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オープンマリッジという夫婦の形について。互いにパートナーを持つ関係の在り方とは

オープンマリッジという夫婦の形について。互いにパートナーを持つ関係の在り方とは

夫婦の形の一つとして挙げられる、「オープンマリッジ」の在り方について気になりませんか?互いにパートナーを持つことに、ルールや条件などはあるのでしょうか。気になる点を、メリットやデメリットと一緒に徹底的に調べてみましょう。

2021.06.12 私の選択

オープンマリッジとはどんな夫婦の関係?

社会学者に提唱された新しい結婚の形

結婚指輪

オープンマリッジとは、社会学者に提唱された新しい結婚の形です。1973年に、アメリカの社会学者の夫妻が『オープンマリッジ』という著書を出版したことがきっかけ。大きな話題を呼び、150万部以上を売り上げたことから、文化に大きな影響を与えたとされています。

夫婦であっても自由に恋人が作れる関係

夫婦であっても自由に恋人が作れる関係になることが、オープンマリッジの具体的な意味になります。法律上しっかりと定められた夫婦が、「所有欲・独占欲・嫉妬心」に妨げられず自由に恋人を作るのを認め合うことがポイント。お互いの恋人のことをサテライト(衛生)パートナーと呼び、尊重します。

ちなみに、結婚関係にない恋人同士が、任意のうえで複数のパートナーを持つことは「オープンリレーションシップ」と呼ばれます。結婚にまで発展すると、二人の関係は「オープンマリッジ」に変化するのですね。

海外で浸透しつつあるが日本ではマイナー

オープンマリッジは、海外で浸透しつつある概念。多様なセクシュアリティを受け入れる下地が整いつつあることから、良好な夫婦関係を築くための手段という形で認知度が高まってきています。

しかし、海外では認知度が高まっていても、日本ではマイナー。実践している夫婦も海外より少ないとされていますし、言葉そのものを聞いたことがないという人も、日本では珍しくありません。

オープンマリッジにおけるメリット

男女の意識を維持できる

結婚式

日本ではまだまだ知名度が低いオープンマリッジですが、海外では男女という意識を維持する方法として支持されることが。結婚して夫婦になると、男女の関係から家族に変わり、恋人であったときのようなときめきが薄れる可能性があります。さらに子供ができると、男女というよりも「パパ・ママ」という意識が強くなる夫婦も。

オープンマリッジを支持する人は、パートナー以外の恋人を作ることで刺激を受け続けることになります。その結果、男性・女性としての魅力が維持し続けられるというメリットに繋がると考えられています。

自由に人生を楽しめる

自由に人生を楽しめるというのも、オープンマリッジのメリットの一つに数えられます。結婚をすると、一般的には1人のパートナーと生涯添い遂げることになります。

パートナーの理解を得て、互いに恋人が作れるオープンマリッジでは、1人に縛られることなく自由な恋愛が楽しめるように。結婚相手は1人ですが、恋人は変わることがあるので、色々な人との関係がエンジョイできます。

性的欲求が満たされる

性的欲求が満たされるというのも、オープンマリッジのメリットの一つに挙げられます。特に、互いに愛情を持ってはいるものの、セックスレスとなっている夫婦に支持されるメリットです。家族としての愛情は結婚相手と、性的欲求はそれぞれの恋人と割り切る関係も見られます。

離婚リスクが軽減される

互いの理解を得たうえで、それぞれの恋人との恋愛を楽しむことは、離婚リスクの軽減に繋がると言われています。理解を得ずに外で恋人を作ることは、一般的に不倫と呼ばれる関係。外の恋人の存在が発覚した場合、離婚の可能性が生じてきます。

関係をオープンにしておくことで、離婚リスクに悩まされず、のびのびと生活できるという意見ですね。新しい結婚の形と呼ばれるのは、伊達ではありません。

オープンマリッジにおけるデメリット

世間体が気になる

人混み

オープンマリッジにおけるデメリットとしては、世間体が気になることが挙げられます。海外においても意識されるデメリットですが、日本においてはより顕著となる可能性が。不倫に対して厳しい風評があることが原因で、知名度が低いオープンマリッジという関係は、日本では公表しにくいとされています。

