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マイクロプラスチックの問題を分かりやすく。被害を食い止めるため私達に出来ること

マイクロプラスチックの問題を分かりやすく。被害を食い止めるため私達に出来ること

マイクロプラスチックって何?どんな影響を与えるの?世界中で問題とされているマイクロプラスチックについて、定義や特徴、原因などを詳しくまとめてみました。被害を食い止めるために、個人でできる取り組みも分かるので、気になる方はぜひ目を通してみてください。

2021.02.15 SDGs

マイクロプラスチックとは?定義や特徴を解説

①5mm以下の大きさのプラスチック

マイクロプラスチックとは、環境の中に存在する、5mm以下のプラスチックのこと。海洋研究においては、1mm以下と定義されることもあります。プラスチックは身近な製品によく使われる素材ですが、自然分解されることはありません。細かい粒でありながらも、半永久的に残ってしまいます。

マイクロプラスチックと定義された物質は、環境の至るところに存在します。中には目に見えないほど微細なものも。環境や生き物に影響を与えるとして、問題視されるようになりました。

②一次と二次に分類される

マイクロプラスチックは、一次と二次に分類されます。一次マイクロプラスチックと定義されるのは、レジンペレットとマイクロビーズの2つ。レジンペレットは、プラスチック製品の原材料になる米粒大のプラスチック粒のこと。マイクロビーズは、洗顔料や化粧品、工業用研磨剤に使う、極小のプラスチックのことになります。

二次と定義されるのは、自然環境の中で劣化し、小さな破片となったものです。ペットボトルやレジ袋といったプラスチックゴミが、紫外線や風雨の影響で5mm以下の大きさになったものを指します。

③代表的な種類は5つ

ペットボトル

マイクロプラスチックのもとになる、プラスチックの代表的な種類は5つだとされています。プラスチックの種類自体は、100以上と膨大です。しかし、プラスチック製の生活用品の75%は、下記の5つを使用して生産されていると言われています。

5大プラスチック
  • ポリエチレン(PE):容器類・包装・袋・ラップ・洗顔料など
  • ポリスチレン(PS):食品用トレイ・ハンガー・家庭電化製品の一部など
  • ポリプロピレン(PP):ペットボトルキャップ・ストロー・文具など
  • ポリエチレンテレフタレート(PET):ペットボトル・包装フィルム・衣類繊維など
  • ポリ塩化ビニル(PVC):ポリバケツ・合成皮革・電線被覆など

マイクロプラスチックが与える影響

①海洋汚染への影響

海

マイクロプラスチックは、海洋汚染に大きな影響を与えると言われています。発生したマイクロプラスチックが最終的に行き着く先は、海です。大きなプラスチックゴミとは異なり、海水に混ざってしまったマイクロプラスチックを除去する方法はありません。極小サイズであるため、回収できないのです。

また、プラスチックは、有害な化学物質を吸着しやすい形状をしています。海に行き着くまでの過程で、様々な物質を吸着させ、水を汚染させる可能性が。たとえ吸着していなくても、プラスチックそのものに含まれる成分が、海水を汚染するとされています。

②大気汚染への影響

最近の研究では、大気汚染にもマイクロプラスチックが影響するという結果が。5mm以下と定義されるマイクロプラスチックですが、目に見えないほど小さいものも存在します。微細なマイクロプラスチックは、大気中に浮遊して飛散します。日本でも、2019年の大気調査でマイクロプラスチックの浮遊が確認されました。

また、大気中の飛散は遠隔地にまで及ぶとも言われています。フランスのピレネー山脈の降水や、北極の積雪の中からもマイクロプラスチックは発見されています。人間が少ない地域にまで、大気を通してマイクロプラスチックが飛散しているのですね。

「大気にも広がるマイクロプラスチック」(視点・論点)

③生物への影響

マイクロプラスチックは、生物にも影響を及ぼします。とくに大きな影響を受けているのは、海洋生物。魚だけでなく、水中のプランクトンまでがマイクロプラスチックを餌と間違えて食べることがあると言われています。

生物の体内に入り込んだマイクロプラスチックは、内蔵に詰まる可能性があります。また、マイクロプラスチックと一緒に、吸着していた有害な化学物質が体内に蓄積し、死亡するケースも見られます。

④人体への影響

マイクロプラスチックが人体に与える影響は、いまのところ未知数だとされています。人体にも入り込むことについては、実証したという研究が見られます。目に見えない、微細なマイクロプラスチックが、大気や飲料水などから人体に入り込む可能性はゼロではないのです。

