Wellness
アメリカ出産までに揃えておきたい準備リスト
アメリカで出産する際に必要なものとは?
日本では必要ないものがアメリカ出産では必要?
今回は、第一子をアメリカで出産した私が、事前に準備しておいて良かったもの、準備しておけば良かったものをご紹介いたします。
2021.03.13公開
日本では後日、役所に出生届を提出しに行きますが、アメリカでは出産した病院で「Birth Certificate」(出生証明書)の手続きを病院側が行ってくれます。そのため、事前に赤ちゃんの名前を決めておく必要があります。生まれてから性別が実は違った!なんて事が起きる事もなきにしもあらずなので、事前にいくつかの名前を考えておいてもいいのかもしれません。あわせて、ミドルネームの有無も検討しましょう!
アメリカで出産した場合、子どもが日本の国籍を取得するには3ヶ月以内に管轄の大使館、または領事館に出生届を提出する必要があります。出生届は、管轄の大使館または領事館のホームペーからダウンロードが’可能です。出生届を提出する際には、日本人親の戸籍謄本が必要になりますので、こちらも妊娠中に準備しておきたい必須アイテムです。また、我が子が無事に日本国籍を取得できた際には、改めて戸籍謄本を日本から取り寄せ、パスポートの申請を行います。
アメリカ出産時にバースプランを提出する方もいますが、私たち夫婦は検診時のカウンセリングで取り決めを行い確認をしていたので、バースプランは提出しませんでした。また、産院によっては安全性の側面からバースプランを受付していない場合もあるので、事前に確認しておきましょう。
生まれてくる子が男の子の場合、割礼を行うか否かも事前に決めておきましょう!割礼は、退院するまでの24時間以内に産院で行ってくれます。
アメリカでカーシートと呼ばれるチャイルドシートも事前準備必須!アメリカではチャイルドシートの着用が義務付けられており、退院時に病院側でチェックが必要なほど、赤ちゃんを守るのに大切なアイテムです。チャイルドシートの準備がなかったり、チャイルドシートのチェックをクリアできなかった場合にほ退院させてもらえません。
初めての出産で、さらには24時間前に生まれたばかりのホヤホヤな我が子をチャイルドシートに乗せ、退院するのはとてもドキドキしましたが、ベテランの看護師さんが手伝ってくれたり、専門の方がチャイルドシートの取り扱い方を丁寧に教えてくれるので安心して行えました。
赤ちゃんのお洋服は病院で肌着が支給されますが、退院時が冬であれば暖かいお洋服が必要ですし、産院でニューボーンフォトを撮影する方は、赤ちゃんの撮影用のお洋服や小物を用意しておくといいかもしれません。
我が子はおむつ姿での撮影となりましたが、夫の祖母が編んでくれたブランケットを撮影時に使用しました。私は病院のガウンのまま撮影しましたが、ママもおめかしがしたい場合、自身の衣類を用意される方も。
日本では悪露パッドで過ごす方が多いと聞きましたが、産後は会陰損傷の傷も痛むし、悪露も出るので産後1ヶ月程は我が子と一緒におむつ生活を送ってました。洗濯物もでないのでおすすめです!
産後、寝たきりで3時間おきに授乳をしていたので、ベットに横になったまま食べれるチューブタイプのゼリーやフルーツバーやフィンガーフードはとても重宝しました。産院で使っていたストロー付きの飲料ボトルは家に帰ってからも大活躍するので、持って帰ることをおすすめします。
アメリカでストローラーと呼ばれるベビーカーは、トラベルシステム*を購入しました。アメリカは車社会な事もあり、抱っこ紐やベビーカーを単体で使うようになったのは生後しばらく経ってから。トラベルシステムタイプのベビーカーを選んで正解でした。
トラベルシステム*ベビーカーにチャイルドシートが装着可能なタイプのベビーカー。
出産時に起こる、会陰損傷の傷がとにかく痛かった…!個人的な感想ですが、陣痛よりも痛かったです。産後も寝たきりで過ごしていたので、なんとか乗り切れましたが、第二子以降はそうもいかないと思うので、次回は絶対に準備しておきたいアイテムです。
アメリカでは赤ちゃんとの添い寝は推奨されておらず、検診時にも必ず、赤ちゃんがどこで寝ているのか確認されます。我が家では生まれてくる前に、赤ちゃんの部屋を準備し、その部屋にゲスト用ベッドも用意していたのですが、産後は頻回授乳なので私たちの寝室にあるベッドに横ずけが可能なバシネットを購入しておけば良かったと思いました。
ベッドから起き上がるのも大変なので、しばらくの間、私たちの寝室のベッドの横にプレイペン*を作りそこに我が子を寝かせてました。
プレイペン*赤ちゃん用のポータブルベッド、バシネットとしても使えるタイプも多くあるプレイヤードでアメリカでは人気のアイテムです。
赤ちゃんのシャンプーやローションはバッチリ準備したのに、お薬の準備は忘れていた私たち夫婦。生後3日の検診時にドクターから、ビタミンDを与える事、予防摂取後に熱がでた場合には赤ちゃん用のタイレノール(風邪薬)を与える事などを教わり買いに行くことに。
さらに、生後数ヶ月たった頃、アレルギー反応を起こし、ドクターに電話で指示を仰ぐと市販の子ども用アレルギー薬を減量して飲ませてと言われ、これまた急いで買いに行きました。小児科へは我が子が誕生してからしか行かないし、産婦人科ではそのような指示がないため、用意してなくても無理はないのですが、考えてみれば、おむつやクリームは指示されなくても用意していたので、お薬も事前に準備しておけば良かったな、と思いました。
初めての出産な事もあり、あれもこれもとたくさん用意しましたが、アメリカの産院で赤ちゃんのお世話に必要なものはいただけたので、ここでご紹介したアイテムさえあれば、無事に出産を迎えることはできます。
しかし、妊娠中の方がゆっくり買い物ができるのも事実ですし、生まれてくる我が子のための買い物が何よりも楽しかったりしますよね。必要最低限の準備は忘れずに、赤ちゃんの成長にあわせて最適なものを選んでいくのが1番だと感じました。
ダブリン 遥香
アメリカ人夫と国際結婚。一児のおとこのこママ。妻になってもママになっても私らしく!夫と息子とアメリカ暮らしを満喫中。
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