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ココ・シャネルの色褪せない名言。背筋が伸びる言葉の数々とエピソードをご紹介
数々の流行を世に送り出したデザイナー、ココ・シャネルですが、実に多くの名言が語り継がれています。きっと現代の人々の心に残るような、彼女の印象的な名言集を作ってみました。仕事にも恋愛にも全力で取り組んだ、シャネルのエピソードとともにお楽しみください。
2020.11.13公開
ココ・シャネルは、シャネルブランドを創設した、20世紀を代表するデザイナー。婦人用帽子専門のブティック「シャネル・モード」から始めて、革新的なデザインを提供するクチュリエール、『シャネルNo.5』を代表とする香水の制作、ジュエリーやバッグの作成を経て数々のモードを世に送り出しました。
21世紀を迎えた現在でも、『CHANEL』といえば高級ブランドの代表。シャネルが残したモードは、長い時を越えて愛され続けています。
シャネルはファッションを通して女性の生き方を変えた女傑でもあります。当時のヨーロッパの女性のファッションといえば、コルセットにバルーンスカートで当然。そんな服装の常識に風穴を開けたのがシャネルでした。
シャネルが提供したのは、機能的かつファッション性に優れたスーツやドレス。快適な着心地も重視して、歩行を妨げないデザインながらも下品になることがない。シャネルが与えた影響は、現代の働く女性のスタイルを確立したとも言われています。
実はシャネルは、恋多き人生を歩んだことでも有名。けれどその恋愛スタイルは、自立した大人の女性のもの。たくさんの男性との恋愛を通して、思わず憧れてしまうような凛としたエピソードを数多く残しました。
そのため恋愛にまつわる名言も豊富。男性たちは、シャネルとの恋が終わった後もなお「彼女は最高の女性だった」と評価していたのだとか。
公爵夫人はほかにもいたけれど、ココ・シャネルはただひとり— ココ・シャネル
自分らしさを表す、シャネルの有名な名言。他の誰も彼女の代替えとならない、20世紀を代表するデザイナーらしい誇りが表れています。
名言が誕生したきっかけは、英国の第2代ウェストミンスター公爵との恋。10年ほど交際した公爵からのプロポーズを、公爵婦人はたくさんいるけれど、自分は一人しかいないとして拒否。多くの存在のうちの一つになることを嫌ったという理由が、いかにもシャネルらしいエピソードです。
20歳の顔は自然の贈り物。50歳の顔はあなたの功績— ココ・シャネル
シャネルの、自分らしさにまつわる名言には見かけに関係するものもあります。人は見た目が全てじゃないとはいうけど、それまでの生き方や心の在り方は外見にも現れるもの。それを言い当てた言葉ではないでしょうか。
20歳までの顔は親から授かった贈り物だけれど、そこから先は生き方によって異なる。50歳までの生き様で、功績がにじみ出る顔になるかどうかは自分次第。思わず気の引き締まる名言ですね。
時代が私を待っていたの。
私はこの世に生まれさえすればよかった。
時代は準備を完了していたのよ。
— ココ・シャネル
女性のファッションスタイルに大きな影響を残した、シャネルならではの言葉。シャネルはブランドのコンセプトとして、古い価値観に囚われない自立した女性像を掲げました。
「黒=喪服」という概念を覆して、リトル・ブラック・ドレスを世に送り出したのもシャネル。時代はシャネルによって変化を迎え、女性はより自分らしい装いを手に入れました。今ではブラックカラーがどんなスタイルにも取り入れられていることを考えると、まさに革新的な、時代を変えた存在でした。
私は流行を作っているのではない、私自身が流行なの— ココ・シャネル
「私自身が流行」、そんな言葉を言えるのも、自分らしさを追究しつづけたシャネルだからこそ。多くの人が、そんあシャネルの自信に満ち溢れたスタイルに惹かれていきました。
ファッション業界で大きな実績を残したシャネルは、死に至るその瞬間まで、世界の代表的なデザイナーであり続けました。自分の実績に誇りを持って、こんな言葉を口にしてみたいものです。
あなたが私のことをどう思っていようと気にしないわ。あなたのことなんてコレぽっちも考えていないもの— ココ・シャネル
人間関係で自分を見失いそうなときに思い出したい、シャネルの名言。他人が自分のことをどう思っていても気にしないことが、時には大切なのです。
革新的なファッションスタイルを提供してきたシャネルですが、すべての人に受け入れられたわけではありませんでした。しかし否定されることがあっても、彼女は自分らしさを貫いて前に進んでいきました。
私の人生は楽しくなかった。だから私は自分の人生を創造したの— ココ・シャネル
