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女性に訪れる更年期とは?症状や、上手に向き合うためのヒントをご紹介!

女性に訪れる更年期とは?症状や、上手に向き合うためのヒントをご紹介!

女性の身体は、40~50代で迎える閉経に向けて、徐々にホルモンバランスが変化していきます。閉経前後の更年期は、今までとは違うホルモンバランスの変化に身体も心も追いつかないことも。まだまだ遠い先の話だと思っていた更年期ですが、女性の誰もがいつかは必ず迎えるもの。更年期の基礎知識を知って、更年期と上手に向き合うためのヒントも考えてみましょう。

2022.04.03

女性ホルモンのバランスが変化する更年期とは?

女性のライフステージは、思春期(10〜18歳頃)、性成熟期(18〜45歳頃)、更年期(45〜55歳頃)、そして更年期以降(55歳以降)の4つに分けられます。

多くの女性が思春期に生理を迎え、身体が妊娠できるように整っていき、性成熟期の間に妊娠や出産を経験します。そして、閉経の前後5年間といわれる更年期では、今まで分泌されていた女性ホルモン・エストロゲンの分泌が急激に低下し、それによって体調にも変化が現れるように。

女性にとっては、エストロゲンの分泌の低下と共に今まで付き合ってきた月経が終わり、体調や心に不調が現れやすくなるライフステージにおいても大きな変化のタイミングといえます。

更年期障害ってどんな症状?原因は?

ここでは、更年期障害の症状や、主な原因をご紹介します。症状や原因を知ることで更年期障害について深く理解できるかもしれません。

更年期障害の主な症状とは

更年期を迎えた女性全員に症状が現れるわけではないのですが、更年期にはさまざまな身体や心の不調が表れるといわれています。

更年期障害の症状は大きく3つに分類され、血管の拡張と放熱に関係するほてりやのぼせ、ホットフラッシュなどがそのうちの1つ。次に、疲れやすさ、めまい、だるさ、冷え、関節の痛みなどの身体に表れる症状、そして不眠やイライラ、気分の落ち込みなど精神的な症状があります。

身体や心に表れる症状は、生理前のPMSとも少し似ているところもあるかもしれません。ほかにも、多くの女性を悩ませるデリケートゾーンの乾燥、骨盤底筋の低下、尿漏れなども症状として見られます。

更年期障害の考えられる原因

更年期障害が起きる主な原因は、女性ホルモン・エストロゲンの急激な低下によるホルモンバランスの崩れとされています。その他に、個人の性格から由来する心理的因子や、家庭環境、社会環境などの社会的因子も関与するとされています。

一般的に更年期に差しかかる頃は、社会的にも責任のあるポジションを任されていたり、家庭では親の介護をする人もいれば、子どもが思春期を迎え家庭環境が変わったりと、自分だけではどうにもならない事象が周りで起きている頃です。

性格は千差万別、置かれている家庭環境や社会環境も人それぞれ。そしてストレス耐性も個人差があるので、全員に同じ症状が同程度で現れるわけではありませんので、更年期障害は複合的な要因が絡んで発症するものだということを覚えておきたいですね。ストレスなどを自分でコントロールできれば、症状を軽減できるかもしれません。

更年期障害は婦人科で治療可能

更年期障害は人によって症状もさまざまなので、治療の場合もじゅうぶんな問診が必要となります。更年期障害による症状に悩んでいる方は、まずは婦人科を受診しましょう。問診の上、運動習慣や食事習慣など生活習慣の見直しや改善、心のカウンセリング、そして投薬治療も選択肢に入ります。

ホルモン補充療法

更年期障害が起きるのは、エストロゲンの急激な低下によるホルモンバランスの乱れに起因することが多く、減少したエストロゲンを薬で補う治療法です。ほてり、のぼせ、冷え、発汗など、血管拡張と放熱による症状の改善に効果が期待できます。

漢方薬

漢方薬も更年期障害の治療に有効とされており、ホルモン補充療法と並行して行われることもあります。漢方薬は、さまざまな生薬の組み合わせで作られており、心と身体のバランスの乱れを回復させる働きを持ちます。

