image1.jpg

Wellness

今考えたい。自分と家族にマッチするのは地方暮らし?都会暮らし?

コロナ禍により、テレワークが浸透し、会社近くの都心部に住む必要性がなくなった今、東京から地方へと移住する人が増えていますが…
地方暮らし、都会暮らしのメリットやデメリットなど、自分や家族のライフスタイル、好みに、どの程度マッチするかが肝になりますよね。
そこで今回は、私が実際に東京から地方に10年間移住した経験をシェアします。

2021.04.03公開

私の地方暮らしのリアルとは?

image3.jpg

そもそもホームタウンが東京だった私が地方へと移住した理由は、夫の仕事関係。都内を出てから電車で約40分下り、そこから車で20分ほどのところに、夫と私、そして三歳になる子どもと三人で移住しました。

朝は騒がしいほどの鳥のさえずりで目覚め、夜7時になるとシーンと静まり返る、今までは旅行の時にしか味わうことのなかった五感を刺激する生活となりました。家と家との間隔も広く、幼い子どもとの育児生活ものびのびと楽しんで過ごすことができました。

自宅近所には、たくさんの緑に囲まれた大きな公園がいくつもあり、道も広く綺麗に整備されていて、毎日たくさんの日光を浴びて一日がスタートするという環境でした。後に、家族として迎えたワンコとのお散歩コースには、小さな野菜の直売所があり、新鮮な野菜が安く手に入りました。

子どもが幼稚園、小学校低学年の時は毎日のようにたくさんのお友達が遊びに来て、家が壊れるかと思うほどに遊び尽くし、庭では、ワンコが自由に走り回り、畑でオーガニック野菜を作り、実に開放された我が家でした。夏はプールやバーベキューをし、まさに子どもと共に地方暮らしというものを満喫しました。

そのような素晴らしい環境の中、子どもはすくすくと成長していったのですが、中学へと進学すると共に家族のライフスタイルに変化が起き始めました。まず、夫が都内勤務に変わり、通勤時間が大幅に長くなり、また子どもは都内の学校への電車通学のアクセスを不便と感じ、そして私は「仕事がしたい」と思うように。

家族3人それぞれのライフスタイルや気持ちの変化に、地方生活の限界が訪れました。

「そろそろ戻ろうか…」

私の都会暮らしのリアルとは?

image2.jpg

その後、都内へと移り住んだ私達。

生活はどのように変化した?

今度は、駅から徒歩10分程の以前よりコンパクトな自宅でミニマム生活が始まりました。荷物は必要最低限。以前では1週間分の食材、日用品を少し遠くのスーパーへ車で行き、まとめ買いをしていましたが、こちらではたくさんのお店が近くにあるので、今必要なものを今購入するスタイルに変え、無駄なものは家に置かないようにしました。

部屋数が少なくなった分、掃除が非常に楽になり、また以前は子どもの車送迎にかなりの時間が拘束されていたのですが、こちらでは自転車や徒歩、バスなどが充実しているので車を運転することがなくなりました。このような生活スタイルの変化により、自分時間が増加し、より自分のやりたいことに没頭できるようになりました。

子どもの変化

子どもは、物心ついてからここまで駅に近い自宅は初めて。今まで活用していなかった自転車を毎日乗り回し、足りないものや必要なものを私に頼まず、自分で買いに行くようになりました。また電車のアクセスが便利になった為、通学時間を読書タイムにあてたりと、子どもの順応性の高さを感じました。

ワンコの変化

散歩は一日二回でそのまま変わらずですが、近くの公園がたくさんのワンコのお散歩コースとなっているので、そのコミュニティに入れていただき、ワンコにたくさんのお友達ができました。今までは、野原をお散歩していてもすれ違うワンコとは、挨拶程度だったのですが、こちらでは、たくさんのワンコと触れ合うことができ、公園に向かう時のワンコはイキイキとしています。朝夜とたっぷりと犬友と触れ合い遊んでいるため、家では、よく食べ、よく寝ています。

結果、今の私達のライフスタイルに、よりマッチしているのは、地方暮らしより、都会での暮らしでした。ただ今の私達は、地方暮らしを体験した上でできているので、幼い子どもと緑の多い環境でのびのび子育てを経験できたことは、多いに喜ばしいことであります。

しかし、今回のようなパンデミックでは、今までと同じような自分らしい生活を変えずに過ごすことが可能なのは、地方暮らし。隣近所が常に距離がとれている状態ですし、人口も少なく、車社会なので、買い物はまとめ買いが多く外に出る頻度が少ない。物理的にディスタンスがとれているのは、地方暮らしなのです。

image4.jpg

多様化したライフスタイルが多くなった今、一か所に生涯住み続けるということより、今の自分、今の家族にとって一番居心地のよい、負担の少ないところに移り住むというのもストレスフリーの生活を送るための選択肢のひとつ。それが一番今の自分らしいということに繋がってくるのだと思います。

今日もみなさまにとってすばらしい一日となりますように

■Writer's Profile

ochapichan(オチャッピチャン)

元読者モデル/色彩検定3級/化粧品会社社内技術検定2級/ナチュラルビューティースタイリスト/ペットシッターアドバイザー&ホテルソムリエ/アラフォーママ/美容を中心にライフスタイル、食事、保護犬などの記事を執筆しているライターです。

Instagram :@ochapichan
note :ochapichan

ochapichanさんの新着記事はこちら

IMG_6678

♯グッドバイブスウーマンvol.1<山田美奈子さん/自分を生きる人>

#グッドバイブスウーマン。今回からリニューアル! その方の信念や生き方、在り方がわかるような、「10の質問」をお届けします。さらにリレー形式で、グッドバイブスな友人・知人をご紹介いただきます。リニューアル第一回目にご登場いただくのは、山田美奈子さん。

2024.09.19

Interview

御自愛 by zen place_IMAGE1

【御自愛】/心・体・魂、そして社会の健康を目指したウェルネスブランド

「よりよい社会と地球に」をテーマに、本質的なモノ・コトを紹介する「My Muse Selection」。第五回目は、ウェルネスブランド『御自愛 by zen place』。

2024.09.16

Wellness

AH Thumbnail.jpg

「私のバイブル」vol.3/フィルムメーカー・長谷川安曇さん

自身が持つ才能を活かし、クリエイティブな生き方をしている素敵な人に、ミューズたちの指針や道標となり、My Museの在り方を体現するような映画や本、アートをご推薦いただく「私のバイブル」。

2024.09.12

Culture

前田麻美

「おしゃべり好きなフランス人に救われて」パリ在住/ヘアスタイリスト・前田麻美さん

「海外で挑戦する女性たち」。第六回目にお話を伺うのは、フランス・パリでヘアスタイリストとして活躍する前田麻美さん。

2024.09.08

Interview

Career

SAORI_swfi_2023 2

「“映画のためなら何でもする”という時代の終焉」swfi代表・SAORIさん

結婚や出産、そして仕事。女性はライフステージによって変容せざるをえない。でも、何かを諦めたり、我慢するのはいかがなものだろう。正解などはないけど、どうすれば本来の自分として生きられるのか。そんなことをテーマに、子育てをしながらビジネスの最前線にいる女性たちを取材する「♯Can woman have it all?〜女性たちはすべてを手に入れられる?〜」。近年、話題ともなったこのキーワードをタイトルに、すべての女性をターゲットとしたインタビュー連載。

2024.08.17

Interview

Career