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グレース・ケリーの美しい名言集。自分のブレない、芯のある言葉たち
ハリウッド女優として活躍後、モナコ公国に嫁いで公妃となったグレース・ケリー。「シンデレラストーリー」とも言われた彼女の人生からは、多くの事柄を学ぶことができます。今回は、グレース・ケリーが残した心に響く名言の数々をご紹介。
2021.05.17公開
グレース・ケリーは、ハリウッド女優として活躍した女性。マリリン・モンローと並んで人気を博し、その美しさと気高さから「クール・ビューティー」と評価されていました。
モデルのアルバイトをしていたグレースは、22歳でハリウッドからスカウトされて映画デビュー。『モガンボ』『ダイヤルMを廻せ!』などのヒット作に出演し、1955年にはアカデミー賞主演女優賞を受賞。優れた演技と端正な顔立ちが評価され、日本でも高い人気を誇りました。
グレース・ケリーがプリンセスになるまで。オールドハリウッドの貴重なフォトギャラリー36https://t.co/03bnFAYR1l pic.twitter.com/OddlLMaPj4
— ELLE Japan (@ellejapan) April 18, 2021
ハリウッド女優として順風満帆な成長を遂げていたグレースでしたが、そのキャリアは7年で幕を閉じます。カンヌ国際映画祭に出席した際、モナコ公国のプリンス・レーニエ3世と出会ったことがきっかけ。運命的な出会いを果たして惹かれあった2人は、翌年結婚を発表したのです。
こうしてグレースは、人気絶頂の中女優業を引退し、モナコ公妃となりました。ハリウッド女優から一国のプリンセスになった彼女の人生は、「シンデレラストーリー」として語り継がれています。
グレース・ケリーと同時代に活躍した女優の一人に、オードリー・ヘップバーンがいます。彼女も出演作品だけでなく、数々の美しい名言を遺し、人々の心に残り続けています。きっと心に響く言葉が見つかると思いますので、気になる方は是非チェックしてみてくだいね。
森の中や小道、海沿いをひとりで散歩して、自然と調和することがとても好きです。これはセラピーのようなもので、ひとりになることでリチャージできるのです— esuquire
グレースが心に余裕を持ち、夫や子供、友人に優しく接することができていた理由がわかる言葉。一人自然と調和して自分と向き合うことで、活力をチャージしていたのです。この方法により、他の人に無償の愛を与えることができていたのですね。
幸せになるためには、まず自分が幸福になれる方法を見つけることが大切だ、というグレースの考えが現れた名言。他人に優しくなりたい、誰かを幸せにしたいと考えているのなら、まず自分を幸福にするのが一番の近道なのです。
怒りは何も解決しません。私は声を荒らげたりケンカをしたりすることを好まないので、引き下がることを選びます— esquire
こちらは、グレースが人生において何を大切にしているかが、よく現れている言葉。グレースは感情に任せて声を荒げたり、喧嘩をすることを好まない女性でした。
自分の意見を無理に主張し続けるより、引き下がって他人の考えを受け入れる方が幸せになれる。この考え方を実践することで、周囲の人とうまくコミュニケーションを取っていたのですね。大人で賢明なグレースの価値観がわかる言葉です。
自由と自立の代償は、孤独と孤立ね— VOGUE
こちらは、ABCのインタビューで「自立とは何か」について聞かれた時の言葉。「生き方が解放されて自由になり、自立することは素晴らしいこと。しかしその行動には、孤立や孤独といった責任が伴う」と発言しています。
女優としての活躍を目指し、19歳になる前には既に自立していたグレースが言うからこそ、重みが出ているのです。自由を求めたいのなら、それ相応の対価が必要だと教えてくれる名言。
自分の直感や第一印象を信じなさい。— 名言倶楽部
人生における決断の後押しをしてくれるのが、こちらの名言。ハリウッド女優としてキャリアを確立していた彼女は、人気絶頂の中モナコ公妃になることを決めました。
理論ではなく直感を信じて行動し、幸せを掴んだグレースらしい一言です。損得や論理を重視することももちろん大切ですが、何よりも自分の第一印象を重視すれば、人生における最良の選択ができる。進路決めや就職、買い物をする時など、決断を迫られた時に思い出してほしい言葉。
慎ましく、思いやりある人間だったと、みんなの記憶の中に残しておいてほしいのです— VOGUE
こちらは、グレースが亡くなる2ヶ月前に出演したTV番組での発言。彼女はテレビのインタビュアーに、「どのような形で心に残りたいか」と質問されていました。その問いかけに答えたのが、この名言です。
モナコ公国の国民や家族、友人に尽くしてきたグレースの、人生への考え方が現れている言葉。真面目に公務に取り組み、どんな人にも誠実に対応してきたグレースのイメージが反映されています。彼女の願い通り、グレースは今も「優しく思いやりに溢れた女性だった」と、世界中の人々の記憶に残り続けています。
気に入った洋服だけを買い、それを何年も着る。私は昔からの友達と同じように古い洋服にも忠実なの。— Restart
こちらは、ファッションとの付き合い方について語った名言の一つ。洋服を購入する時の考え方を、友達との関係と比較して語ったユニークな言葉です。
その時に流行しているものを着るファストファッションではなく、自分が気に入った一着を長く愛用するべきと伝えています。グレースの誠実な考え方や人生の生き方が、よく反映されていますね。洋服を購入する時に思い出してほしい一言。
外見だけに気をつかう、美しいだけの女性になるのはごめんよ。— Restart
