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夫婦一緒に、子育て。新概念「コペアレンティング」と、これからの家族の形を考える

夫婦一緒に、子育て。新概念「コペアレンティング」と、これからの家族の形を考える

結婚・妊娠出産・子育ては、ライフプランを考えるにあたって、切っても切り離せないイベントです。中でも子育ては、家族であるパートナーと一緒に行なっていくものですが、今この子育てに関する新しい概念「コペアリング」が、世界で広がりつつあります。

2021.04.10 私の選択

パートナーが「一緒に」子供の世話をしていく

アメリカを筆頭に世界で広がりつつある「コペアレンティング」という考え方があります。「ともに(=co)親として子供の世話をする(=parenting)」という意味で、一見至極当たり前のことではありますが、残念ながら日本は他の国に比べて浸透が遅い印象。しかし最近は、国内の大手企業が推進プロジェクトの開始を発表するなど、日本も夫婦間の子育て環境をより良くしようと動きはじめています

日本・フィンランド「Coparenting(コペアレンティング)」徹底比較!妊娠期・育児期の夫婦間意識調査

夫の役割、妻の役割という考え方が変わってきている

父親と子供

「男は働きに出て、女は家を守る」なんて考え方の時代もありましたが、男女平等・男女共同参画化社会が進んだ今や、女性も仕事をしながら育児家事をするように。男性も昔より積極的に家庭に参加していくことが必要不可欠となりました。

しかしそもそも、子育ては家族夫婦で一緒に行っていくもの。「男だから」「女だから」という考え方でお互いの役割を頭から分けてしまうのではなく、一緒に悩み、一緒に協力しながら行っていくものであるべきであり、パートナーは同等に子供に対して責任を持つべきでしょう。

もちろん性別でできること、できないことはあると思います。しかしそれ以外のことにおいては平等に、対等に取り組んでいくことが必要で、さらに言えば子供を持つことを考えはじめた時から、お互いの考え方などについてしっかり共有していくなど、妊娠出産を女性だけのことにしないことが大切と筆者は考えます。さらにはこの考え方は、必ず子供の成長にも大きく影響していくものというのが、近年の調査でわかってきているようです。

コペアレンティングがもたらす効果とは

コペアレンティングは単に子育てが円滑に行えるだけのことに止まりません。コペアレンティングができている家庭ほど、育児の不安やストレス、鬱になりにくい環境が作れていると言われています。またあるデータでは、コペアレンティングの家庭で育った子供は、親からの愛情を感じ、笑顔の多い暮らしができているという結果が出ているといいます。

婚姻関係に囚われない「プラトニック・コペアレンティング」という考えも

赤ちゃん

ペアレンティングの普及とともに、プラトニック、つまり恋愛関係でない2人が子供を持ち育てることを指す「プラトニック・コペアレンティング」という形も広がりつつあります。

離婚後どちらかの親が親権を有する日本ではまだまだ馴染みのない言葉ですが、共同親権が採用されている国では比較的一般的な考えと言われるこの概念。離婚後、夫婦関係がなくなっても一緒に子育てをしていくことはもちろん、友人関係のまま子供を産んだり、同性のパートナーで養子を迎えるといったケースにも当てはまります。

ライフスタイルや性別に対する考えが、一層多様化・柔軟化している昨今。いずれの場合も望むのは、みんなが自分らしく、平等に社会に参加できる世の中です。my-museの読者の皆さんは特に、子育てや家族について考えることが多い世代でしょう。自分がいざ子育てに直面した時のためにも、「コペアレンティング」、是非もっと浸透してほしい概念ですね。

■Writer's Profile

MAHARU

雑誌編集者・フリーライター。女性ファッション誌読者モデル。30代に入り、色んな意味で人生の岐路に立っています。働き方や美容をメインに発信していきます!

Instagram:@mahal_mahar

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