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Wellness

30代での妊娠、出産の不安やリスクについて経験者が思うこと

私を含め、周りの友人でも30代で妊娠、出産を経験する人が多くなってきました。仕事も一段落し、妊娠、出産へと向き合えるのが30代ということも理由の一つと言えるでしょう。ただし、30代での妊娠、出産にはリスクがあることも事実。今回は、30代での妊娠、出産におけるリスクについて考えてみます。

2021.04.30公開

30代ではそもそも妊娠率が低下する

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30代での妊娠、出産について一番のリスク、そして不安に考えられることと言えば、妊娠率の低下です。一般的に、女性の妊娠率は年齢と共に低下していくと言われています。2002年に内閣府が発表している「妊娠適齢期を意識したライフプランニング1」によると、19〜26歳女性の妊娠率は約50%とされています。そして、27〜34歳女性の妊娠率は約40%、35〜39歳女性の妊娠率は約30%と、年齢とともに低下していくことがデータでも証明されています。

やはり30代になると、自分が妊娠できるのかどうか、がまず最初に直面するリスクと言えるのではないでしょうか。妊娠、出産は自分だけのタイミングではできないとはいえ、子どもを持ちたいなら妊娠率が低下していくという事実はしっかり理解しておきたいですよね。

妊娠適齢期を意識したライフプランニング 1

30代での出産は産後の回復の遅れのリスクあり

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産後は、産褥期と言われている体を回復させる大切な時期です。本来ならば、ゆっくり休みたいですよね。しかし、出産の翌日くらいからは赤ちゃんのお世話が始まります。最初は赤ちゃんも昼夜逆転しており、なかなか思うように寝てくれないことも。授乳回数やおむつ替えの回数も頻回で、慣れないお世話でゆっくり休むこともできないかもしれません。

さらに年齢による体力の低下も加味され、産後の回復が遅れてしまうというのも、30代での出産だからこそかもしれません。もちろん、30代前半と後半では基礎体力が違いますし、普段から運動を取り入れていて体力に自信がある方も多いと思います。

ただ、出産は交通事故に遭うくらいの大怪我と言われるほど、母体は傷つきます。出産、そして慣れない赤ちゃんのお世話で、思うように体が動かないなと感じることもあります。赤ちゃんと一緒に寝れる時は寝ていても、疲れが取れないということが起こりやすくなるのも事実です。パートナーと育児や家事を分担し、産後は順調に体調が回復するように努めたいですね。

30代で出産して感じた体力の低下

30代で出産して思ったのが、そもそも基本的な体力が少しずつ弱まっていることです。例えば、20代の時は、平日は全力で仕事をして、週末は全力で遊んで!とできていましたが、30代になると週末のどちらかはゆっくり休みたくなるようになりました。やはり20代の時のような体力は少しずつなくなっています。

産後は、赤ちゃんのお世話で忙しくしている分、自分が体力がなくなっていることも気付きにくいです。その結果、無理をしすぎると、すぐに体調に現れます。風邪を引きやすくなったり、寝ても寝ても疲れが取れないことも。

特に、子供が歩き出すとさらに目が離せなくなり、どこまででも追いかけて走り回ることが多くなります。ますますパワーアップする子供と追いかけっこすると、反比例するかのようにすぐに疲れてしまう自分に体力の低下を感じます。

まだ妊娠する前、「妊娠するなら少しでも早いほうがいいよ!」と言われることがありました。もちろん、妊娠、出産は1人ではできないので、そう言われてもどうしようもないと思っていたのですが、実際に子育てをしてみて、体力面における若さが必要だということは実感しています。これからますます子どもがパワーアップしそうなので、自分も体力づくりは必須だと感じる日々です

30代での出産は育児と介護の両立に悩むことも

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30代での出産のもう一つのリスクは、育児と介護が同時にやって来る可能性があることです。まだ介護が必要なかったり、そもそも親の介護の予定はないという方もいるかもしれません。しかし、初めての妊娠、出産で親を頼りたいと思っても、出産が高齢化すると、その分親も高齢化しています。

元気いっぱいの孫を相手するだけの体力がなかったり、親とはもう死別しているという可能性もあります。また、育児で大変なことが多いときに親も病気をしたり、介護が始まったりという可能性が高くなります。妊娠、出産は自分だけではどうしようもないことではあるものの、育児において親を頼れない可能性があるというリスクがあることも考えておきたいですよね。

30代での出産にリスクや不安が高まることも事実

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30代で元気に出産して子育てを楽しんでいる方もたくさんいます。私自身、30代での出産についてあまりネガティブには捉えておらず、ポジティブな面もたくさんあると感じています。

一方で、なかなか妊娠できなかったり、年齢に伴う悩みに直面している周りの友人もたくさんいます。ポジティブに考えても楽観的には捉えず、リスクがあることも理解して、妊娠、出産について考え、臨むことが大切ではないでしょうか。

■Writer's Profile

kico

元国際線客室乗務員。現在は、旅、美容、ライフスタイルを中心として執筆活動をしながら、モダンカリグラファーとしても活動中。子育てをしながら、「ママでも美しく楽しく」をモットーに、美ライフスタイルを追及中。

Instagram:@_kico.h_

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