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Wellness

ホルモンバランスの変化による肌トラブルとは?女性ホルモンが肌にもたらす影響

肌の乾燥をはじめ、ハリやうるおいが以前に比べてなくなってきたかも?と感じたら、ホルモンバランスが影響しているかもしれません。個人差はあるものの、早ければ30代から変化するといわれているホルモンバランス。女性ホルモンと深く関係する肌トラブルの原因を知り、うるおいのある元気な肌を目指す対策をお届けします。

2022.06.19公開

この肌トラブル、ホルモンバランスが原因かも?

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若々しい肌を保つ女性ホルモンといえば「エストロゲン(卵胞ホルモン)」が知られていますが、エストロゲンの分泌は一般的に30代後半頃から減少するといわれています。

それに伴い出てくるのが、下記のような肌トラブル。この機会に、まずはセルフチェックでご自身の肌状態を確認してみましょう。

セルフチェックリスト

  • 顔や身体が乾燥している
  • 小じわやたるみが目立ってきた
  • 肌のハリやツヤがなくなってきた
  • 目まわりやほお骨の上に肝斑(シミ)が目立ってきた
  • 抜け毛や薄毛が増えてきた
  • 口まわりや顎の吹き出物が気になる
  • 傷の治りが以前より遅い

このような肌トラブルに加え、ほてりやめまい、手足のしびれといった更年期障害が出てくるのもホルモンバランスの変化が原因です。

見落とさないで!デリケートゾーンへの影響

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上記では主に顔や身体にまつわる肌トラブルを挙げましたが、デリケートゾーンも同じようにホルモンバランスの変化によって影響を受けます。

エストロゲンの分泌が減少することで膣の自浄作用が低下し、自分でも認識できるさまざまな症状が出ますので、少しでも気になることがあれば注意が必要です。

【ホルモンバランスによるデリケートゾーンへの影響例】

  • デリケートゾーン周辺が乾燥する
  • デリケートゾーンにかゆみやムレがある
  • 膣周辺がヒリヒリしたり痛みがある
  • おりものから異臭がする
  • 不正出血がある

顔・身体・デリケートゾーンまで自覚症状が現れるホルモンバランスの変化は、年齢だけでなく妊娠や出産をきっかけに現れることも珍しくありません。

もちろん心身のストレスや不規則な食生活、睡眠・運動不足といった日々のライフスタイルも大きな原因となりますが、女性の健康とホルモンバランスの変化は、切っても切れない大切な関係性があることを覚えておいてくださいね。

ホルモンバランスを整える対策5つ

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では、年齢や妊娠、出産によるホルモンバランスの乱れを整えるには、どのような対策があるのでしょうか。具体的な方法を5つまとめてみました。

1.漢方薬を取り入れる

ホルモンバランスの乱れや更年期の不調に薬を選ばれる方もいらっしゃると思いますが、漢方薬を取り入れてみるのもひとつの方法。

更年期の不調や生理前のイライラ、PMSに悩まれているなら「加味逍遙散(かみしょうようさん)」、冷え性やむくみが気になる方なら「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」、のぼせや便秘、生理痛で悩まれているなら「桃核承気湯(とうかくじょうきとう)」と、症状に合わせて選ぶことができるといわれています。

年齢や体格、生活習慣など人それぞれ違いますので、中医学に詳しい医師や薬剤師、漢方アドバイザーなど専門家に相談してみましょう。

忙しくて時間がない、不調で外出ができない場合でも、最近はオンラインで漢方相談が可能となりましたので、こうしたサービスを利用するのもおすすめです。

2.顔のスキンケア

ホルモンバランスの変化で肌が荒れや乾燥が気になる場合、「スキンケアのやりすぎ」に注意が必要です。例えばクレンジングや洗顔も、残しておきたい皮脂やうるおい成分まで落としてしまうものはあまり好ましくありません。肌への刺激の少ないものを選び、肌の負担にならないぬるま湯でやさしくすすぐことを心がけてみましょう。

美容クリームを使うにしても、肌にいる常在菌のバランスを崩してしまえば肌トラブルを招く可能性があります。歳を重ねれば肌質も年齢とともに変わりますので、自分の肌をしっかり分析した上でベストなスキンケアを選ぶことを意識してみてください。

3.全身のボディケア

顔と同様に、全身のケアもボディクリームなど肌にやさしい保湿クリームやアロマオイルなどを使う他、身体の巡りを意識したボディケアがおすすめです。

例えば、ゆっくり湯船に浸かって身体を芯から温める、骨盤や腹部を刺激するヨガやピラティスのポーズを取り入れてみる、睡眠環境を整えてみるなど。

自分自身が心地いいと思えることを日々の生活に取り入れていくと、自律神経にもよい影響を与え、ホルモンバランスの「整い効果」が期待できます。

4.日々の食事習慣

栄養バランスを考えることは当然ですが、添加物など無駄なものが入っていない自然食品などに意識を傾けてみるのもよいでしょう。

乾燥が気になる方は、コラーゲン生成を助けてくれるビタミンAやCを含んだ食材を。ニキビや肌荒れが気になる方はビタミンB群や鉄分など、肌悩みに合わせた食材で本日のおうちごはんを考えてみるのもいいでしょう。

「やらなければ!」と何でも制限すると逆にストレスになりますので、無理に取り入れる必要はないと思います。

ただし、コンビニ飯やインスタント食品、スナック菓子、ファーストフードといった添加物が多いジャンクフードは、ホルモンバランスを崩すだけでなく病気のリスクにつながるかもしれません。食べすぎには十分に気を付けてくださいね。

5.デリケートゾーンのケア

顔や身体以上に繊細なデリケートゾーンは、刺激に弱く乾燥しやすい部位。ホルモンバランスの変化により、これまで平気だった下着の擦れや締め付けが痛みやかゆみの原因になるケースもあります。

また、エストロゲンが減少するとその影響でコラーゲンやヒアルロン酸も減少するため、肌を整えるという意味でも年齢を重ねてからのデリケートゾーンケアはとても大切です。

例えばフェムケアを中心に展開しているスキンケアブランドであれば、安心安全に使えるアイテムが揃います。肌にうるおいと透明感を引き出すビタミンC誘導体やツボクサエキス、肌を整えてくれる乳酸菌などの美容成分が配合されたセラムやクリームによるケアを継続して使い続けることで、肌トラブルの軽減や不調サインに気付きやすくなったと実感する方も少なくありません。

女性特有の悩みに直結しやすいデリケートゾーンケアはホルモンバランスを整える近道です。何かしなければと感じている方も、顔や身体のスキンケアと同じレベルの感覚でお手入れできるのでおすすめです。

まとめ

さまざまな理由により変化していくホルモンバランス。心と身体のバランスにも紐付き、ここを改善していくことで明るく楽しく元気に毎日を送ることにつながります。

コラムで挙げた方法以外にもホルモンバランスを整え方はたくさんありますので、今の気分に合わせて「できること」から取り入れてみてくださいね。

■Writer's Profile

izumi

ライフスタイルライター|日本化粧品検定1級|TCカラーセラピスト|旅、美容、グルメ、おしゃれ、働くアラフォーの心に響いたリアルライフを執筆     

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