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お気に入りを長く着るために。セルフで出来る服の簡単な染め直し方法をご紹介。
お気に入りの洋服は、セルフで染め直しをすれば長持ちさせられることをご存知ですか?衣類の染め直しは、サスティナブルな世界の実現にも役に立つと注目を集めています。セルフで出来る、服の簡単な染め直し方法をご紹介しますので、ぜひ挑戦してみてください。
2021.06.25公開
染め直しをすると、服には新たな魅力が付与されます。服は、お気に入りであればあるほど、紫外線や洗濯の積み重ねで色あせることに。予期せぬ汚れや黄ばみで着られなくなることもありますし、年齢とともに似合う色が変わる可能性もあります。
しかし、色あせや汚れでお気に入りを破棄してしまうのも惜しいもの。洋服は形さえ崩れていなければ、染め直しで再生させることができます。鮮やかなカラーに戻ったり、ステッチの味わいを強調させたりといった、新しい魅力を伴って復活してくれるのです。
服を染め直しは、お財布にも優しい方法となります。色あせたり汚れたりした服を買い直すにはそれなりのお金が必要ですが、染め直しなら安いコストに抑えられます。
特にセルフで染め直しする場合は、1着あたり数百円のコストで済むことも。お店の染め替えサービスを利用するにしても、同様の製品を買い直すよりも安く済ませることが可能です。
サスティナブルな世界の実現に貢献できるのも、染め直しのメリットの一つ。お気に入りの服を色あせや汚れなどですぐに廃棄するのは、資源の無駄遣いになってしまうことに。一人ひとりが物を長持ちさせて使っていくことで、持続可能な世界の実現に繋げられます。
染め直しを活用して服を再生させることは、サスティナブルな世界への第一歩。個人でも簡単にできることなので、お気に入りの服を、より長く大切に使っていくために挑戦してみましょう。
服の染め直しは、専用の染料さえ購入してしまえば自宅でも簡単にできます。衣類を染めるための染料は、安価な料金で購入できますし、手順も複雑なものではありません。服の染め直しの方法の中では、最もコスパが良いものとなります。
ただし、染めるのにやや時間を必要とすることと、染めムラなどの失敗するリスクがあるというデメリットも。手順に慣れるために、失敗しても良い布類で何度が練習しておくことをおすすめします。
服の染め直しは、クリーニング店に依頼して行うことも可能です。汚れやほつれが目立つ衣類でも、クリーニングやお直しを同時に依頼して、染め直してもらうことができますよ。自分の時間を消費する必要もなく、プロの手に任せるので染めムラのリスクもありません。
さらに、スーツやズボン、コートといった、自分では手に負えない衣類の染め直しを依頼することも可能。クリーニング店に任せるだけなので、自宅で行うよりも簡単に済ませられ、仕上がりも綺麗です。
デメリットは、自宅での染め直しよりも大幅にコストがかかること。また、すべてのクリーニング店で染め直しサービスを行っているわけではないので、依頼できる店舗を探す必要もあることです。
染色の専門店や染色サービスを専門としている店舗に、服の染め直しをお任せする方法もあります。メリットは、染めを専門としている職人の手に任せられること。染めムラの心配もなく、クオリティはトップクラスです。サスティナブルの実現を目標に、オンライン受付を取り入れるお店も増えてきたので活用してみましょう。
デメリットに関しては、やはりコストがかかることが挙げられます。専門店であるだけに、クリーニング店よりは安く抑えられる傾向にありますが、それでも1着あたり1,000円以上はかかります。
自宅でセルフ染め直しをするときは、衣類専用の染料を準備して色あせや汚れに対処するようにしましょう。草木染めのように自然素材を染料として行う方法もありますが、より多くの手間を必要とするため、簡単とは言いにくくなります。
人気のアイテムとしては、英国製家庭用染料の『ダイロン(マルチ)』が挙げられます。染められる素材の幅が広く、カラーバリエーションも豊富。値段も1袋あたり500円というお手軽さで人気です。染色後の色落ち防止ができる「カラーストップ」も販売されているので、材料を準備する際に活用してみてください。
必要な材料(衣類250gあたり)
セルフ染め直しのための道具には、衣類を染料に浸すためのゴム手袋や、染料を入れるための容器が必要になります。『ダイロン(マルチ)』を使用する場合は、80℃のお湯を扱う必要があるため、ゴム手袋は厚手のものを選ぶようにしてくださいね。染料を衣類に揉みこめなければ、色ムラの原因になってしまいます。