向精神薬

憂うつな気持ちや不安感、イライラや情緒不安定、不眠などの精神的症状が強く出ている場合は、抗うつ薬、抗不安薬、催眠鎮静薬などの向精神薬が処方されることもあります。

更年期障害は、適切な問診と適切な治療によって症状を軽減できる可能性があります。辛いと感じたら婦人科を受診し、医師と二人三脚で不安定になりやすいこの時期を乗り越えたいですね。

30代のうちに!更年期に向けて準備しておきたいこと

更年期に差しかかる年齢には個人差がありますが、40代後半くらいと考えられます。ホルモンバランスの乱れ、閉経、そしてそれらに起因するさまざまな症状に対して、いきなりだと不安も大きくなってしまうかもしれません。今のうちに更年期に向けて準備しておきたいことをまとめてみました。

デリケートゾーンケア

エストロゲンには膣粘膜を潤し、そして保つ働きがありますが、更年期に入ってエストロゲンの分泌が減少すると膣からの分泌液も減少し、膣が乾燥してしまいます。膣が乾燥すると痒みを感じたり、性交痛を感じやすくなったりすることも。

私の母は、更年期に入ってデリケートゾーンが乾燥し、毛細血管が切れてしまって出血してしまったと教えてくれました。だからこそ、デリケートゾーンケアがとても大切です。膣の乾燥を防ぐよう、保湿を心がけましょう。

健康的な生活習慣

適度な運動や、バランスの良い食生活、質の良い睡眠など、ホルモンバランスを根本から整えることを今から継続していきましょう。生活習慣が乱れると更年期障害の症状も悪化しやすいと考えられており、その時に急に生活習慣を変えるのは大変です。

夜ふかしや食べ過ぎ、運動不足など思い当たることがある人は、今から意識的に変えていきたいですね。生活習慣を整えることは、来たる更年期のためだけではなく、生理前やストレスなどで乱れやすいホルモンバランスを整えるためにも有効です。

骨盤底筋トレーニング(膣トレーニング)

エストロゲンの減少によって、骨盤底筋が自然と弱くなります。骨盤底筋が低下すると、膀胱のコントロールが難しくなり、頻尿や尿もれに悩まされるように。今のうちに骨盤底筋のトレーニングも始めましょう。

更年期だけではなく、妊娠、出産によって骨盤底筋が緩む人もいます。膣トレグッズも購入できるので、アイテムも上手に使って骨盤底筋トレーニングを継続しましょう。

20代や30代でも!?若年性更年期障害

更年期障害といえばまだまだと思っている若い人も多いかと思いますが、20代、30代での更年期障害、いわゆる若年性更年期障害も増えているそうです。

症状は更年期障害と同じで、主な原因はホルモンバランスの乱れ。過度なストレス環境による自律神経の乱れからホルモンバランスが乱れ、さらに寝不足や飲酒、過度なダイエットや喫煙などの生活習慣も関わってくるそう。生理不順や無月経になる可能性もあるので、見逃すのはとても危険です。

婦人科では、低用量ピルやホルモン療法、漢方薬などでホルモンバランスを整える治療が可能ですが、そもそもの生活習慣を整えることも大切。

仕事や日常のストレス、寝不足やダイエットなど、若年性更年期障害のリスクは日常に潜んでいます。無理は禁物なので、不安を感じる方は早めに婦人科を受診しましょう。

更年期は人生の折り返し!明るく元気に過ごすために

まだ経験していない世代だからこそ、来たる更年期がどんなものなのか、どんな症状があるのか、不安が先行してしまいがちですよね。更年期障害の症状は、エストロゲンの減少だけではなく、さまざまな要因が重なり、程度も個人によって変わってきます。

閉経という大きな節目であり、身体の変化や心の不安定さに戸惑うかもしれませんが、今から意識的に生活習慣、そしてホルモンバランスを整え、明るく元気に過ごしていきたいですね。

■Writer's Profile

kico

元国際線客室乗務員。現在は、旅、美容、ライフスタイルを中心として執筆活動をしながら、モダンカリグラファーとしても活動中。子育てをしながら、「ママでも美しく楽しく」をモットーに、美ライフスタイルを追及中。

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