1. Home
  2. >
  3. セクシャルウェルネス
  4. >
  5. 女性特有の病気に備えよう...
女性特有の病気に備えよう!予防や早期発見のために今できること

女性特有の病気に備えよう!予防や早期発見のために今できること

気づいたら年末が近づき、2021年も終わりを迎えようとしています。慌ただしく過ぎ去る毎日ですが、年末年始のお休みでは自分の心や身体と向き合ってみませんか?今回は、女性特有の病気に注目。女性特有の病気の種類や症状、年代別に受けるべき検査などをご紹介します。

2021.12.22 セクシャルウェルネス

女性特有の病気、どんな種類がある?

  忙しくしていると、婦人科系の不調を見過ごしがちではないでしょうか?  

  生理痛が重い、不正出血が続いている、月経の経血量が多い、胸にしこりがあるかもしれない……。そんな不調を見逃すと、そこには大きな病気が隠れていることもあるかもしれません。  

  まずは、どんな女性特有の病気があるのかおさらいしましょう。  

乳がん

  患者数も多く、女性特有の病気の代表とも言える乳がん。国立がん研究センターがん情報サービス「がん登録・統計」によると、2018年の女性のがん罹患数は乳がんが1位。ただし、死亡数では5位まで順位が下がります。 

  つまり、ポイントは早期発見と早期治療。早期発見によって、治癒の可能性が高まる、治療の選択肢が広がる、治療後の生活の質に良い影響があると言えます。  

子宮頸がん・子宮体がん

  子宮頸がんは子宮頸部の入り口にできるがんで、原因は、HPV(ヒトパピローマウィルス)に持続的に感染することだとされています。  

  一般的に性交渉で感染すると言われており、多くの女性が一生に一度は感染しているそう。ただ、ウィルスに感染したからと言って全員ががんになるわけではありません。  

  通常は、自己免疫によって体外にウィルスが排出されます。排出されずに感染状態が長期間続くと、がんの前段階である異形細胞が増殖。この状態が続くと、子宮頸がんへと進行します。

  年齢が若くても発症リスクが高いのも特徴です。    

  一方、子宮体がんは子宮体部から発生したがんを指します。発症の原因も子宮頸がんとは違い、原因の約8割が卵巣からら分泌されるエストロゲンの過剰分泌に遺伝子異常が加わったものとされています。  

  発症年齢も子宮頸がんより高い傾向にあり、40歳代後半から発症リスクが高まり、発症のピークは50〜60代とされています。  

  国立がん研究センターがん情報サービス「がん登録・統計」によると、2018年の女性の子宮がん罹患率は5位。  

  女性特有のがんで考えると、子宮は乳がんに続く罹患数。やはり、予防のためには検査が重要になります。  

子宮内膜症

  子宮内膜またはそれに似た組織が、何らかの原因で、子宮の内側以外の場所で発生し発育する疾患。  

  20代〜30代で発症することが多く、主な症状としては重い生理痛が挙げられます。ただ単に生理痛が重いだけと思っていたら、実は子宮内膜症だったということも。生理痛以外にも、性交痛、排卵痛などが起きる人もいるようです。  

  そして、子宮内膜症を治療せずにいると、不妊の原因になることも。生理痛の重さは人それぞれではありますが、「辛い」と感じたらすぐに受診することも大切です。  

  女性特有の病気、疾患はさまざまありますが、代表的な3つの疾患をご紹介しました。どれも、早期発見がポイント。  

  「何かおかしい」と思ったとき、健康診断で引っかかったときなど、早めに受診、検査し、病気や疾患が進行する前に発見できるといいですね。  

  それでは、実際どの病気の検査を受けるべきなのか、年代別にご紹介します。  

年代別!受けておきたい女性特有疾患の検査

20代〜

  まだまだ若い20代ですが、子宮頸がん・卵巣がんは若年層でも発症するため、定期的な検査の受診がおすすめです。婦人科へ行くのは抵抗があると言って先送りにしていると、思わぬ病気が見つかることも。  

  私自身、20代で子宮頸がん一歩手前の「軽度異形成」になったこともあり、半年に1回の精密検査は欠かさずに受けていました。  

30代〜

  引き続き、子宮頸がんや卵巣がんの検査は受けつつ、乳がん検査も追加したいのが30代。  

  AYA世代(adolescent and young adult;思春期・若年成人)と言われる30代までの若年層において、特に女性では乳がん、子宮頸がん、甲状腺がんが増えているそう。  

  私の周りでも、30代で乳がんを発症した身内や友人が数名います。30代でのがん発症は決して遠い場所での出来事ではありません。  

  乳がん検査は、乳腺エコー検査とマンモグラフィーの主に2種類になりますが、30代に推奨されているのは乳腺エコー検査です。  

  健康診断のオプションで婦人科検査を追加したり、個人でクリニックで検査したりと、検査の機会を逃さないようにしたいですね。  

40代〜

  40代以降は、乳がん検査はマンモグラフィが推奨されています。子宮がんについても、子宮頸がんだけではなく、子宮体がんの発症リスクが高まってくる年齢なので、両方の検査が必要に。  

  20代、30代と仕事や育児に忙しく、なかなか自分のことをケアできないという方も多いかもしれません。しかし、女性特有の疾患、病気は若くても発症するものも多くあります。  

 自分だけは大丈夫と思わずに、定期的な検査を受診することで病気の予防に努めましょう。  

年末年始は自分の身体と向き合って

  女性特有の疾患や病気は、がんのリスクはもちろん、不妊のリスクに至ることもあります。生理痛が重い、不正出血が続くなどの不調には大きな病気が潜んでいることも。  

  時間のある年末年始休みには、ぜひ自分の身体と向き合ってみませんか?  

■Writer's Profile

kico

  元国際線客室乗務員。現在は、旅、美容、ライフスタイルを中心として執筆活動をしながら、モダンカリグラファーとしても活動中。子育てをしながら、「ママでも美しく楽しく」をモットーに、美ライフスタイルを追及中。  

Instagram:@_kico.h_

kicoさんの最新記事はこちら

関連記事
私の婦人科検診ルーティン

私の婦人科検診ルーティン

最近ようやく婦人科検診の重要性が若者の間でも少しずつ認知されてきた日本。「自分は大丈夫」と安心しがちですよね。しか...

関連記事
私がかかりつけの産婦人科を見つけようと思ったわけ

私がかかりつけの産婦人科を見つけようと思ったわけ

みなさまは、かかりつけの病院はありますか。 体調を崩した時に、職場や自宅の近く、駅近の病院など、自分にとって一番利...

商品やサービスを紹介いたします記事の内容は、必ずしもそれらの効能・効果を保証するものではございません。
商品やサービスのご購入・ご利用に関して、当メディア運営者は一切の責任を負いません。