スポーツを通して社会貢献活動を応援するメディア『Sports for Social』。人々に勇気と感動を与えられるスポーツだからこそ、つくれる”共感”を通じて、⼈がなにか⾏動を起こすきっかけとなる「想い」を届けるというゴールに向かって活動をしています。
そこでSports for Socialが新たな取り組みとして始めたのが、「#女性のコトを考える」連載プロジェクト。女性だけではなく、男性が“女性”のことを、知る・理解することを目的に、フェムテック領域や女性向けサービスを展開する企業様との対談を実施しています。
対談では、Sports for Socialを運営する株式会社HAMONZ代表取締役の山﨑蓮さんが、“男性”目線で“女性のコト”について、ストレートな質問をぶつけ、男性が抱く様々な疑問を紐解いていきます。
今回は、山﨑さんがメディアを通して実現したいこと、このプロジェクトを始めたきっかけや、気付き、さらにはmy-museならではの切り口で、男性やアスリートのデリケートゾーンケアについても伺いました。
今回の「#女性のコトを考える」の他にも社会貢献活動に関する様々な「想い」を発信をしているSports for Social。立ち上げのきっかけや、今後のヴィジョンについて教えてください。
Sports for Socialを立ち上げた当初は、Jリーグの大分トリニータというクラブで働いていました。その時に感じたのが、スポーツに関するニュースは小さなことでも毎日のようにメディアに取り上げられるのに、社会貢献活動に取り組む人たちが全くと言っていいほど注目されず、取り上げられていないということ。
今でこそSDGsが注目されるようになりましたが、当時は社会貢献活動もSDGsも浸透していない時だったので、パブリックな存在であるサッカークラブと、世の中には認知されていないけど、想いがある社会貢献を組み合わせたら、もっといい社会になっていくんじゃないかなと思ったんです。そこで立ち上げを決めました。
私たちはスポーツをジャンルではなく、プラットフォームと捉えて、特徴を活かしながら様々な社会課題やその解決法を伝えていきたいと思っています。
このプロジェクトを始めたきっかけは?
今、ジェンダー平等や、女性の社会進出がホットなキーワードになっていますよね。メディアをはじめ、色々なところで取り上げられてはいるものの、その中心にいるのは女性、問題提議しているのも女性ばかりで、男性が入っていけていないなと感じていたんです。
本気でこの課題を解決していくためには、男性もその輪に入っていったり、男性の意見を組み込んでいく必要がある。そのためにまずは、男性が女性のことを理解して、関与していくことが大切だと感じて。
そのためのファーストステップとして、生理や妊活・不妊問題など、男性が踏み込みづらい問題を聞いてみよう!と始めたのがこの企画なんです。
男性としてこのプロジェクトを掲げて飛び込んでいくのは、勇気がいることだったのでは?
初めは、気持ち悪いと思われてしまうかも、叩かれてしまうかも・・・と思ったりもしましたが(笑)驚いたことに、企業様とお話させてもらうと、皆さんすごく歓迎してくださったんです。まさにそんな意見が欲しかった!といったお声の方が多くて驚きました。
確かに新しい着眼点ですよね。今までにないプロジェクトだと思いました。
私だけが変わっているのかな?と思って、周りの男性たち、スポーツ選手や友人たちにも「生理や不妊、女性ならではの身体のことって理解してる?興味ある?」と聞いてみたところ、やはりみんな何も知らなくて。でも確かに「知りたいし、興味がある」と言う男性が多かったんです。このプロジェクトが、お互いを理解するきっかけになったら嬉しいと思っています。
具体的にどんな企業とコラボレーションされているんですか?
