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今さら聞けない、ノーベル平和賞最年少受賞の「マララ・ユスフザイ」さんってどんな人?【国際ガールズデー】

今さら聞けない、ノーベル平和賞最年少受賞の「マララ・ユスフザイ」さんってどんな人?【国際ガールズデー】

10月11日は「国際ガールズデー」。女性の権利などを広く呼びかける日です。そんな日にちなみ、今回は史上最年少でノーベル平和賞を受賞した女性「マララ・ユスフザイ」さんをフィーチャー。 顔や名前を知っている人もいらっしゃるかもしれませんが、彼女がどんな人でどんな功績が認められたのか、今さら聞けない疑問をわかりやすく紹介します 。

2021.11.12

女の子への教育の大切さを訴える活動家、マララ・ユスフザイさん

 マララ・ユスフザイさん(以下、マララさん)は、2014年に若干17歳にしてノーベル平和賞を受賞したパキスタン出身の女性です。  

  幼い頃に住んでいた地域がタリバン(アフガニスタンの軍事勢力)の支配下になった過去があり、その頃のことがきっかけで教育の普及を目指すように。各国を巡って講演を開くほか、本を執筆するなどして、今も世界に教育の素晴らしさや大切さを訴え続けている方です。  

幼少期、教育の機会を奪われていたマララさん

 マララさんがまだ10歳ほどの頃、住んでいる地域がタリバンの支配下になりました。教育、とくに女性の教育をよしとせず、さらには教育を広める人も認めていなかったタリバン政権。  

どうにかしたいと考えたマララさんは、とあるメディアに自分が置かれている状況や教育と平和を求めるメールを送ります。それを機にイギリスを中心にマララさんに注目。彼女の活動は勢いを増し、当時のアメリカ大統領・オバマ氏にも面会し、自身の意見をぶつけたほどです。  

銃撃を受けながらも、マララさんは教育の普及を訴え続けた

 日に日に活動力を増していった、マララさん。宗教上「女性が教育を受けることは合ってはいけない、死に値する」と主張するタリバンに目をつけられ、しまいには銃撃事件が勃発。

  頭部に銃弾を受けたものの、奇跡的に回復したマララさんは負けずに主張を続け、「銃弾では自分の声は止められない」と国連での演説。より多くの人に伝わった結果、ノーベル平和賞の受賞へといたったのです。    

ノーベル平和賞以外にも、数々の賞を受賞

 ノーベル平和賞で一躍有名になったかと思われるマララさんですが、実はほかにもさまざまな賞をとっています。

 ●シモーヌ・ド・ボーヴォワール賞(2013年受賞)女性の自由を促進するために世界的に貢献した人に与えられる賞

 ●サハロフ賞(2013年受賞)人権と思想の自由を守るために貢献した人に与えられる賞

  そのほか、マララさんの功績をたたえて、彼女の誕生日であり、国連で演説を行った7月12日は「マララデー」と名付けられたり、国連平和大使に任命されたりしています。        

マララさんの活動は、演説だけにあらず

 マララさんの活動は演説だけでなく、 本も出版されています。また、世界中の女性に教育を受ける機会を与えるために、父親と「マララ基金」を設立。集まったお金で学校を設立するなどもしているのです。

まとめ

 マララさんは現在24歳。お若い年齢で、心のある活動は、なかなか真似できることではなく、とても素晴らしいことですね。筆者は彼女の活動を知ったことがきっかけで、パキスタンの現状を知りました。

  世界のどこかに、同じ女性であるというだけで自由を制限されている人がいる――。自分の境遇との違いに考えさせられ、マララさんの活動に大きく胸を打たれました。彼女の訴えがもっと世界に届き、大きな動きにつながることを期待します。    

■Writer's Profile

MAHARU

  雑誌編集者・フリーライター。女性ファッション誌読者モデル。30代に入り、色んな意味で人生の岐路に立っています。働き方や美容をメインに発信していきます!  

Instagram:@mahal_mahar
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