Wellness
VOGUE編集長、アナ・ウィンターの名言集。カリスマならではの鋭い視点とは?
米版VOGUEの編集長として、今もなおファッション業界で活躍するアナ・ウィンター。ファッション界を引っ張り続けている彼女は、様々な名言を残しています。今回はそんなアナの心に響く数々の名言を、人生やファッション、仕事などのカテゴリー別にご紹介します。
2021.04.05公開
アナ・ウィンターは、1949年にイギリス・ロンドンで誕生。雑誌編集者である父の影響で、10代からファッションに興味を持っていたと言われています。15歳の頃からファッション業界で働き始め、翌年には高校を中退。その後編集アシスタントとして業界入りを果たします。
アナ・ウィンターは、1988年、38歳という若さでアメリカ版VOGUE(ヴォーグ)の編集長に就任。辣腕を振るって業界の先駆けとなり、様々なファッションの定義を生み出してきました。2008年にはファッション業界への貢献が評価され、大英帝国勲章を授与されています。
アナ・ウィンターの特徴は、なんといっても頑固一徹で自分の意思を曲げない性格。その冷酷な性格から、「鬼編集長」と呼ばれて批判の対象になることも。しかしそういった声には一切耳を傾けず、自分のスタイルを貫き続けています。その破天荒なカリスマ性に心惹かれる人も少なくありません。
同じくファッションのカリスマといえば、フランスのココ・シャネル。次の記事では、そんな彼女の遺した力強い言葉たちをご紹介しています。芯を持って歩んでいきたい方の心に響く、素敵な名言を是非チェックしてみてください。
もし人が私を冷酷とか無愛想だと思うのなら、それは単に私がベストを尽くすために奮闘しているからよ。— U-NOTE
アナ・ウィンターはファッション業界のカリスマとして知られている一方、「冷たい人間」「無慈悲な女性」だと言われることも少なくありません。この名言は、そういった批判をする人に向けた言葉。他人に冷たく接しているように見えるのは、自分がベストを尽くしている結果だと主張しています。
常に全力でベストを出そうとしているからこそ、どんな妥協も許さない。私の妥協しない姿が、あなたたちの目には冷酷に映るだけ。アナ・ウィンターはこう主張しているのです。長期に渡って米国VOGUEの編集長を務め、常に結果を出してきた彼女だからこそ言える名言ですね。
ものすごく腹が立つときがある。今は抑えられるけれど、それができなくなったら潮時ね。— VOGUE JAPAN
アナ・ウィンターは人生について、「自分の怒りを抑えられなくなったら潮時」だと語っています。この考えは、同じく編集者として活躍してきた父の影響。仕事に打ち込んできた父が業界を引退した理由が、「他人や自分に腹が立ってしょうがないから」だったのです。
プロフェッショナルな仕事をするためには、自分のマイナスな感情をコントロールしなくてはならない。だからこそ、怒りを抑えられなくなったらそれは引き際なのだ、と考えているのです。父から教わった忍耐力を武器に、彼女は今日も業界の最先端に立っています。
たとえあなたが自分自身に自信がなかったとしても、自信があるふりをしなさい。でないと、周りの人はすぐ気がついてしまうわよ。— 60MAG
アナ・ウィンターは、例え自分に自信がなくても、あえて堂々と振る舞うことが大切だと述べています。オドオドとしていると、周りの人はすぐに気が付いて利用しようとするもの。
自分の価値を下げないためにも、自信がある振りをする必要があるのです。ファッションという競争率が高い業界で生きてきた、アナ・ウィンターならではの名言。
私は強い人間が好きなの。私が言う事全てにイエスと答える人は好きではないわ。私は、異議を唱えたり反対することができるような、自分の見解を持っている人間を求めているの。— 60MAG
アナ・ウィンターは「どんな人が好きか」という質問に対して、「自分の見解を持っている人」と述べています。他人が言うことにペコペコと従う人は、強い人間とは言えません。どんな立場の人にも意義を唱えたり、真っ向から反対したりすることが成功する秘訣だとわかっているのですね。
誰でも1回はつまずくべきよ。絶対に良い勉強になるから— MOTIV
順風満帆に見えるアナ・ウィンターの人生ですが、彼女も様々な道につまずいてきました。例えば大学を出なかったことで学歴批判をされたり、最初に就職した編集部を9ヶ月で解雇になったり。
そんな経験をバネにのし上がってきたからこそ、人生には失敗が大切だと伝えているのですね。何かに挫折したり、大きなミスをしたりした時は、是非この名言を思い出して。
ファッションは常にひとつの方向に進む。それは、前よ— VOGUE JAPAN
アナ・ウィンターは、ファッションが進む方向は常に前だけだ、と主張しています。1990年代、アナはスーパーモデル時代が終わることをいち早く察知し、VOGUEの雑誌にセレブ文化の起用を始めたのは有名な話。
スーパーモデルを起用しなくなったVOGUEは最初批判を受けましたが、その後はアナの予想通りセレブリティの時代が到来。過去に囚われず常に未来を見通し、進むべき道を選択する。これこそ、雑誌VOGUEが大成功した理由なのです。
あなた自信のスタイルを築いて……個性的であり、人にあまりわかられすぎないようなスタイルを。— 60MAG
ファッション業界で常に第一線として活躍してきたアナだからこそ、自分自身のスタイルを貫く大切さを知っています。大衆的ではなく自分の個性があり、他人からは理解されすぎないスタイル。ファッションにおいて大切なのは、「唯一の自分らしさ」なのです。他人から服装を批判されたとき、この言葉を思い出してみて。