シャネルの人生は、かなり波乱万丈。11歳のときに母親が病死、父に孤児院に預けられました。デザイナーとして成功した後も、第二次世界大戦中にスイスに亡命。デザイナー業を休止し、復帰までに15年の年月がかかったというエピソードを持っています。
波乱に満ちた人生の中でも、シャネルはくじけることがなかった。人生が楽しくない、ならば自分の人生は自分で創造しようと考えたのです。
女は40を過ぎて、はじめておもしろくなる— ココ・シャネル
年齢を重ねることの捉え方は、人それぞれ。シャネルは、女の生き方は40歳を過ぎてこそ始めて面白くなると言い、名言を残しました。
年齢を重ねていくことを良いように捉えるのか、悪いように捉えるのかは自分次第。どうも何かが物足りない、面白いと感じる生き方を重ねたい、そう思ったなら、この言葉に勇気をもらいましょう。
人生がわかるのは、逆境のときよ— ココ・シャネル
数多くの逆境を経験してきたシャネル。孤児院での生活や、第二次世界大戦を堺にしての活動休止など、逆境に陥るたびに自らの生き方を問いなおしたことも多いでしょう。
人生が分かるのは逆境の時、という言葉はそんなシャネルだからこそ説得力が生まれる言葉。逆境に陥ったら、この名言を思い出して、生き方を見つめ直してみるのもひとつです。
私は贅沢が大好きです。贅沢とは、お金を持っていることや、けばけばしく飾り立てることではなく、下品でないことをいうのです。下品こそ、もっともみにくい言葉です。私はこれと闘う仕事をしています— ココ・シャネル
シャネルの名言には、生き方と品性が問われる言葉があります。シャネルは、自分の仕事は下品と戦うことであると言い切りました。彼女の言う下品とは、お金のあるなしとは無関係であるとのこと。
彼女が婦人用帽子専門店となる「シャネル・モード」を開いたのも、この名言に関係します。競馬場で着飾った女性たちの帽子を見て、頭に全くフィットしていないことに我慢がならなかったというエピソードがあります。
「シャネルのファッション」と言われるのは好きじゃないわ。
シャネルは何をさておき、1つのスタイル。ファッションは廃れても、スタイルは残るものよ
— ココ・シャネル
21世紀のファッションを知る私たちだからこそ、納得できる名言。20世紀に確立されたシャネルのスタイルは、香水やバッグなども含めて確実に現代に残っていることを私たちは知っています。
ファッションは廃れてもスタイルは残るという、言葉通りの生き方をしたシャネル。同じ強さで信念を貫けるよう、覚えておきたい言葉ですね。
今もなお、最も勇気のいる行動とは、自分の頭で考え続けること。そしてそれを声に出すこと— ココ・シャネル
こちらの名言のように、自分の頭で考え続け行動することは、簡単なようで意外に難しいものです。シャネルが活躍した1900年代は、女性のスタイルは固定されていました。コルセットを使用することが当然であった時代を、自らの頭で考え続けて切り開いたのがシャネルです。
シャネルがデザインしたスタイルは広く受け入れられるようになり、当時のファッション雑誌に「シャネルを1枚も持っていないなんて激しく時代遅れ」とも言わしめるほどに。シャネル自身が勇気を持って考え続けたからこそ、そのオリジナリティが評価されるに至りました。
私は流れに逆らって泳ぐことで強くなったの— ココ・シャネル
流れに逆らうことで地位を確立していった、シャネルの名言の一つ。当時の常識とされることの逆を、あえて進むことによって新しい路線を開拓していきました。
有名なエピソードは、日焼け。日焼けした肌は労働者階級の証として敬遠されていた時代に、シャネルは日光浴を流行させたのです。シャネルの行動によって、ビーチでくつろぐ女性の姿は日常的なものになりました。
私は好きなことしかしない。私は自分の人生を、自分が好きなことだけで切り開いてきたの— ココ・シャネル
これからの行動に迷ったときに大切にしたい名言。自由で自立した女性像をコンセプトとしてきたシャネルの行動は、いつでも好きなことで埋められていたといいます。
選択肢を前にして迷ったときは、自分の好きなことは何だったのかを思い出してみましょう。シャネルの言葉のように、心から好きなことであれば、きっと切り開いていけるのではないでしょうか。
愛の物語が幕を閉じたときは、そっと爪先立って抜け出すこと。相手の男の重荷になるべきではない— ココ・シャネル
恋多き女性であったシャネルが、恋愛相談をされたときに生まれたというエピソードがある言葉。終わってしまった恋を引きずっている相手に対して、シャネルが告げたアドバイスだとか。
愛が終わってしまったと感じたときは、引きずらずに潔く抜け出すことが肝心。中々難しいことかもしれませんが、悩んでばかりいては、いつまでたっても次の行動に移れません。勇気を持って前を向くためにも、覚えておきたい教訓ですね。
