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元添乗員が選ぶ 真っ先に行きたい海外 ~世界で1番美しい街編~
1度訪れたなら、身も心も魅了されてしまう風景。世界にはそんな美しい場所が沢山あります。これから様々なカテゴリーごとに「真っ先に行きたい海外シリーズ」として元海外添乗員の筆者が見た心に残る風景をご紹介していきたいと思います。初回は、世界で1番美しい街編。世界中から厳選した珠玉の街や村をご紹介しましょう。
2020.10.24公開
フランスには「フランスの最も美しい村協会」という団体があり、歴史や景観が守られた宝石のような村々が点在しています。特に南西部に位置するミディ・ピレネーという地域には小さく美しい村が多く集まっています。
「コルド・シュル・シエル(天空のコルド)」は、その名の通りまるで天空に浮かんでいるかのよう。霞みがかった夕景の中、丘の斜面に張り付く小さな家々。1時間もあれば散策できてしまう程こじんまりしたコルドですが、石畳に蔦が絡む細い路地、可憐な花々がさり気なく飾られた軒先…歩を進めるほどに、その魅力にはまってしまうでしょう。
にょきにょきと立ち並ぶ、えんぴつ型の家々。こんな奇妙な風景見たことない!アルベロベッロを訪れればきっと誰もがそう思うはず。南イタリア、プーリア州にあるこの村の家々は、その昔家屋に掛けられた税金から逃れるため、すぐに解体できるよう接合材を使わない石組みだけの工法で建てられました。
長閑な田園地帯に突然現れる不思議な村はそこだけまるで絵本の世界のようで、中に迷い込めば現実世界とのギャップに夢うつつ。訪れる旅人を非日常へと誘います。
モロッコ北部の山間に、ひときわ異彩を放つ小さな街があります。「青の街」として知られるシャウエンは文字通り街全体が青色で統一されているのです。
旧市街の城門を潜ると、そこは細い路地が張り巡らされた青い迷宮。ここではマップもGPSも手放して、ただ気の向くままにさまよって。ふと出会うモロッカンスタイルの窓枠や家々のデコレーション、青い小窓から覗く怪しげなランプなどがドキッとするほど神秘的で、誰もがこの街の虜となってしまうに違いありません。
幼いころ読んだ海外のおとぎ話。そんなイメージぴったりな街があるとしたらチェスキークルムロフに違いありません。チェコ南部、南ボヘミア州にあるチェスキークルムロフ旧市街は、うっとりするほど美しい川の畔に広がっています。豊かな森に抱かれるようにして赤茶屋根の家々が集まり、その入口には中世のお城が聳え立っています。川のせせらぎを聞きながら散歩をしてみれば、いつか読んだおとぎの世界が蘇ってくるでしょう。
日本からのアクセス、観光のしやすさ、親日度、食事の美味しさ、どれをとっても満足度が高いのがトルコの古都イスタンブール。かつてビザンチン帝国の首都として1000年もの間異例の繁栄を遂げた都です。更に、ここは東のアジアと西のヨーロッパが出合う境界線。東西文化が交差する究極にエキゾチックな街なのです。
モスクの尖塔が神秘的な陰を落とし、物に溢れたスークにはどこか東洋的な香りが漂います。かと思えば石畳の通りに西洋風のカフェやショップが立ち並び…異国情緒を味わいたいなら、まず真っ先にイスタンブールへ。
中国の上海郊外には運河が張り巡らされた水郷の街が点在しています。それはアジアいち美しい水の街とも称され、「東洋のヴェニス」と言われる所以。蘇州市の水郷都市が最も有名ですが、私がおすすめするのは上海から約1時間ほどの嘉興市にある「西塘(シータン)」。映画ミッション・インポッシブル3のラストでトム・クルーズが駆け抜けるシーンの舞台となった場所です。
街中に張り巡らされた運河の両側には赤提灯のノスタルジックな家々が続き、古民家を利用した味のあるカフェやバーも。中でも最も美しいのは早朝や日没後。観光客が少ない時間帯には細い路地に昔ながらのローカルな暮らしが見られ、往年の西塘にタイムスリップした感覚を味わえるでしょう。
さて、「真っ先に行きたい海外~美しい街編~」はいかがだったでしょうか。いずれもそこにしかない強烈な魅力に溢れた場所ばかりです。街の成り立ちや歴史、人々の生活に思いを馳せてみると、より一層街歩きが印象的になること間違いありません。いつか行けるようになった時のため妄想旅行も楽しんでみては。今後も様々な角度から世界の素敵で興味深いスポットをご紹介していく予定です。ぜひご期待くださいね。
元海外旅行添乗員。1児の母時々旅ライター。LINEトラベルjp、ANA、HIS等旅系サイト、25ans、oggi等女性誌、ビジネス誌などに寄稿。
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