あなたが勝負の時に勝ち目がないなら、装いに気合を入れなさい。— Dear B,
アナ・ウィンターは、人生における勝利を掴むためには「装い」が重要だと述べています。人に会った時に注目するのは、着ている衣装や靴、アクセサリーなど。美しく洗練された装いをしていれば、自然と他人からの評価は上がっていくものです。
また外見を整えることで、「今の私は最高にカッコいい」と自信を持つことができます。ファッションに気合いを入れている時とそうでない時では、相手に与える印象は天と地ほどの差になる。それをわかっているからこそ、重要な日にはファッションに気を配るようにするべきだ、と伝えているのです。
全てはタイミングなの。もし早すぎれば、誰も理解してはくれない。もし遅すぎれば、人々は既に忘れ去っているでしょう。— U-NOTE
アナ・ウィンターは仕事が成功する鍵は、タイミングだと述べています。ファッションは常に変化しており、「次にどんなものが流行るのか」という流れがあります。どんなに素晴らしいアイテムでも、タイミングを間違えれば世間に受け入れられません。
「次に来るものは何か」を常にとらえ、アイテムを適切なタイミングで世に送り出すこと。これこそ、仕事を成功させる上で最も大切なことだとアナは語ります。これはファッション業界のみならず、他のビジネスにおいても同じこと。ビジネスを成功させたいのなら、この名言を覚えておいてください。
最も嫌悪することは優柔不断なこと。たとえ全く確信が持てなかったとしても、私は私が話していること、決定することを正確に分かっている。— U-NOTE
アナ・ウィンターが仕事において最も嫌悪しているのは、優柔不断なこと。すぐに決定が下せないということは、自分の信念やスタイルが確立されていないということです。それは仕事をする上で最も許されないことであり,避けるべき事態。
自分の信念を持った上で、それに合うスタイルを選び取っていく。これこそ、アナが長年の経験で培ってきたビジネスを成功させるコツなのです。判断に迷ったり、どうすればいいかわからなくなったりした時は、この言葉を思い出してください。成功のため、心に刻んでおきたい名言ですね。
今のご時世、あなたは人と関わらなければならないの。相手の顔もまともに見れないような、気難しいシャイな人なんかではいられないのよ。自分自身を相手にアピールしなきゃ。— 60MAG
現代社会では、他人と関わらずして仕事を成功させることはできません。気難しく恥ずかしがりな性格では、他人に自分をアピールすることは到底不可能。自分の殻を破って積極的になることで、ようやくビジネス成功への足掛かりが掴めます。
若い頃からファッションの世界にのめり込み、米版VOGUEの編集長として長年活躍してきているアナ・ウィンター。様々な苦労や困難を乗り越えてきた彼女の言葉からは、人生や仕事、成功への気づきを得ることができます。アナ・ウィンターの名言を心に刻み、彼女のような強く美しい生き方を志してみては。
最近の記事
Recent articles
♯グッドバイブスウーマンvol.7<wanaco**さん/抽象表現画家>
#グッドバイブスウーマン。その方の信念や生き方、在り方がわかるような、「10の質問」をお届けします。本連載は、グッドバイブスな友人・知人をご紹介していくリレー形式。第七回目にご登場いただくのは、抽象表現画家のwanaco**さん
2024.12.23
Interview
「手つかずの地球(ジオ)の風景がおもてなし」。地球や人との繋がりに思いを馳せるジオホテル
本質的なモノ・コト・旅を紹介する「My Muse Selection」。今回は、島根県・隠岐諸島に位置する“泊まれるジオパークの拠点” 「Entô」をご紹介。
2024.12.09
Wellness
Culture
「自分の可能性にオープンであることが、新しい道を切り拓く」NY在住キュレーター・斯波雅子さんが導く日本アート界の新境地
NY在住歴は約20年。現地でアート団体を運営する斯波雅子さんにインタビュー。大学時代からアートに魅了され、アート界の中心地でもあるNYで転職を繰り返しながらアーティストをサポート。2020年に独立し、アート&テック系の事業会社や非営利団体を立ち上げた彼女。活動の真意や、そのうえで大切にしているマインドなどを伺ってみました。 Photo by Dave Krugman
2024.12.05
Interview
Career
「一人ひとりが成長ではなく、“成熟”していく世界へ」食べる瞑想を通して伝えたい、本質的な豊かさとは/Zen Eating代表・Momoeさん
禅や食べる瞑想「Zen Eating」を伝えながら、国内外で活動しているZen Eating代表・Momoeさんにインタビュー。食べる瞑想「Zen Eating」とは、今日からできる、幸せな食事の方法です。そして、私たちがあらゆるものとつながっているということを気づかせてくれます。Momoeさんが、Zen Eatingを通して実現したい世界とは? そして、今後の世界で問われる、本質的なWell-beingとは。
2024.12.01
Interview
Wellness
♯グッドバイブスウーマンvol.6<鈴木優菜さん/衣装・刺繍作家>
#グッドバイブスウーマン。その方の信念や生き方、在り方がわかるような、「10の質問」をお届けします。本連載は、グッドバイブスな友人・知人をご紹介していくリレー形式。第六回目にご登場いただくのは、衣装・刺繍作家の鈴木優菜さん。
2024.11.22
Interview