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様々な立場の女性の課題に寄り添った商品を。Rinē(リネ)代表・信近エリさん

様々な立場の女性の課題に寄り添った商品を。Rinē(リネ)代表・信近エリさん

2021.09.09 インタビュー

吸水ショーツユーザーとしてのリアルな感想から、理想の商品を作るためローンチを決意

Rine写真
my-muse編集部
my-muse編集部

これまで様々な業界で活躍されてきた信近さん。このタイミングでフェムテック業界で新しいチャレンジをしようと思ったきっかけは?

元々私が一年ほど前から吸水ショーツユーザーで、気に入って使っていたんです。
私、「イノベーションが起こる瞬間」が大好きで。例えば、私の原体験でいうと、レーシック手術をした時に、今まで絶対に切らしちゃいけなかった使い捨てコンタクトの山と突然無縁な生活が始まるみたいな。そういった「もっと早く出会いたかった!」「もっと早くやればよかった!」と感じられる体験が自分の人生で起こるのが大好きなんです。
そんな中で、吸水ショーツが私の中で久々にヒットだったんです。「こんな当たり前にナプキンを十何年も使ってきたけど、こういう選択肢もあって、尚且つこんなに今までの悩みが解決されるのか」と思って。私もちょっとオタク気質なところがあって、世界中から取り寄せて、一番気に入るショーツを見つけたい!って気持ちになったんです(笑)その時はまだ起業のことは考えてなくて、単純にオタク心から「一番好きなやつ見つけてやる!」って気持ちで、日本に売ってないようなものも海外から取り寄せて30枚近く試しました。でも、なかなか最高!と思えるものに出会えず、だったら自分で理想的なものを作りたいなと思ったのがきっかけです。

信近さん
信近さん

吸水量と履き心地。両方の良さを実現したRin​​ēの商品

Rine ショーツ
my-muse編集部
my-muse編集部

他ブランドからも沢山登場している吸水ショーツ。Rinēならではのポイントや、こだわりは?

信近さん
信近さん

特徴はいくつもありますが、一番のポイントは、吸水量と履き心地をどちらも譲らずにこだわったところが新しいのかなと思っています。
やっぱり吸水ショーツって吸水量があるものは今まで水着っぽいものであったり、100%化学繊維であったり、履き心地と吸水量のバランスが取れていないものが多いと感じていました。ですが、吸水量もしっかりあるけれど、普段と変わらない履き心地を目指したかったので、素材選びから色々こだわって作りました。

my-muse編集部
my-muse編集部

吸水ショーツを使ったことが無い方にとって、吸水量が不安な部分かと思います。Rinēの吸水量は?

フルタイプで110㎖吸えるようになっています。基本的に多い日1日で30㎖~50㎖くらい経血が出ると言われているので、基本的には多い日でも1日ショーツで過ごして頂けるような吸水量を目指しました。

信近さん
信近さん
my-muse編集部
my-muse編集部

ナプキンの使用回数が少なくなるのは、まさにイノベーションですよね。

そうですね。私はもう1年半くらいナプキンを使ってないので、無くなりそうだから買いに行かなきゃ!とか、持ち歩かなきゃ!とか、出先のサニタリーボックスでゴミを捨てるとか、そういった感覚は忘れちゃいました。

信近さん
信近さん
my-muse編集部
my-muse編集部

お客様の声の中で、特に印象に残っていることはありますか?

生理って、毎月毎月、何十年も付き合っていくものなので「人生変わった!」とか「早く出会いたかった」といったお声をいただくことが嬉しいですね。買ってから「初めて人生で生理が楽しみになっています」というお声をいただくことも。とても励みになってます。

信近さん
信近さん

より多くの方が手にしやすい価格設定で、妥協しないデザインの美しさを達成

Rine
my-muse編集部
my-muse編集部

今回企画や生産で、一番大変だった部分はどこでしょうか。

そうですね、一番…決められないくらい大変なことがばかりでしたが(笑)特に、価格設定は最後まですごく迷っていて、価格面とやっぱり見た目の美しさの共存が難しかったですね。
例えば、縫い目一つにしてもこだわったり。いわゆる吸水面の縫い目の部分が表に出ているとあまり美しくないな、と個人的に思っていたので、それを無くすために裏地を付けてみたのですが、そうなるとコストが上がってしまう。最終的には全て妥協せずに、納得できるショーツを作ることに成功しましたが、その調整では苦労しました。

信近さん
信近さん
my-muse編集部
my-muse編集部

ディテールまでこだわる美しさのお話がありましたが、デザイン面でのこだわりは?

