたので、体に関するトラブルに悩まされることも多かったです。自分で会社を立ち上げてからずっとやってみたかったことに注力できるようになって、ストレスフリーな生活ができているからか、体に関するトラブルも減ってきました。素直な体だからこそ大切にしてあげなきゃと思っています。

様々な体の変化と向き合ってきた中で、フェミニンゾーンのケアについてはいかがですか?

特別大切だと感じています。健康でいること、ホルモンバランスを整えるためには、卵巣、子宮、膣など、女性にとって大切な臓器をしっかりケアしてあげることが必要不可欠。Melliaを立ち上げてから、今まで以上にケアの重要性を知って、健康意識も高まりました。

ホルモンバランスプランナーの資格も取得されている原さん。取得したきっかけは?

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女性が、女性ならではの不調に悩まされている現場をを沢山みてきたことが原体験としてあります。生理前の不調は「働く女性」にとって深刻な悩みで、職場で具体的な理由を説明できるでもなく人知れずモヤモヤに苦しんでいる人がとても多いんです。私自身も、過去には生理前にイライラが続いて集中力がかけたり、体のダルさに悩まされることもありました。この女性特有の悩みをの解決できる方法はないかと思い、ホルモンバランスプランナーの資格を取得しました。

取得してよかったことや、ご自身の中での変化はありましたか?

取得後は、それぞれの臓器の仕組みや、脳と体の繋がりなどを学んだことによって、当たり前に起こっている自分の体の症状がなぜ起こっているのか、トラブルが起こった時にどうしたらいいのかなど、自分でカラダのコントロールができるようになりました。卵胞期、排卵期、黄体期、月経期と、周期に合わせて取り入れる美容アイテムや、食事、そして運動量を調節し、自身を大切に美と健康共に改善を意識できるようになり、自分への自信や、内側から発するエネルギーなど大きく気持ちの変化が起きた気がします。

ホルモンバランスについては、自らの経験を通して学ぶことも多いですし、色んな方々と話したりしながら学ぶことも。資格を取得してから、体に関する知識があるからこそ、周りの方の意見を違う角度から考えることができるようになったことも、いい変化でした。

その変化は今の仕事にも活かされていますか?

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仕事面では新しい企画や,発想が今まで以上に芽生え、新しいチャレンジに向かって行動できたりとプラスな面ばかり増えて、自身の体やホルモンバランスに向き合うことの大切さを知りました。商品づくりや、お客様とのコミュニケーションの中でも、自身の経験やホルモンバランスプランナーとしての資格が活きていると感じます。

皆さんにも、女性特有の悩みである「女性ホルモン」「ホルモンバランス」によっておこりうる不調を身体からのサインだと捉えて気づいていただきたいと思いますし、Melliaとしても、多くの女性が自身の体を、自身の力で回復に導くきっかけ作りそして自己肯定感向上に向けてのお手伝いをしたいと思ってます。

長らく化粧品業界に携わっていらっしゃいますが、進みたいと思ったきっかけはなんでしたか?

自分のキャリアを考えた時に、好きな仕事を生涯やっていきたいと思っていたんです。私のとって大切な軸になっていたのが、「女性を美しくすること」「女性がハッピーでいられること」。キラキラ輝ける女の子たちがもっと増えたらいいなぁと思い、大好きだった化粧品の業界に進みました。流行っているものが好きだったので、新しい商品が出たらすぐ使ってみたり、意識が強かったのもあって、化粧品業界に興味を持ちました。

PRを担当されていたそうですが、具体的にはどんな業務をされていたんですか?

PRと一言で言っても色んなPRがあると思うのですが、私はヘアケアメーカーのマーケットで「ブランドをどう伝えていくか?」というPRを担当していました。どんな手法で、どんな訴求をしたら消費者に響くか考えながら、ブログやクチコミ、CMなど色んな手法をチームで設計して、PR目線でマーケットの広げ方を考えていました。ブランドの認知度を上げるためにプロモーションを実施したり、広告やCMなどもやっていました。タレントさんにご協力いただき、CMクリエイティブを作るなど華やかな世界にいたような気はします。

当時は雑誌の編集部やタレントさんとコミュニケーションを取るなど、BtoB(Business to Business/企業間取引)の方法でしたが、今は、BtoC(Businees to Consumer/企業対消費者取引)やDtoC(Direct to Consumer/消費者直接取引)など直接顧客に向けて発信できる時代に変わってきました。この数年の中でアプローチ方法がこんなにも変化してきていて、それによってブランド戦略やブランドの認知度拡大方法が変わってきているのが面白いですよね。今後私たちも時代に合わせたPR手法に変えていく必要があると感じています。

PRという職種において、大切なことは?

柔軟で、「ミーハー力」を持っていること。流行が好きな方って、色んな情報を持っているし、何がヒットするのか、なぜヒットしているのかよくわかっている方が多いと思うんです。PRにおいて、これはすごく大事なこと。

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旅先や普段の生活の中でも、得られるインスピレーションやアイデアが沢山あります。私は、そんなアイデアを自分の周りの方に話して、彼ら彼女らの反応を自分の中で蓄積しています。例えば、「海外でこんなものが流行っているんだけど、日本でも流行ると思う?」と聞いてみたり。流行るかもしれない、と自分の中で仮定にしておくよりも、リアルな反応を蓄積して、そのデータを使って考える。そうすると、また新しいアイデアが生まれるんです。

今まで常に女性の美と向き合ってきた原さんにとって「美」とは?

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「人生にとってかけがえのないもの」。美しさには、ゴールがないですよね。どんなに突き詰めても終わりがない。美しくなることによって、全く違う人生がはじまったりもするし、何かほんの少しでもいつも以上に美に気を遣うだけで、やる気が出たり、ハッピーなエネルギーが出ると思うんです。気持ちの部分はもちろん、ホルモンのバランスも整って健康にも繋がります。

「美」に対する欲を既に持っていて、日々追求している方も沢山いるかもしれませんが、あまり興味を持っていない方や、「私なんて・・・」って思っている方にも、何か始めてみてほしいなと思います。ほんの少しでもいいんです。肌質が良くなるようにスキンケアを変えてみたり、髪に艶が出るようにヘアケアにこだわってみたり。それだけできっと人生が変わってくるはず。

私たちが提案しているのは、フェミニンゾーンケアのアイテムで、普段は見えないところのケアですが、フェミニンゾーンのケアは自分自身を大切にすることに繋がります。ケアすることで、いつも以上に彼に会いたくなったり、友達や家族にシェアしたいと思ったり。「美」を通して、女性の活力をあげてもらうきっかけになれたら嬉しいです。

原 由記  Yuki Hara

Mellia株式会社 代表取締役 CEO

化粧品メーカーで商品企画兼広告プロモーション部を統括し執行役員としてヘアケア業界NO1ブランドを生み出す。会社員時代に感じた女性特有の悩みや、ホルモンバランスから起こりうるトラブルに着目し、女性の健康と美に関心を持ち、女性ホルモンバランスプランナーの資格を取得。女性の活躍をサポートしたい、そして一人一人が輝ける毎日を提供したいと思い、幼馴染みとMellia株式会社を設立。オウンドメディアによる情報発信やセルフケアプロダクトを通じて、多方面から女性をサポートしています。

Instagram @harayuki09
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