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年に一度のSDGs週間について知ろう。取り組み内容やイベント情報をご紹介
年に一度開催される「SDGs週間」というイベントをご存知ですか?日本ではまだまだ認知度が低いため、聞いたことがないという人も多いでしょう。そこで今回は、SDGs週間に行われた日本・海外の取り組みやイベントをご紹介します。
2021.04.19公開
SDGs週間(Grobal Goals Week)は、持続可能な開発目標への意識を高め、行動のキッカケを作るために制定されたものです。2016年に、国連財団(UNF)や国連開発計画(UNDP)によって発足されました。
2016年のSDGs週間に参加したのは、世界で12団体のみでした。しかし認知度が広まった結果、2020年のSDGs週間では、100団体を超える企業や国連機関、テレビなどのメディアが関わることに。2030年のSDGs目標達成に向けて、様々な取り組みが行われているのです。
SDGs週間は、国連総会の会期に合わせて設定・開催されるイベント。SDGsが国連総会で採決された、9月25日を期間に含みます。SDGs週間が開催されるのは、年に1回のみ。2020年のSDGs週間は9月18日〜26日の期間で開かれました。
SDGs WEEK|SDGs週間
— HAPPY WOMAN®︎|ハッピーウーマン (@happywomanassoc) September 19, 2020
国連総会の会期にあわせて世界的に展開される「SDGs週間」2020年9月18日(金)~26日(土)に合わせて、女性が手掛ける SDGs に関わる活動情報やメッセージを発信するプロジェクト「WDGs ~Women Development Goals~」https://t.co/SvgruQGzQK #SDGs #sdgsweek #SDGs週間
日本で行われたSDGs週間のイベントとして、Women Development Goalsが挙げられます。2020年のSDGs週間に合わせて、ハッピーウーマンという団体が開催したもの。このイベントでは、女性が関わるSDGsへのメッセージや活動情報などが発信されました。
イベントの目的は、「女性が手がけているSDGs目標の現在地点を明らかにすること」。SDGs目標の5番目である「ジェンダー平等を実現しよう」を軸として、女性の視点から日本の現状を読み解いています。アーティストや環境アンバサダー、モデルなど、様々な職業の女性の取り組みが解説されているのもポイント。
またジェンダー平等だけではなく、福祉や教育、貧困などの課題も取り上げられました。現代を生きている女性が、課題にどう向き合い、どんな取り組みをしているのか。私たちにできることは一体何なのか。SDGs目標達成への道筋と、それに至るまでの課題を提示したイベントです。
テレビの放送局であるTBSも、SDGs週間に関するイベントを開催。TBSでは2020年の11月23日から29日の1週間を、「SDGsウィーク」に定めました。テレビやラジオ、その他のコンテンツや番組を参加させ、SDGsへのプロジェクトを実施したのです。
TBS SDGsウィークでは、世界や日本で行われている取り組みなどをテレビやラジオで取り上げ、放送しました。またSDGsウィークの第二弾として、2021年も同様の取り組みをすることが決定。「地球を笑顔にするMUSEUM」をテーマに、様々なテレビ放送やキャンペーンを企画しています。
Global Goals Jam Tokyo 2020は、日本で行われたオンラインイベント。SDGs目標の中から選ばれた社会課題をテーマに、問題の解決を目指して様々なアイデアを出し合うというものです。また日本だけではなく、バルセロナやバンコク、リオデジャネイロなどの都市でも、同時開催されたのが特徴。
世界中の参加者とSDGs目標について議論を進めながら、ワークショップを体験できるという取り組みです。海外の人とSDGs目標について話し合う中で、日本の課題や問題点を見つけることが、イベントの目的でした。
「2030SDGsカードゲーム体験会」は、静岡県三島市で開催されたイベントの一つ。SDGsの17つの目標を達成するためにはどうしたら良いか、2030年までの道のりを体験する、という内容です。
SDGsの目標について議論するのではなく、「なぜSDGs達成が必要なのか」ということを広めることがテーマとなっています。事前知識などが必要ないため、誰でも気軽に参加できると話題になりました。
「Sustainable Week 2020」は、立命館大学にて行われた、SDGs週間を意識したイベント。「Imagine the Future -ニューノーマルな文化祭-」をテーマとし、自分たちができることに取り組もうという思いで行われた活動です。
「Sustainable Week 2020」では、滋賀県内で行われているSDGsへの取り組みを取材。その後、滋賀県知事と共にSDGs達成への課題について話し合いを行なっています。またトリシアの事例を元に、建築における持続可能性を話し合う企画も開催。
他にも、京都市のSDGsへの活動を発表するライブ配信や、ボランティア活動について議論するワークショップなど、30の企画を開催。文化祭というイベントを通して、大学生の観点からSDGs週間について深く考えられています。
『国家の連合:火急の時への至急の解決策』の上映は、2020年に行われたイベントの一つ。『国家の連合:火急の時への至急の解決策』は、環境問題や性別格差、貧困など、世界中の問題の解決策を探るという内容の映画。この作品が、国連のYouTubuチャンネルで公開されたのです。
世界中の問題を取り上げた映画を、誰でも見られるYouTubu上で放送するというのは、初めての試み。現在もYouTubeで閲覧することができますし、映像には日本語の字幕もついています。是非以下のYouTubeのURLから、映画をチェックしてみて。
「Global Week to Act4SDGs」は、2020年のSDGs週間の全期間で行われたイベント。SDGs目標達成を、世界の市民や機関、リーダーや団内に呼びかけるという取り組みです。イベントのスローガンは「今を人々と世界のターニングポイントにする」というもの。
世界中に幅広く呼びかけることで、国際的な会議から個人でのゴミ拾いなど、様々な行動を起こすきっかけを作るのが目的。特に、世界のリーダー達が声をあげ、行動を起こすことが求められました。
「野望から活動、意志から結果へ」は、SDGs達成のために活動する人々に焦点を当てたイベント。テクノロジーがどのように発展しているのか、SDGsのために活動している人を支援するにはどうしたら良いか。「より遠く、より早く、一緒に」というテーマで、様々な議論やスピーチが行われました。
「ピース・ワン・デイ」も、2020年に開催されたイベントの一つ。俳優のジュード・ローと、映像作家のジェレミー・ギリーがプロデュースしたバーチャルイベントです。
国際的な役者や音楽家が協力し、SDGsを広めるという目的で行われました。こちらもYouTube上でアーカイブが残っていますので、是非チェックしてみて。
SDGs週間は、持続可能な開発目標への意識を高めるために、国連が制定したイベントの一つ。2016年から始まったこの取り組みには、様々な企業や団体、テレビなどのメディアが参加しています。2021年も多種多様なイベントが行われますので、この機会にSDGs目標について考えてみてはいかがでしょうか。
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