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自宅で手軽にリサイクル!生ゴミを活用する"コンポスト"の簡単な作り方。
生ゴミリサイクルに便利と評判の、コンポストの作り方ってどんなもの?意外と手軽にできる作り方を、コンポストの種類別にご紹介。自宅に庭がなくても手作り可能なものもあるので、注意点と一緒に、ぜひチェックしてみてくださいね。
2021.04.13公開
「コンポスト(Compost)」とは、生ゴミや落葉などを利用して作る堆肥のこと。有機物を微生物の力で発酵・分解させて、養分を蓄えて土壌を改善する効果を与えます。
ただし、コンポストは、堆肥を作るための容器を指すこともあります。容器の場合、本来の名称は「コンポスター(Composter)」になりますが、堆肥と同じように「コンポスト」と呼ばれることも珍しくありません。本文では、堆肥を意味する「コンポスト」と、容器を意味する「コンポスター」は分けることとします。
堆肥を意味するコンポストを手作りすることには、いくつものメリットがあります。特に自宅に置いておくと、生ゴミを捨てる手間が省けて、ゴミ袋の消費も抑えることができます。また、家庭菜園用の畑や、ガーデニングで肥料の代わりとして使うことが可能ですね。
環境面においては、ゴミ処理施設に持ち込まれる量が減ることから、焼却に必要な燃料や費用が削減できる可能性が。二酸化炭素の排出量削減にも繋がると考えられています。色々なメリットがあるので、初心者の方も、ぜひ挑戦してみてください。
手作りコンポストのメリット
堆肥のためのコンポスト作りには色々な方法がありますが、初心者でも挑戦できるものばかりです。バケツのような形の市販のコンポスターを使って作るものもあれば、段ボールを利用して容器から自作するものもあります。
また、ベランダの片隅で使える、コンポスト作りのための便利なキットを使う方法も。より簡単に済ませたい場合は、電動生ゴミ処理機でコンポストを作るのも良いですね。
コンポストを作る方法
コンポストの作り方の一つとして、設置型コンポスターを利用したものがあります。設置型は、地面に穴を掘り、容器の下部分を埋めるという使い方をするもの。上には蓋がついていて、中を密閉することで生ゴミの発酵を促します。
比較的安価で初心者にも人気の方法ですが、ベランダでは利用できず、庭や畑が必要なことが特徴。また、堆肥が完成するまで3~4ヶ月ほどの時間を必要とします。バケツのようなものから、おしゃれなものまで、色々なデザインがあります。
設置型コンポスターで、コンポストを手作りする際には、穴を掘るためのスコップや、生ゴミを混ぜるための棒といった道具が必要です。
また、材料として床材を準備する必要があります。床材には、米ぬか・わら・籾殻・雑草・落葉・腐葉土・ピートモスなど、色々なものが使用できるので準備しておきましょう。
道具と材料
作り方
ダンボールコンポストを卒業して、中古の回転式コンポスト180Lを4000円で購入しました😊
— きびと月の畑 (@kibi_tsuki) November 30, 2020
土50%、落葉20%、くん炭30%の配合で分解力を実験中😇 pic.twitter.com/sQbDBBYCjc
コンポストの作り方には、回転式コンポスターを使ったものがあります。ドラム型の容器を回転させたり、抽選のガラガラのように持ち手で回したりして、中を撹拌させながらコンポストを作っていくタイプ。
地面を必要としないため、ベランダに設置するという使い方ができますよ。庭や畑がないという初心者の方に人気です。ただし、使い方が簡単な反面単、設置型よりもコストが高くなります。
回転式コンポスターを使用する場合、容器以外の道具はとくに必要としません。コンポスターと床材となる材料を揃えたら、簡単に作り始めることができます。
作り方は、下記の手順を参考にしてくださいね。床材や生ゴミをコンポスターの中に入れたら、3~4日おきに回転させていくだけでOKです。庭やベランダで作ってみましょう。
道具と材料
作り方
コンポストは、段ボールを使って手作りすることも可能です。庭やベランダの片隅で使用できますし、段ボールの代わりに、プランターや麻袋を使ってもOK。バケツやビニール袋のような嫌気性の素材でなければ大丈夫です。
ただし、使い方には注意が必要。虫が入り込んだり、臭いが発生したりするので、虫よけや消臭対策が必須となります。そのぶんコンポスターに費用がかからないので、段ボールで手作りする方法は、コストを抑えたい初心者の方におすすめです。
