Wellness
産後のセックスはいつから可能?気持ちや体の変化は?
妊娠し、出産した後の夫婦の営みはいつから再開できる?
出血や痛みはあるの?また、感じ方の変化は?
出産という大仕事の後、女性の体が妊娠前の状態に戻るには長い月日がかかります。
痛みや感じ方などは個人差がありますが、出産後のセックスに対する不安や悩みを抱えている女性が多いのは事実です。
今回は実体験を交えて、産後のセックスに対する不安や疑問を解消していきたいと思います。
2021.03.25公開
私が通っていた産婦人科では、産後6週間が過ぎ、悪露や出血がなければセックスを再開していいとドクターから告げられました。しかし私の場合、初産な事もあり、6週間といった短い期間ではセックスする気持ちにはなれず、たった6週間でセックス再開できる人なんているの?!といった感じでした。
もちろん、医師からOKがでているのでセックスは可能ですし、実際に問題なくセックスができた夫婦がいるのも事実ですが、個人的にはたった6週間の期間では、気持ちを取り戻すことはできませんでした。
私の場合、産後に夫に対する愛情も今まで以上に増し、夫婦の絆がとても深まったのを感じていましたが、セックスとなるとまた別の話。
出産の際の会陰損傷が気がかりで…さらには、母乳育児だったので膣の潤いが戻るのも遅かったのも気持ちがのらない理由のひとつでした。
産後3ヶ月後のフォローアップ検診で、セックスの再開を聞かれて、ノーと答えた私。ドクターからも母乳育児をしている事もあり、膣の中もまだまだ乾燥していると言われました。
どうしても、母乳育児をしていると膣の回復に時間がかかるため、セックスする際に潤いが足らず、性交痛を感じやすいとのこと。
その場合、ローションを使うのもいいけれど、商品によっては妊娠中や授乳中には使用を避けなければならない商品も多いため、ドクターからはココナッツオイルを使うといいと教えていただきました。
ココナッツオイルはスーパーでも簡単に手に入るので躊躇なく購入できますし、自然由来なものなので安心して使用できます。
ココナッツオイルは性質上、温度によって固まってしまうのでリキットタイプがおすすめ!
ココナッツオイルの力をかり、晴れて産後のセックスを達成できた私たち夫婦ですが…
正直な感想、私は痛みも伴うし夫はそんな私を気遣って、なんだかとても疲れた…といった感じでした。
私が出産前のようなオーガズムを感じるには時間がかかりそうだな…と悟り、少しずつ感覚を取り戻そう!と夫婦で話し合ったものの…
乳飲み子を育てながら、夫婦の時間を確保するのはとても大変で、気がつくと最後のセックスはいつだったっけ?といった状態になり、振り出しに戻るの繰り返し…
これがしばらく続くと、女性側はセックスに対する気持ちが低迷してしまう方も多いと思います。
そのため、少しずつ無理せずにできる範囲で進めていくと、心も体も徐々に感覚を取り戻していくので、お互いに歩み寄り、無理のない程度で進めていくことが大切だと思いました。
今でも1歳の我が子に授乳中の私ですが、授乳の回数が減り始めた10ヶ月頃に、感覚が戻りはじめ出産前のようなオーガズムを少しずつ感じられるようになりました。
その後、月経も再開し私の体は出産前と同じような状態に戻り、今ではオーガズムを感じ以前のように心も体も満たされるようになりましたが、今の状況に戻るまでに約1年を要しました。
待たされている男性側からしてみると、長い長い歳月に感じますが、出産を終えた女性の体は交通事故で言い表すなら全治4ヶ月程度とも言われています。
帝王切開やハイリスク出産などでは母体へのダメージもさらに大きく、女性自身でも心と体のコントロールが難しい女性の産後。
しかし、それを口に出して相手に伝えないと、相手はただただ拒否された、子どもが産まれて自分に興味がなくなったと勘違いしてしまう場合もあります。
産後の女性の気持ちと体を理解してもらうためにも、産後のセックスについてしっかり話しあうことはとても大切!言葉にして喧嘩になってしまうなら、メールや手紙を書いたりして想いを伝えてみましょう。
女性の体も産後の体も人それぞれ!産後すぐにセックスを再開できる方もいれば、そうじゃない方も。
1番大切なのは、自分の心と体と向き合い、夫婦でセックスについてしっかり話あうことです。
女性の気持ちを優先し気持ち良いセックスをするためにも、相手に気持ちをしっかりと伝え、理解してもらうことが大切です。
アメリカ人夫と国際結婚。一児のおとこのこママ。妻になってもママになっても私らしく!夫と息子とアメリカ暮らしを満喫中。
ダブリン遙香さんの最新記事はこちら
最近の記事
Recent articles
♯グッドバイブスウーマンvol.7<wanaco**さん/抽象表現画家>
#グッドバイブスウーマン。その方の信念や生き方、在り方がわかるような、「10の質問」をお届けします。本連載は、グッドバイブスな友人・知人をご紹介していくリレー形式。第七回目にご登場いただくのは、抽象表現画家のwanaco**さん
2024.12.23
Interview
「手つかずの地球(ジオ)の風景がおもてなし」。地球や人との繋がりに思いを馳せるジオホテル
本質的なモノ・コト・旅を紹介する「My Muse Selection」。今回は、島根県・隠岐諸島に位置する“泊まれるジオパークの拠点” 「Entô」をご紹介。
2024.12.09
Wellness
Culture
「自分の可能性にオープンであることが、新しい道を切り拓く」NY在住キュレーター・斯波雅子さんが導く日本アート界の新境地
NY在住歴は約20年。現地でアート団体を運営する斯波雅子さんにインタビュー。大学時代からアートに魅了され、アート界の中心地でもあるNYで転職を繰り返しながらアーティストをサポート。2020年に独立し、アート&テック系の事業会社や非営利団体を立ち上げた彼女。活動の真意や、そのうえで大切にしているマインドなどを伺ってみました。 Photo by Dave Krugman
2024.12.05
Interview
Career
「一人ひとりが成長ではなく、“成熟”していく世界へ」食べる瞑想を通して伝えたい、本質的な豊かさとは/Zen Eating代表・Momoeさん
禅や食べる瞑想「Zen Eating」を伝えながら、国内外で活動しているZen Eating代表・Momoeさんにインタビュー。食べる瞑想「Zen Eating」とは、今日からできる、幸せな食事の方法です。そして、私たちがあらゆるものとつながっているということを気づかせてくれます。Momoeさんが、Zen Eatingを通して実現したい世界とは? そして、今後の世界で問われる、本質的なWell-beingとは。
2024.12.01
Interview
Wellness
♯グッドバイブスウーマンvol.6<鈴木優菜さん/衣装・刺繍作家>
#グッドバイブスウーマン。その方の信念や生き方、在り方がわかるような、「10の質問」をお届けします。本連載は、グッドバイブスな友人・知人をご紹介していくリレー形式。第六回目にご登場いただくのは、衣装・刺繍作家の鈴木優菜さん。
2024.11.22
Interview