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憧れ?大変?国際結婚の本音とリアル

憧れ?大変?国際結婚の本音とリアル

グローバル化が進み、国際結婚をしている方が日本でも増えてきた昨今。 国際結婚ってよく聞くようになったけど、実際はどうなの? なんだかぼんやりとしたイメージしかないといった方も多いかと思います。 そこで今回は、アメリカ人の夫と国際結婚した私が実体験を踏まえて、リアルな国際結婚についてお話します。

2021.02.26 私の選択

言葉の壁

まず、国際結婚といえば、言葉の壁が立ちはだかります。バイリンガルの方などは別ですが、母国語が違うもの同士がリレーションシップを築き上げるには、それなりの努力と忍耐が必要です。どちらかが相手の母国語に合わせて会話をするカップルが多いと思いますが、実際に私たち夫婦も旦那の母国語のアメリカ英語で会話をしています。

英語を習得し英会話ができるようになるまでは、さほど大変ではないのですが、ある程度、英語でコミュニケーションが取れるようになってからの認識の相違が生まれ苦労します。英語と日本語では、100%同じ意味に置き換えられる言葉もあれば、そうでないものも多くあり「日本語だったらうまく伝えられるのに!」といったことや、「そんなつもりじゃない!」といったことが多々あります。

これは逆も然りですし、拙い英語を聞き取る能力、理解する能力が聞く側にも求められます。コミュニケーションを図るには何よりも、お互いの歩み寄りが大切!

言葉の壁をポジティブに変える

ここで挫折するのか?乗り越えるのか?実際に、私は英語が全く話せない0の状況で夫と出会ったので、言葉の壁で大変だと思うことは今でもあります。

しかし、たとえ同じ母国語同士でも100%意思疎通ができる訳ではないですし、思い違いだって起ります。その点を踏まえ、母国語が違うんだから表現や捉え方が違くて当たり前と考えることができれば、言葉が通じないことさえ、優位に働きます。

文化の違い

言葉の壁と同じように、文化の違いも国際結婚の壁のひとつ。土足文化から食生活、夫婦関係に子育て、親族付き合いとあげ始めたら本当にキリがない!しかし、文化の違いに関しては「郷に入っては郷に従う」ができれば、そんなに苦労することもないと私は思っています。

アメリカに住んでいるのに、「日本ではこうだった!」「日本ならこうなのに!」こういった思考を早々に捨てることができれば、あとは楽しむだけです。せっかく異文化に触れることができるのに、日本と比べていては、いつまで経っても前進することはできないし、時間を無駄にするだけです。

当たり前ですが、文化やその国の生活スタイルを変えようとしても無理。最悪の場合、相手は否定されていると感じてしまう場合もあります。自分の価値観や常識は、通用しないと思った方が賢明です。自分がどれだけその国、環境に馴染めるかがポイント!

正直、英語は話せなくてもどうにかなりますが、ここが出来ないと海外生活は楽しめないと思います。日本で国際結婚を乗り越えて生活を送っている方々をみても、みなさん日本文化を受け入れて楽しんでいる方がほとんどですよね。

結婚の手続きが大変すぎる…

開いた本の上に並ぶカップルリング

日本人同士であれば、役所に婚姻届を提出すれば晴れて夫婦となりますが、国際結婚ともなれば、そう簡単にはいきません。日本での手続きはもちろん、大使館を通して結婚の手続きにVISAの申請と、信じられないくらいの量の書類提出に必要な健康診断に予防接種…それに伴う膨大な費用が必要です。

国によってプロセスは大きく異なり、アメリカでも何種類ものVISAがあるので自身が該当するVISAは人それぞれですが、VISAの種類によってはVISAの取得までに早くて1年、さらにはそれ以上かかる場合もあるそうです。今まで言葉の壁や文化の違いを乗り越えてきたカップルでさえ、このプロセスで挫折してしまう人々が多いのも国際結婚の事実!それほどに大変です。

所以、この過程をスキップしようと、ESTAでアメリカに入国し現地で結婚してしまう人がいると聞いたことがありますが、この行為は絶対にやってはいけないこと!ESTAは90日間の観光用VISA免除プログラムなので、ESTAで入国、結婚、滞在は違反行為です。最悪の場合、罰金が課せられ国外追放となります。

厳しいことを言いますが、正規のややこしく大変な国際結婚のプロセスを乗り越えられなくては、結婚生活は成り立たないと思います。憧れだけではすまされない、国際結婚のリアル!

国際結婚に向いてるのはこんな人
  • 前向きな人
  • 向上心がある人
  • 自立心がある人
  • 柔軟性がある人
  • 適応能力が高い人
  • 自分の意見を言える人

国際結婚も結局は人と人

二人で両手を重ねてハートを作る男女

国際結婚というと漠然とした憧れのイメージが先行しがちですが、実際は多岐にわたり障害が多いのです。その過程を楽しみながら乗り越えることができるのかは、当事者同士の絆そのもの。

国際結婚といえど、結局は人とひと、心の繋がりが1番大切になります。相手がアメリカ人だから好きになった訳ではなく、相手個人を好きになった訳で当たり前といえば当たり前ですね。なんだか、大変そう…と感じた方も多いかもしれませんが、アメリカで結婚生活を送っている今、大変と感じることは特になく、幸せに生活しています。

私がアメリカ人夫と結婚してよかったこと
  • 異文化に触れることができる
  • 英語が話せるようになった
  • 日本の価値観や社会に縛られずに自分らしく生活ができる
  • 視野や可能性が広がった
  • 夫が家事も育児も積極的
  • 記念日を大切にしてくれる

今現在、私が実感している国際結婚してよかったことをあげてみました。日本では、「良妻賢母」という言葉がありますが、アメリカではそのような基準や価値観はなく、個人を尊重してくれます。私は良妻賢母とはかけ離れていますが、夫は外で働いて帰宅をすれば、手付かずの家事をこなし子どもの相手をし、感謝の気持ちを表現してくれます。記念日はもちろん、なんでもない日でも花束を送ってくれる時さえあります。

しかし、これも夫婦それぞれ。アメリカ人男性がみんなそうかと言われれば、答えは「NO」です。サプライズや自己表現が苦手なアメリカ人男性もたくさんいます。日本人男性だって、いろんな方がいますよね、それと全く同じです。

国際結婚したからといって特別なことは全くなくて、結局はお互い尊重し高あえるかどうかが大切です。相手に対して「外国人だから」と謙遜してしまうのはもったいないと感じるのと同時に、「外国人だから」という理由だけではうまくいきません。日本人同士のリレーションシップと変わらず、その先にある気持ちや相性を大切に絆を深め合うことが国際恋愛・結婚でも大切です。

国際結婚への憧れや、またはマイナスなイメージをお持ちの方など、いろいろな方がいるかと思いますが、結婚するまでの長いプロセスを除けば国際結婚だからといって特別なことは何もないということを感じていただけたら嬉しいです。

■Writer's Profile

ダブリン 遥香

アメリカ人夫と国際結婚。一児のおとこのこママ。妻になってもママになっても私らしく!夫と息子とアメリカ暮らしを満喫中。

Instagram:@harukaxostyle Facebook:@HARUKAXOSTYLE

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