ここ数年で、「ヴィーガン」「ベジタリアン」「ペスカタリアン」などの単語を聞くことが増えたと思いませんか?ヨーロッパなどでは菜食主義者の比率も多いと言われていますが、日本国内でもスーパーや大手コンビニチェーンでも大豆ミートの商品が並んでいたり。

以前では考えられないほど、オーガニックショップも増加していますよね。

その理由の1つとして、SDGsの重要性が広まる中で、環境問題への意識や関心が高まったことがあげられるかもしれません。

私個人としても、自分の食生活からお肉を減らすようになりました。今回は、そこに至るまでの経緯や感情の変化など、実体験をリアルにお伝え出来たらと思います。

肉食女子だった私の変化。

文字通り、お肉が大好きで肉食女子だった私。牛肉よりも鶏肉などのさっぱりした肉が好きであったものの、ステーキも焼肉も焼き鳥も、ベーコンやウィンナーなどの加工品も大好きで、何の疑いもなく摂取するのが当たり前の食生活でした。もちろん両親もベジタリアンなどではないので、子どもの頃から当たり前にお肉が食卓に並ぶ家庭で育ちました。

ですがここ数年で、私の周りにも菜食主義の情報が自然と入ってくるように。お肉を食べることで生まれる様々な弊害について、知ろうとせずとも、気付いたら勝手に情報が入って来るようになったのです。その段階で、なんとなくお肉を食べることがどんな影響を生むのかは認識するようになりました。

でも、その時点では「こんなにおいしいものはやめられないし、自分の食生活を変えるなんてありえない」と思っていました。

その一方で、更に情報が入って来たり、周りにヴィーガンの知り合いも増えていきました。そんな中、あるときを境に「もう自分も意識を変えなければならないタイミング」が突然やって来たのです。

なにかひとつの大きな理由がきっかけになったわけではなく、それまでに沢山見聞きした情報が積み重なり、臨界点に達したのだと思います。真実や事実を知っているのに、見て見ぬふりをしている事に違和感を感じるようになったのですね。それは自分の生き方・在り方として、「しっくり来なかった」からだと思います。

今取り組んでいること

肉食を80%カット

そうしてお肉を控えていこうと決めた私。決めてから、とても晴れやかな気持ちになったのを覚えています。本当はお魚や卵、乳製品もやめて、ヴィーガンを目指したいところでしたが、いきなり完璧を目指してもきっと続かないだろうと思い、まずはお肉を控えることから始めました。サスティナブルな姿勢が大切だと思います。

私の場合は、友人や家族との食事でお肉が出てきたら美味しくいただく。自炊するときや、自分ひとりでの食事では肉食はチョイスしない、というスタンスで取り組んでいます。

大豆ミートを活用

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自炊ではお肉を一切使わないと決めたものの、料理のレパートリーが激減し、そしてタンパク質や油分が不足するのでは?という問題に直面しました。

そこで、まずは大豆ミートで代用することに。様々な種類の大豆ミートを試してみました。

固形の豚肉のようなもの、ひき肉タイプ、細長いささみのようなものなど、メニューに合わせて豊富な種類から選べるレパートリー豊富な大豆ミート。その結果、個人的には、ひき肉タイプがいちばん食べやすく、出番が多いです。薄味だと大豆の風味が残ってしまうので、カレー味や甘辛味など濃い目の味付けで使用しています。

そしてタンパク質不足を補うためにソイプロテインを、油分を補うためにはアボガドオイルを摂取するように。その他にも元々好きな納豆や豆腐は積極的に取るようにしています。

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肉食を辞める人が増えている理由の一例

動物愛護の観点

私が肉食を控えるようになった大きな理由は、動物の屠殺(とさつ)の現状を知ったことでした。元々私は昔から動物が大好きで、友達のような存在でした。だけど日常的に食べている牛や豚、鳥に関しては、深く考えたこともありませんでした。

なぜなら、スーパーで機械的にパック詰めされて売られているのが当たり前だったから。しかし屠殺の状況を知った時に、肉食を減らしていこうと気持ちが固まりました。

実際に肉食を減らすにあたり、現状をちゃんと知りたいと思い、いくつかのドキュメンタリー映画を観ました。とてもわかりやすい内容のものも多かったのでオススメをご紹介します。

「Cowspiracy: サステイナビリティ(持続可能性)の秘密」
「WHAT THE HEALTH 健康って何?」

環境問題

肉食による様々な弊害があると前述しましたが、大きく挙げられるのはやはり環境問題。上記のオススメ映画に詳しく説明されてありますが、温暖化や水質汚染にも関わってきます。

現在主流の工業型畜産は、放牧地と飼料生産のために大規模な森林伐採を行っており、地球の農地の7割以上にあたります。また、排出する温室効果ガスも多く、気候変動の大きな要因の一つとなっているのです。肉食を控えることは、環境問題の改善にも繋がります。

実際にお肉を控えてみた結果…

お肉が無くても大丈夫?

実際に、私が食生活から80%お肉を減らしてみて感じたのは、意外と平気だったということ。TVなどで焼肉を見たり、飲食店のお肉の香りに誘われて、唐突にお肉が食べたくなることもたまにありますが、目の前に現れなければ、禁断症状のように食べたくなる事はありませんでした。

無いなら無いで気にならない。そしてお肉を控えても、健康的にも、体力的にも、特に問題は生じていません。

お肉を控えてみて、感じたこと

私は「肉食=悪」だと言いたいわけではありません。ただ、どんな物事に関してもそうですが、「ちゃんと事実を知る」ということがとても大切だと感じます。そして行動できる事はやってみる。その上で選択する事がとても重要だなと思います。

当たり前だと思っている事は、もしかしたら当たり前じゃないかもしれない。ひとつひとつの選択を見つめ直し、責任を持つ事に、とても大きな意味があるように感じました。

食の問題は複合的に絡み合っていて一筋縄ではいかないかもしれませんが、消費者一人一人の意識が変わることが希望に繋がるかもしれません。これは食べ物に限ったことではないと思います。

普段自分が選んでいる、「ただ何となく」や「疑いもしなかった当たり前」をいま一度見直してみてはいかがでしょうか?かけがえのない美しい地球を守るため、動物達と共に生きるために、私たち消費者が変えられる未来があります。

■Writer's Profile

Ayu

「美しくなることは、自分を好きになること」をモットーに、スキンケア・メイク・美マインドなど、美容全般に関する情報をSNS等で発信。

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