生理中はお腹を冷やしてはいけないので、しっかり守るように股上を深く作っています。
夏場でもオフィスは冷房が効いてたりするので、ハイウエストタイプにしていて、尚且つむくみがちな生理中も圧迫しないようしています。
デザインも鼠径部を避けるようなカットにしているので、若干ハイレグのようなデザインで、下着で人前を歩くことはないかもしれませんが、スタイルアップして見えるところもこだわりの1つです。

信近さん
信近さん

様々な立場の女性に寄り添った商品を展開

my-muse編集部
my-muse編集部

セットアップでブラレットも販売されているんですよね?

はい。開発前からセットアップのご要望が多かったこともあり、ローンチのタイミングからセットアップできるように販売してます。Rinēとして、生理の日とそうじゃない日の差をどうにか埋めたいというのがテーマなんです。ブラレットに関しても、締め付けが少なく、着心地の良いものをデザインして作りました。
吸水ショーツの吸水の構造アイデアを取り入れて、吸水機能のある授乳中のお母さん用のブラレットの発売も開始しました。
授乳中のお母さんが母乳漏れを防ぐためにブラに取り付ける母乳パッドを使用していることを知り、ヒアリングしていく中で、授乳中のお母さんのデリケートな肌がかぶれたり、1回吸った母乳が吸いきれずに戻ってきたり、母乳パッドに関してのストレスがあることを知って。そんな時に、生理中の吸水ショーツのように授乳中も下着1枚で過ごせると良いと思って、吸水機能付きのブラジャーを開発しました。

信近さん
信近さん

知恵と戦いの女神のように、女性の課題を解決していきたい

Rine
my-muse編集部
my-muse編集部

ブランド名や会社名もとても素敵です。お名前の由来は?

会社名の由来は「ネイト」というエジプト神話の女神の名前からとっています。、知恵と戦いの女神なので、最新のテクノロジーや知恵を持って女性の課題を解決していくという意味で「Neith(ネイト)」と名付けました。
Rineに関しては、繰り返し使えるという意味で「輪廻」からきてます。海外の方が「リンネ」ってちょっと発音しづらいとのことだったので、「Rinē(リネ)」にしました。

信近さん
信近さん
my-muse編集部
my-muse編集部

今課題だと思われていることは?

育児に関しては聞けば聞くほど「もっとこういったアイテムがあったらいいのに」と、子育てしたことのない私からしても疑問に思うことが沢山あるので、子育てに関してはもっともっと便利グッズが必要なんじゃないかなと思ってます。

信近さん
信近さん
my-muse編集部
my-muse編集部

mymuse読者の方へメッセージをお願いします。

私個人のこれからのテーマとして、女性にビジネスをもっと身近に感じてほしいという想いがあるので、自分でも発信していこうと思っています。できない理由を探すんじゃなくて、実現する方法は今無限にあるので、世の女性にアイデアをしっかり発信していく方法や、ビジネスのやり方を伝えていけたらと思っています。

信近さん
信近さん
Rinē HP

Profile

信近エリ

株式会社Neith 代表取締役CEO

2004年よりシンガーソングライターとして活動し、Sony Music, avex等から自身の作品をリリース。2017年より飲食店のブランドディレクターとして、SNSの仕掛けのみで”3時間待ちの行列ができる店舗”へ成長させ、国内外にFC展開を果たす。  女性が女性特有の悩みによってパフォーマンスを左右されることなく、心身ともに健やかに過ごすサポートをしたいという想いから2020年12月に株式会社Neithを創業。

Instagram:@nobuchikaeri_official
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