悩みを相談できる相手が少ない

パートナー以外に恋人がいる関係がオープンにできないことは、悩みを相談できる相手が少なくなることを意味します。オープンマリッジについて理解している家族や友人がいないと、互いの関係に問題が生じたときに心の内を吐き出せる相手がいない状態に陥ることも。

恋人に気持ちが傾く可能性がある

パートナーではなく、恋人に気持ちが傾く可能性があることも、オープンマリッジのデメリットの一つ。結婚相手以上に、恋愛中の恋人のことが好きになってしまうのですね。どちらかの気持ちが傾いてしまうと、結婚生活が維持できなくなることが考えられます。

オープンマリッジに向いているタイプは?

結婚しても恋愛を楽しみたい人

恋愛

オープンマリッジに向いているのは、結婚しても恋愛を楽しみたいと考えている人です。夫婦揃って同じ考えであれば、なおさらですね。1人に束縛されることなく、色々な恋愛を経験したいと感じている場合は、考慮してみるのも一つの手です。

パートナーと体の相性が良くない人

パートナーと体の相性が良くない人も、向いているタイプだと言えます。愛情があることと、体の相性は別の問題。セックスの頻度におけるペースが違うことや、性的な嗜好が異なることは十分にあり得ます。パートナーとの愛情は育みつつ、性的欲求を上手に発散させたいという人に向いていますよ。

約束を守れる人

約束を守れる人も、オープンマリッジに向いているタイプになります。お互いに認め合ったうえで維持していく関係なので、話し合いで決まったことを破ってしまっては意味がありません。お互いに約束を守り続けられる資質が求められます。

それぞれの関係を割り切れる人

オープンマリッジの条件には、「所有欲・独占欲・嫉妬心」に妨げられず自由に恋人を作るのを認め合うことが掲げられています。そのため、所有欲や独占欲を発揮したり、パートナーの恋人に対して嫉妬心を抱いたりするのはNG。自由な関係を維持するためにも、それぞれの関係を割り切ることは大切です。

オープンマリッジをする際の注意点

共通ルールを設ける

話し合い

オープンマリッジを実践する場合は、お互いによく話し合って共通ルールを設けておくことをおすすめします。海外においても、「お互いのセックスの話はしないこと」や「逆にオープンにすること」といったルールを設けている例が見られます。

関係を上手に維持していくには、譲れない一線を意識しながらルールを設けていくと良いですよ。日本ではまだまだ例が少ない結婚の形で、手探り状態となっている部分が多いだけに注意してくださいね。失敗しないためには、話し合いとルールの設定に気をつけることが大切です。

パートナーを比較しない

パートナーと恋人を比較しないことも、オープンマリッジにおける注意点の一つ。特に、恋人はこんなことをしてくれるのに、パートナーはしてくれないといった比較に気を付けてくださいね。

オープンマリッジは、良好な夫婦関係を築くための手段でしかありません。比較したうえで、パートナーを否定することは、夫婦の関係を壊すことに繋がってしまいます。

否定的な意見に注意

オープンマリッジを実践する際は、周囲の否定的な意見にも注意するようにしましょう。日本でもこれから認知度が高まる可能性が高いのですが、普及の過程で「奔放過ぎる」「理解できない」という否定的な意見にさらされることが考えられます。あくまで第三者の意見として捉え、必要以上に気にしすぎないようにしてください。

オープンマリッジという関係について考えてみよう

カップル

オープンマリッジは、良好な夫婦関係を築くための手段として活用できるものと、海外では認知されています。日本ではまだ馴染みが薄い概念ですが、多様なセクシュアリティが受け入れられていくのと同様に、認知度は高まっていく可能性が。新しい夫婦の在り方として、考えを深めていってみましょう。

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