image2.jpg

Wellness

性的アイデンティティを探究する「バイキュリアス」って?

日本でも同性婚が理解されるようになってきているなど、セクシャル・マイノリティーに対して以前よりずっとオープンになってきていますよね。そんな中、「バイキュリアス」と言われる人たちを知っていますか? 定義や他のセクシャリティとの違いなどをご紹介します。

2021.05.26公開

自認しているセクシャリティを超えて探究する「バイキュリアス」

image1.jpg

表は、セクシャル・マイノリティを指す代表的な言葉たち。彼らの頭文字をそれぞれとったもので、総称「LGBTQ」と呼ばれています。

レズビアン(Lesbian) 女性同性愛者
ゲイ(Gay) 男性同性愛者
バイセクシャル(Bisexual) 両性愛者
トランスジェンダー(Transgender) 心と体の姓が一致していない人
クエスチョン(Question) 自分の性がわからない

しかしセクシャル・マイノリティはLGBTQだけでなく、実はもっと複雑で、知られていない分類のセクシャリティもたくさんあります。

今回お話しするバイキュリアスも、その一つ。総称に入っていないものの、最近認知されるようになってきたセクシャリティで、簡単に言えば、その多くは「異性が好きだけど、同性にも興味がある。ただ同性とは性的な経験がない」という人のこと。

キュリアスとは、英語で「探究・興味」。つまり、自分は異性愛者と自覚しつつも、その壁を超えて、性に対して探究心を持つ人たちのことを指します。

「性のあり方は一つじゃない」と前向きになれた人もいる中…

image3.jpg

バイキュリアスが広く知られるようになり、今まで”いけないこと”と自分の性に対する考え方を隠していた人も、「いろんな考え方があっていいんだ」と気付き、ポジティブになれるようになったという意見も。また、当然のように自分は異性愛者だと思っていた人も、バイキュリアスを知ったことで、自分のセクシャリティを見つめ直す、なんて人もいるでしょう。

自分のセクシャリティは、誰に決められるものでもありません。誰にだって自分の性を考える権利はあります。しかし一方、バイキュリアスの”被害”にあっていると感じる人もいるようです。

性のあり方を考えるために、誰かを”消費”させてはいけない

「自分に合う性のあり方ってなんだろう」と、バイキュリアスの人たちは、いろんなセクシャリティについて考えることもあるでしょう。しかしそれはつまり、場合によっては、いろんな相手と恋愛を試すこともあるかもしれません。

他のセクシャル・マイノリティの人たちの中にはそんな状況を「自分たちで簡単に”お試し”して、マッチしなかったらサヨナラ」といった、”使い捨て”の相手として扱われるのを恐れている人もいるようです。

セクシャル・マイノリティの人たちにとって、まだまだ世界は、生きるのに難しいことも多いはず。そんな中、思い切って自身のセクシャリティを告白した人に対して、軽はずみな興味で近づき「やっぱり違う」とするのは、確かに酷な話です。

いかがでしたか?自身のあり方を考えていく、バイキュリアス。自分の性を追求するのは誰にでもある権利ですが、その権利で誰かを傷つけることがあってはいけません。性がここまで多様化し、それが認められるようになってきた背景には、「他者を認め、尊重する」という気持ちが大切にされてきたからだと筆者は思います。

■Writer's Profile

MAHARU

雑誌編集者・フリーライター。女性ファッション誌読者モデル。30代に入り、色んな意味で人生の岐路に立っています。働き方や美容をメインに発信していきます!

Instagram:@mahal_mahar
main

滞在可能時間は、最大25時間! サウナ好きの素人が作った最上の貸切サウナホテルがOPEN

本質的なモノ・コト・旅を紹介する「My Muse Selection」。今回は、千葉県勝浦市にOPENした貸切サウナホテル「SSS(Shinichiro Sauna Shisetsu)」をご紹介。

2024.12.24

Culture

IMG_3567

♯グッドバイブスウーマンvol.7<wanaco**さん/抽象表現画家>

#グッドバイブスウーマン。その方の信念や生き方、在り方がわかるような、「10の質問」をお届けします。本連載は、グッドバイブスな友人・知人をご紹介していくリレー形式。第七回目にご登場いただくのは、抽象表現画家のwanaco**さん

2024.12.23

Interview

島まるごと読書プラン

「手つかずの地球(ジオ)の風景がおもてなし」。地球や人との繋がりに思いを馳せるジオホテル

本質的なモノ・コト・旅を紹介する「My Muse Selection」。今回は、島根県・隠岐諸島に位置する“泊まれるジオパークの拠点” 「Entô」をご紹介。

2024.12.09

Wellness

Culture

davekrugman-01442

「自分の可能性にオープンであることが、新しい道を切り拓く」NY在住キュレーター・斯波雅子さんが導く日本アート界の新境地

NY在住歴は約20年。現地でアート団体を運営する斯波雅子さんにインタビュー。大学時代からアートに魅了され、アート界の中心地でもあるNYで転職を繰り返しながらアーティストをサポート。2020年に独立し、アート&テック系の事業会社や非営利団体を立ち上げた彼女。活動の真意や、そのうえで大切にしているマインドなどを伺ってみました。 Photo by Dave Krugman

2024.12.05

Interview

Career

IMG_2047

「一人ひとりが成長ではなく、“成熟”していく世界へ」食べる瞑想を通して伝えたい、本質的な豊かさとは/Zen Eating代表・Momoeさん

禅や食べる瞑想「Zen Eating」を伝えながら、国内外で活動しているZen Eating代表・Momoeさんにインタビュー。食べる瞑想「Zen Eating」とは、今日からできる、幸せな食事の方法です。そして、私たちがあらゆるものとつながっているということを気づかせてくれます。Momoeさんが、Zen Eatingを通して実現したい世界とは? そして、今後の世界で問われる、本質的なWell-beingとは。

2024.12.01

Interview

Wellness