また、染料を入れるための容器は、プラスチック製だと色が移って落ちなくなります。容器が染料の色で染まるのを避けたい場合は、ステンレス製のものを選んでください。シンクとポリ袋を利用して、容器の代用とする方法もあります。
必要な道具(衣類250gあたり)
自宅でセルフ染め直しをするときは、染料を綺麗に溶かすことがポイントとなります。粒が残ってしまうと色ムラの原因となるので注意しましょう。
染料を溶かすための詳しい手順は、下記の通りです。お湯の温度が80℃と高いので、火傷に注意しながら慎重に行ってくださいね。
染料を溶かす手順
染料を溶かしたら、衣類を入れて染めていきます。色ムラが出ないよう、20分ほど時間をかけて、じっくりと染めていってくださいね。
お湯の温度が高いうちはトングで混ぜるようにして、下がってきたらゴム手袋をはめた手でもみ洗いすることがポイント。以下の手順で、進めていってください。
もみ洗いの手順
もみ洗いで服を染めたら、カラーストップを加えて色落ち防止を施しましょう。カラーストップは必須の材料ではありませんが、洗濯の積み重ねによる色あせを抑えたいときに有効です。
より長持ちさせることを意識するのであれば、色落ち防止のためのひと手間を加えてみてくださいね。カラーストップには、長時間浸しておく必要はないので、簡単に済ませられますよ。
色落ち防止の手順
色落ち防止の手順を済ませた後は、水でよくすすいで陰干しすれば、セルフ染め直しは完了。衣類をすすぐときの目安は、水に色が落ちているかどうかです。すすぎの水にほぼ色が落ちなくなって、透明に近い状態になればすすぎはOKだと考えましょう。
陰干しは、直射日光による色あせを防ぐために必要です。染め直しの完了後も、洗濯の際には陰干しをするように注意すれば、色あせ防止に役立ちます。また、染め直しのすぐ後は洗濯時にも色落ちしやすいので、しばらくは単独で洗ってください。手順をまとめた動画もあるので、自宅でのセルフ染め直しの参考にしてくださいね。
自宅で服を染め直す場合は、まとまった時間が必要になるので注意してください。染液づくりからすすぎまで、1時間ほどは必要だと考えておきましょう。
特に染めの工程では、頻繁に衣類と染液を混ぜたり、もみ洗いしたりする必要があるので離れることができません。服の染め直しは、時間に余裕があるときに挑戦するのがおすすめです。
服の染め直しをする前に、洗濯表示や素材をチェックしておくことも大切です。使用する染料によっては、染められなかったり色ムラが出たりする衣類があるので、説明書きと衣類のタグを調べてくださいね。
例えば、ダイロン(マルチ)の場合だと、ポリエステルやアクリルは染めることができません。また、洗濯表示に「水洗い不可」となっている衣類には、傷めてしまう可能性があるので使用できません。
洗濯表示や素材のチェックは、セルフでの染め直しだけでなく、クリーニングや染色専門店であっても不可欠です。お店によってNGとされている素材があるので、事前に確認しておくよう注意してください。
染め直しの際に色ムラが出ないよう、衣類のシミや汚れは除去しておきましょう。目立たないシミや汚れがあるまま染め直しをすると、その部分だけ色ムラが出る可能性があります。
セルフで行う場合は、事前に手洗いをして、衣類をできるだけ綺麗にしておくことを忘れないでくださいね。クリーニング店で染め直しをしてもらう際は、洗濯も同時に依頼しておくと簡単です。
自宅で染め直しをするときは、換気を忘れないようにしましょう。使用する染料によっては臭いがキツイものがあるので、長時間作業をしていると、気分が悪くなるおそれがあります。
体に有害なものではありませんが、臭いに敏感な人は注意してくださいね。窓の近くや屋外で作業したり、換気扇を回したりして予防しましょう。
服の染め直しは、サスティナブルな生活を意識する方に、ぜひ挑戦してほしい方法。色あせた洋服も、新品のように再生して長持ちさせることができます。染料の組み合わせを工夫すれば、オリジナルカラーも作ることができるので、趣味として楽しむのにもおすすめですよ。
時間がなくて忙しいときや、自分の手には負えない服は、クリーニング店や染色の専門店に依頼するのも良いですね。セルフ以外の方法も利用しながら、染め直しに挑戦してみましょう。
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