欠点は魅力のひとつになるのに、みんな隠すことばかり考える。欠点をうまく使いこなせばいい。これさえうまくゆけば、なんだって可能になる— ココ・シャネル
行動ひとつで、欠点さえ魅力に変えられると教えてくれる名言。シャネルは当時の女性としては痩せ型で、綺麗と言われることは少なかったと自分で述べています。
それでも、流行を生み出してみせたのがシャネル。欠点を隠すのではなく、自分だけの美しさとして使いこなしてみせたからこそ生まれた言葉なのですね。自分の欠点と向き合うことは簡単に出来ることではないかもしれませんが、シャネルのような受け入れ方が出来たら素敵ですよね。
天分は、持って生まれるもの。才能は、引き出すものよ— ココ・シャネル
才能がないからと、目標をあきらめてはいけないことに気づかされる名言。天分と才能は違うものだと、デザイナーとしての名声を欲しいままにしたシャネルが教えてくれています。
努力していかなければ才能があるか分からない。才能がないと思っていても、引き出せていないだけかもしれない。そう思ったら、希望が湧いてきますよね。目標に向かって進みながら、才能を磨いていくのが大事なのです。
翼を持たずに生まれてきたのなら、翼を生やすために、どんな障害も乗り越えなさい— ココ・シャネル
目標に届かないとあきらめそうになったときに、思い出したい名言。シャネルの生い立ちを考えてみると、最初から翼はあったとは言い難いでしょう。
デザイナーになる前のシャネルは、最初の夢であった歌手の道が閉ざされてしまっていたというエピソードも持っています。成功までは多くの障害が立ちはだかったが、その障害に立ち向かうことで、翼を手に入れてデザイナーとして羽ばたきました。
実際にどう生きたかということは大した問題ではないのです。大切なのは、どんな人生を夢見たかということだけ。なぜって、夢はその人が死んだ後もいき続けるのですから— ココ・シャネル
どんな人生を夢見たかということが大切だと教えてくれる、目標にまつわる名言。シャネルが夢見たのは、自由で自立した女性達だったのではないでしょうか。
何にしても、シャネルが夢見たことの一部が、彼女が死んだ後も生き続けていることは事実。自分の人生だけでなく、その先を見つめながら、大きな夢を抱くことも出来るのです。
ただの人じゃなく、ひとかどの人物になろうと思ったら、たくさんの人が離れていくものよ— ココ・シャネル
シャネルが大きな成功を収めたのは、間違いようのない事実。ただの人から、ひときわ優れ、有名になった人物となった彼女。ただし、そのような存在からは人が離れていくものという、少しさみしいようですが、そのように悟った言葉を残しています。
逆に言えば、自然と離れていく人がいるということは、誰もが羨む結果を出したということ。成長に見合った新たな出会いをするための準備期間だと捉えると、きっと前を向けるはずです。何か新しい挑戦をしたり新しい環境に移るときに、自分から離れていく人々がいたら、そんな風に受け止めるのが良いのではないでしょうか。
かけがえのない者になりたければ、常に人とは違っていなければならない— ココ・シャネル
常に他人と違うこと、それはシャネルの成功の秘訣ともなる名言。シャネルのファッションは、他のものとは違う、だから成功したのです。
実際に流行を作る前のシャネルのファッションは、革新的すぎて笑われることもあったといいます。けれど彼女自身はのちに、皆と同じ格好をしなかったことが成功の鍵だったとも語っています。
香水をつけない女に未来はないのよ— ココ・シャネル
シャネルといえば、No.5の香水を忘れてはいけません。現代でもなお最も人気が高い香水の一つである『シャネルNo.5』も、ココ・シャネルが手掛けたもの。No.5が誕生したころ、彼女の口癖であったというこの言葉が、名言として有名です。
シャネルは、香りはその人の個性と捉えていたそう。自分にふさわしい香水は、未来を開いていくための武器の一つ。必ずしも香水をつけなければならないとはいいませんが、香水の香りに自分らしさを見出すのは、素敵なことではないでしょうか。
後世まで残るスタイルや香水などを、次々と世に送り出したシャネル。タイム誌の20世紀の最も重要な100人に、デザイナーとして唯一選ばれたほどの女性は、数々の名言を残したことでも有名です。
ご紹介したものは、彼女の言葉のほんの一部ですが、勇気を与えてくれるものばかり。シャネルの言葉を胸に、凛とした生き方をしていきたいものです。是非胸に留めて、前を向いて生きていきましょう!
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