1. Home
  2. >
  3. 私の選択
  4. >
  5. 保護犬を引き取るには?私...
保護犬を引き取るには?私が里親になるまでのストーリー

保護犬を引き取るには?私が里親になるまでのストーリー

最近、TVやSNSで何かと話題になっている保護犬。震えていて人間に目を合わせることのない保護犬が、新たな家族の元で生き生きと生活している姿を見て、家族として迎え入れるのは簡単なことではないかもしれないけれど、それでも保護犬と家族になりたい…と思っている方も多いのではないでしょうか。今回は私が保護犬をどのように引き取り、家族となっていったかを体験談を交えてシェアします。 

2021.02.10 私の選択

どこで家族となる保護犬を見つけたか

dog

夫は幼いころからずっとワンコと共に生活をしてきましたが、私の今までのワンコとの生活歴は、私が幼いころに3ヶ月ほど子犬をお預かりした経験がある程度。そんな私達家族は娘の相棒となるべくワンコを見つけるべく、まず初めにネットで探し始めました。 

そしてたどり着いたのが、犬の里親募集情報『ペットのおうち』です。こちらのサイトでは、保護犬の写真、現在いる所在地、犬種、年齢、サイズ、雄雌、ワクチン、去勢、また単身者や高齢者でも応募できるかどうかなど、ワンコ初心者の方でも、とてもわかりやすく細かく記載されています。また、飼い主募集の経緯、保護犬の性格、特徴、健康状態、引き渡し方法なども書いてあるので、その家族のライフスタイルに合うワンコに出会える確率が高くなります。

我が家のワンコもこちらの『ペットのおうち』出身です。 このサイトに載っているワンコは、飼い主側のなんらかの理由があり、家族の迎え入れを待っている子達。写真では、どの子も寂しそうで、なんだか申し訳なさそうにしている表情のワンコばかりで、見ているだけで胸が締め付けられます。

今となっては我が家の大事な家族となったワンコも、当時ホームページの写真では、首は、うなだれて上目づかい。そして《保健所収容、期限まであと〇日》と記載がありました。それを見た娘が

「ママ、私この子がいい」

「この子は中型犬だよ。今のあなたより大きいよ。怖くないの?」と、不安げに言う私に

「なんでママは、ちっちゃいワンコをすすめるの?私は、見た目が怖そうなワンコが好きなの。私はこの子がいい。この子は絶対にいい子な気がするの」

と、娘の強い意志と、その後の家族会議を経て、《保健所収容、期限まであと1日》で我が子をエントリーしました。

どのようにして保護犬は我が家に来たのか

エントリー後は、直接ワンコをお預かりしているボランティアの方と何度かメールでやり取り。『初めまして』から始まり、ワンコの更に詳しい病歴などの健康状態や性格を教えてもらいました。そして、動物病院での健康診断が無事に終わったワンコが、我が家に来てくれることに。

その日は家族で朝からドキドキ。事前に用意した真新しいゲージやお皿、毛布など定位置にセットし、いつでも受け入れ準備万端で心待ちにしていました。夕方になり、ボランティアの方々から『そろそろご自宅につきます』と、連絡が入り、私たちのドキドキは最高潮に。

『ピンポーン』

と同時に、バタバタと玄関に走っていく娘。ドアを開けるとそこには優しい笑顔のボランティアさんの腕のなかに大事そうに抱えられた我が家のもう一人の娘がいました。

ボランティアさんは、早速、ゲージの確認や私達が保護犬を受け入れようと思った経緯、またワンコ自身の幼少期の境遇(栃木県の山にいた野犬でした)、どのようにして保健所に収容されたか、山で一緒に生活していた親や兄弟のその後の行方などを話してくれました。私達が想像していたより、はるかに過酷な環境のなかで生きてきたワンコだということが、ひしひしと伝わってきました。ボランティアさんの話を、ブルブルと震えて聞いていた上目使いで私を見ているワンコ。私達は涙が止まりませんでした。

ボランティアさんと諸々の確認の後、無事ワンコは我が家の家族となり、次女となりました。

保護犬との日々

dog

家族となったその日は、ガタガタと震えながらも、ゲージで寝たワンコ。 数日間は、あまりの環境の変化に恐怖と戸惑いを感じ、『ワン』と、一度も吠えませんでした。 そして、自分の存在を消しているかのようにひっそりと足音を消しながら部屋の隅っこを歩き続けていました。 また、私たちが少し目を離すと、ものすごいスピードで逃亡し、半日捕まらない日もありました。 正直、私はここまでのワンコを未だかつて見たり聞いたりしたことがなく、環境が生き物をこんなにも変えていくことに驚きと戸惑いもありましたが、娘の

『ママ、ジャックかわいいね。ママ、ジャック元気だね。ママ、ジャックおりこうさんだね』

この魔法の言葉でいつも『大丈夫』と思えるのでした。

今となっては我が家のワンコは、もう完全に家族です。いつも堂々としていて、凛としていて、私達に愛と癒しと笑顔を与えてくれます。また、雑種なので、体も丈夫ですし、とても頭が良くコミュニケーションもとることができます。

犬として生まれ、保健所に収容され、仲間を殺処分され、次は自分の番だと生きた心地のしない状態のなかそれでも生き続けてきたワンコ。このようなワンコが世界中には、たくさんいます。

保護犬は生まれてきた環境や育ってきた環境がしんどかっただけで、とても愛情を必要としているワンコです。

そして、保護犬の引き取り方も、非常にシンプルで難しいことはありません。動物を家族に迎えたいな…と思っている方は一度、里親募集情報『ペットのおうち』を覗いてみるものおすすめです。

では、今日もとびきりの素敵な一日をお過ごしください。

■Writer's Profile

ochapichan(オチャッピチャン)

元読者モデル/色彩検定3級/化粧品会社社内技術検定2級/ナチュラルビューティースタイリスト/ペットシッターアドバイザー&ホテルソムリエ/アラフォーママ/美容を中心にライフスタイル、食事、保護犬などの記事を執筆しているライターです。

Instagram:@ochapichan note:ochapichan

ochapichanさんの新着記事はこちら

関連記事
保護犬と一緒に暮らすということ

保護犬と一緒に暮らすということ

商品やサービスを紹介いたします記事の内容は、必ずしもそれらの効能・効果を保証するものではございません。
商品やサービスのご購入・ご利用に関して、当メディア運営者は一切の責任を負いません。