マイクロプラスチック問題が取り沙汰されるようになったのは、21世紀に入ってから。人体への影響が解明されるのは、これからのことだと考えられています。

ナショナルジオグラフィック

マイクロプラスチックが発生する原因

原因①生産の段階ですり抜ける

マイクロプラスチックが発生する原因として、生産の段階ですり抜けるというものがあります。一次マイクロプラスチックとなるレジンペレットやマイクロビーズは、生産中や輸送中、製品の製造中にこぼれたり漏れ出したりすることが。

一次マイクロプラスチックは、不適切に管理された状態だと、とくに環境中に漏れ出る可能性が高くなります。そのため、管理を厳しくしたり脱レジンペレット・脱マイクロビーズを掲げたりして、問題に対処する企業も見られるようになりました。

原因②製品使用の段階で流出

消費者が製品を使用する段階でも、マイクロプラスチックは発生します。とくに見落とされがちなのが、洗顔料や歯磨き粉に含まれるマイクロビーズ。マイクロビーズを含む製品を使って、顔を洗ったり歯磨きしたりするだけで、排水溝から環境へと流出していく恐れがあります。

また、二次マイクロプラスチックに分類されるものも、製品使用の段階で生まれます。例えば、農業で使用されるプラスチックシートや、合成ゴムで作られたタイヤや靴などですね。使用しているうちに、破れたりすり減ったりしてできるカスから、二次マイクロプラスチックが発生します。

さらに、洗濯によって二次マイクロプラスチックが発生することも。プラスチックを原材料とした化学繊維の衣類は、洗濯・乾燥の段階で大量の繊維クズを発生させます。排水溝から流れたり、風に飛ばされたりして環境を汚染していきます。

原因③ポイ捨てゴミによって発生

ゴミ

大半のマイクロプラスチックの原因となるのが、ポイ捨てゴミによる発生。とくに川や海に流入してしまうと、海洋プラスチックゴミと化し、マイクロプラスチックの発生率が高まると言われています。

海洋プラスチックは、漂流するうちに紫外線によって劣化し、小さい破片に変化。さら波や岩で摩耗して、マイクロプラスチック化していきます。海洋プラスチックゴミは、世界で年間800万トンも発生しているので、マイクロプラスチックの大きな原因になっているのも納得です。

日本財団ジャーナル

マイクロプラスチック問題に対して出来ること

①プラスチックゴミを適切に処理する

プラスチックゴミ

プラスチックゴミを適切に処理することは、マイクロプラスチック問題への対策の第一歩。きちんと分別して自治体の指示に従って処理するだけでも、二次マイクロプラスチックの発生量を減らすことに貢献できます。

もちろん、プラスチックゴミのポイ捨ては、もってのほか。環境や人体に対しての影響が懸念される中、毎日の生活で意識していくことは大切です。

②プラスチック製品の使用方法を変えてみる

プラスチック製品の使用方法を変えてみるのも、個人で出来る対策の一つ。プラスチックを原材料としていない製品を選んだり、代替品を使ったりしてみましょう。

また、プラスチック製品に対する3Rを意識するのも良いですね。詳しい内容は、下記のリストを参考にしてください。ほんのちょっとのひと手間で、マイクロプラスチックの発生量を抑えることができます。

プラスチック製品に対する3R
  • Reduce:マイアイテム持参でレジ袋や使い捨て容器の使用を減らす。
  • Reuse:詰め替え用ボトルなど、繰り返し使えるものを選ぶ。
  • Recycle:プラスチックの分別回収・再生プラスチックの使用など。

③回収ボランティアに参加する

海洋プラスチックを回収するボランティアに参加するのも、個人で出来る対策です。日本は、四方を海に囲まれた島国。そのため、各地の海岸には、海に流出したプラスチックゴミがたくさん漂着しています。

海洋プラスチックは、マイクロプラスチック問題の最も大きな原因とされるもの。できるだけ回収することは、量の増加を食い止めることに繋がります。各地で開催されているゴミ拾いイベントに参加したり、個人で企画したりして対策してみましょう。

海ごみゼロウィーク

マイクロプラスチック問題を知って出来ることを始めよう

ゴミ拾い

5mm以下のプラスチックと定義されるマイクロプラスチックは、簡単には消滅しません。半永久的に残るとも言われているので、これ以上増やすことは、環境的にも人体的にもより大きな影響が出ると考えられています。

現在あるものを減らすことは難しいですが、発生量を抑えることは可能です。発生する原因は何なのか、どのような対策ができるのか、マイクロプラスチック問題を知って出来ることを始めてみましょう。

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