段ボールでコンポストを作る場合は、すのこやビール瓶ケースのような、通気性の良い台を準備する必要があります。床材を混ぜるためのスコップや、古着のTシャツの袖と首の部分を縫って作る虫よけキャップも準備しましょう。
使用する段ボールは、厚手で二重構造のものが適しています。通気性を確保するために、防水加工ではないものを選びましょう。また、床材として「もみ殻くん炭」を準備しておくと消臭効果が期待できます。
道具と材料
作り方
コンポストをおしゃれに手作りしたい場合は、専用キットを一式揃えて挑戦してみてください。ベランダどころか室内に置いても違和感のないデザインの、専用キットが販売されています。バケツ型や段ボールのコンポスターでは実現できない、おしゃれな使い方が可能になりますよ。
また、コンポスト作りに必要なキットが一式揃っているので、材料を揃える手間が省けるのが魅力。初心者向けの使い方の手引もついてきます。通販サイトで販売されているキットをチェックしてみましょう。『LFCコンポスト』のように、配合済みの床材が定期的に届けられるサブスクリプションサービスもありますよ。
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キットを使った方法は、種類によって若干作り方が異なるので注意しましょう。使い方の手引をチェックして、手順通りに作っていけばOKです。
基本的に、風通しのいい台の上に容器を載せ、配合済みの床材と生ゴミを混ぜるだけで完成するタイプが多いですね。設置場所はベランダがおすすめです。『LFCコンポスト』を例に挙げると、虫よけ用のファスナー付きバッグと、バケツ型の内袋のセットで作っていきます。
電動生ゴミ処理機を使ったコンポストは、温風を発生させることで作っています。他の作り方は微生物によって分解させているのに対して、電動生ゴミ処理機は乾燥させて堆肥にします。機種によっては、電動での処理と微生物分解の両方の使い方ができるタイプも。
デザインに関しては、バケツ型から洗練されたものまで幅広いものがあります。ベランダに出す必要がなく、室内でOKという使い方ができますよ。
また、電気を利用しているため、他のどの方法よりも短時間で完成。処理の過程で臭いが発生しにくい点も人気です。ただし、初心者が挑戦するにはコストが高く、電気代も必要になるというデメリットがあります。
電動生ゴミ処理機は、最も簡単にコンポスト作る方法の一つです。小さくカットした生ゴミを、バケツのような形の内容器に入れるだけでOKというタイプが多いですよ。
中には、ボタンで処理方法を決定できるものもあります。毎日少しずつ生ゴミを加えていって、一定量に達したら完成になります。手軽に処理してしまい方におすすめ。
コンポストを手作りする際には、生ゴミの種類に注意しましょう。微生物によって分解されにくいものや、悪臭の原因になるものがあります。
例えば、肉や魚の骨や、病気にかかった植物などはNG。野菜くずや卵の殻、お茶の出がらしなどがおすすめです。また、野菜の硬い皮や、果物の種のようなものは、分解に時間がかかることを覚えておきましょう。
利用できる生ゴミの種類
OK | ごはん・野菜や果物のくず・卵の殻・魚や肉のくず・お茶の出がらしなど |
NG | 骨・貝殻・油類・病気の植物・腐敗した生ゴミなど |
コンポストを撹拌するときは、カビの種類に注意してください。中に黒カビが発生している場合は、悪臭の原因になることから、すぐに取り除く必要があります。ちなみに、白カビの発生は問題ありません。コンポスト作りでは、発生していた方が自然です。
電動生ゴミ処理機の場合は、内バケツの中で乾燥させるので、カビの心配はしなくても大丈夫です。設置型や回転型、段ボールやキットを使ったコンポスト作りのときに、注意するようにしましょう。
家庭菜園やガーデニングに役に立つコンポストは、初心者でも簡単に手作りすることができます。使用するコンポスターによって作り方は異なってくるので、自分に合ったものを選んでくださいね。庭やベランダなど作りたい場所を基準にしたり、バケツ型やおしゃれタイプなどデザインを基準に選んだりしましょう。
生ゴミをコンポストにすることは、環境問題の観点からもおすすめ。地球に優しいリサイクルに、是非挑戦してみてください。
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