誰もが羨む美貌を持つグレースは、内面の美しさにこだわる女性でもありました。人としての美しさは外見ではなく、性格で決まると考えていた彼女。そんなグレースはモナコ公妃となった後、バレエ学校の建設や病院の支援など、慈善活動に尽力したのです。
モナコ公妃として誰もが憧れる地位を手に入れた後も、他人への優しさを忘れずに心の美しさを磨き続けたグレース。彼女の輝くような美貌は、人への思いやりや優しさを持ち続けたことで作られていたのですね。
レーニエ3世と結婚したとき、私は彼のステータスではなく、彼という人間と結婚することを決めたの。彼と恋に落ちて、それ以外のことは考える暇もありませんでした— esquire
ハリウッド女優として活躍していたグレースは、人気絶頂の中モナコ公国の王子と結婚しました。女優と王子の結婚は、「シンデレラストーリー」として話題に。しかし中には、「相手が王子だから結婚相手に選んだ」「ステータスだけ見て内面はみていない」などの批判もありました。
そんな否定的な意見に対してグレースは、「大公の肩書きではなく、人間性に惹かれて結婚することを決めたのだ」と語っています。ステータスよりも愛情や恋愛感情を重視するという、グレースの価値観が伝わる言葉。
私の成功に劣等感を感じてしまう男性との結婚は、考えられないわ— esquire
22歳でスカウトされてハリウッド女優になり、わずか4年でアカデミー賞を受賞するまで登り詰めたグレース。大きな成功を収めた彼女には、賛美だけでなく嫉妬や劣等感を抱く者も大勢いました。女性からの嫉妬はもちろん、男性に成功を妬まれることも。
グレースが生きたのは、現代よりも女性の活躍が珍しい時代でした。そのためグレースには、「男性よりも活躍するなんて…」といった批判が。この名言は、そんな否定的な意見に対する反論だったのです。グレースの心に秘められた信念や、結婚に対する思いが光る名言。
私を愛しているなら、追いかけてきて— VOGUE
グレースの恋愛に対する情熱が垣間見えるのが、この名言。恋多き女性だったグレースは、共演した俳優やファッションデザイナーなど様々な男性と愛を育みました。この名言は、1953年に知り合ったオレグ・カッシーニへの手紙の一文。
当時他の男性と交際していたグレースは、カッシーニから猛烈なアプローチを受けます。最初はあしらっていたグレースですが、彼の情熱に根負けして手紙を送ります。「本当に愛してくれているなら追いかけて」と、彼の愛を受け入れたのですね。恋愛での選択や決断を迫られた時に思い出したい一言。
子どもには、愛情と理解を示してあげなければなりません。とりわけ、一個人として認めてやることが大事— VOGUE
こちらは、家族に対するグレースの考え方が伝わってくる名言。グレースはレーニエ3世と結婚し、長女キャロライン・長男アルベール・次女ステファニーの3人の家族に恵まれました。モナコ公妃としてよりも、グレースは「良き母親」であることを最優先。
育児は他人に任せずできる限り自分一人で行い、習い事や学校への送り迎えにも同行。どんな仕事よりも家族との時間を大切にし、一人の人間として認めるべき。そんなグレースの家族への想いがわかる名言です。子育てに悩んだ時や、家族との接し方に迷った際は、ぜひこの言葉を思い出してみて。
内に秘めている何かがないと、私の人生は、ただの雑誌のレイアウトの一部になってしまう。— 名言倶楽部
こちらは、グレースの仕事に対する思いがよくわかる名言。プライバシーを重視していたグレースは、自分の意見や私生活を多く語ろうとはしませんでした。加えてインタビューが苦手だったため、マスコミから「お高く止まっている」と言う批判を受けることも。
しかしグレースは、「私の中身を見せすぎてしまうと、人生は雑誌のレイアウトになる」と批判を突っぱねました。プライバシーを公開して注目を集めるよりも、女優やモデルとしての自分を評価してほしい。この名言には、仕事で評価されたいと言うグレースの信念が現れているのです。
オスカーを受賞した日、それは私の人生の中で、一番寂しい時間だった— VOGUE
ハリウッド女優として大きな成功を収めたグレースですが、仕事に対して強い孤独感を感じていた、と言われています。これは、そんな彼女の寂しさが伝わってくる言葉。グレースはデビューして6年後に、25歳でアカデミー賞主演女優賞を受賞。女優として最高のキャリアを手にしたように見えました。
しかしグレースは、次々に結婚していく友人やマスコミ、会社との確執に苦悩し、取り残されたような気持ちになっていたと言います。後にこの時のことを聞かれたグレースは「仕事に成功して名声はあった。でも幸福を分かち合う相手がおらず、幸せではなかった」と語りました。
人生の幸せは仕事の成功ではなく、喜びを分かち合える家族がいてこそのもの。強い孤独を経験し、仕事が全てではないと悟ったグレースの考えが伝わってくる言葉です。
モナコの人々は、長い間、私のことを火星からやってきた宇宙人のように見ていたわ— VOGUE
こちらは、モナコ公国に嫁いだ時のことを語った名言です。モナコ公国ではフランス語が使われていましたが、グレースは英語しか話すことができませんでした。そのため公衆の面前にはほとんど出ることがなく、国民たちはグレースを奇異の目で見ていたとか。
「モナコを愛していない」「王子だから結婚したのだ」と、国民から批判を受けたこともありました。しかし次第に公務に勤しむグレースに心を動かされ、彼女は徐々に慕われるように。ステータスにふんぞりかえることなく、仕事に取り組んだ彼女の誠実さが垣間見える言葉です。
ハリウッド女優として人気を誇っていた最中、突然引退してモナコ公国の公妃となったグレース・ケリー。波瀾万丈な人生を歩んできた彼女の名言からは、生きるヒントをもらうことができます。今回紹介した名言の数々を参考に、人生や家族、結婚について考えてみて。
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