これまで3社と対談を実施しました。
vol.1では、現役/元サッカー選手である下山田志帆さん、内山穂南さんが共同代表を務める株式会社Reboltと「生理は“女性“だけのものなのか?」という問いをメインに対談を実施しました。日本では、男性が生理をあまり理解できていない、生理の話題に触れづらいと思いますが、その原因やどうアプローチしていけばいいのかをオープンにラフにお伝えしています。
vol.2では、妊活・不妊領域に関する事業を展開する株式会社F Treatmentの代表取締役 金藤 美樹穂さんと対談しました。実は、不妊の原因の48%は男性にあることをご存知でしたか?妊活や不妊に関して知らないことばかりで、私自身も多くの気付きがありましたね。
vol.3では、産前・産後うつに関する事業を展開するFlora株式会社の代表取締役であるクレシェンコ アンナさんと対談を実施しました。ウクライナ出身であり、従姉妹が産前うつになったご自身の経験や想いを伺いました。「パートナーへの向き合い方」について改めて考えるきっかけになりました。
男性は特に新しい発見ばかりだと思うので、ぜひご一読ください。
my-museではウェルネスの一環で「デリケートゾーンケア」に関する記事も発信しています。アスリートの方は、男性も脱毛をしている方も多いと伺ったのですが、どうですか?
私も脱毛していますし、脱毛をしている男性は増えてきていると思います。アスリートの脱毛理由として挙げられるのは、運動時の快適さやパフォーマンス向上のためです。特に水泳・陸上などタイム計測がある競技は、抵抗を減らすために脱毛するということをよく聞きます。
また、毛がない方が勝てるというゲン担ぎや、ムレ対策など、というパターンが多いですね。あとはおしゃれの一環でしている方も。
アスリートの脱毛が多いからか、その影響で脱毛をしている高校生など育成年代の子も増えているそうです。デリケートゾーンではなくても、すね毛を剃っていたり。意識としては向上してるのかもしれないと思います。
アイム ラフロリアのアイテムも使っていただきましたが、いかがでしたか?
実は、今回の企画が決まってから、周りの男性たちに「デリケートゾーンの話していい?」と集まって聞いてみたんです。清潔にしていた方がいいよねというのは、みんな言っていました。でも、悩みを抱えている方はあまりいなかったし、私自身も悩みがないのですが、フレッシュクリアシートは手軽にケアできていいなと思いました。
あとは、パートナーや周りの大切な女性には、ずっと健康でいてほしいので、おすすめしたいです。唐突にこういった話をするのは難しいので、「こんなアイテムがあるみたいだよ」と会話のきっかけにするのにすごくいいアイテムだなと。
今回様々な企業と対談することで山﨑さんが気付いたことや、新たな発見はありましたか?
新しい発見の連続でした!男性は女性の身体のことを本当に何も知らないんだなと改めて実感しましたね。
また教育の部分で、適切な性教育がなされてこなかったということも強く感じています。少しずつ変わってきているかもしれませんが、私たちが小学生の頃は保健の授業は男女別々で、生理の話は女の子だけが受けていたし、あまり詳しい説明も受けたことがなかった。
それぞれの考えについて会話する機会もなかったし、最低限の情報の中で生きてきたんだなって改めて思っています。大人の性教育ではないですが、異性の身体を知ったり理解したりする機会は作る必要があると思っています。
いきなりアクションを起こすのは難しいと思うので、まずはあまり気張らずに、素直に聞いて、「知ること」。知ることができれば、それを誰かに教えたり、何かしら次の行動に移せるようになるんじゃないかと思います。
Sports for Socialでは、山﨑さんと、my-museを運営するMellia株式会社代表の原由記・和田由紀とのオンライン対談の様子を公開中。デリケートゾーンケアやジェンダー平等についてお話しています。ぜひご覧ください!
大学卒業後、株式会社VOYAGEGROUP(現:株式会社CARTA HOLDINGS)に入社。アドテクノロジー事業のコンサルタントとして従事。その後、Jリーグ・大分トリニータの100%子会社である株式会社トリニータマーケティングの代表取締役を歴任後、株式会社HAMONZを設立。
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