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オードリー・ヘップバーンの名言集。人生を彩る美しい言葉の数々をご紹介

永遠の妖精と言われたオードリー・ヘップバーンは、数多くの名言を残しています。多くの映画で主演を務めた女優が残した名言は、人生を彩るものや流行を巻き起こしたファッションに関する言葉など、実に様々。心に響く、美しい言葉の数々をご紹介します。

2020.12.08公開

オードリー・ヘップバーンのプロフィール

①歴史に名を残す偉大な女優

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「オードリー・ヘップバーン(Audrey Hepburn)」は、往年の映画ファンなら誰もが知っている偉大な女優。『ローマの休日』や『マイ・フェア・レディ』など数々のビッグタイトルで主演を務め、アカデミー主演女優賞を始めとした多くの賞を獲得しています。

また、映画で人々を虜にするだけでなく、ファッション界のアイコンとして知られる一面も。くるぶし丈がキュートなサブリナパンツは、オードリーが『麗しのサブリナ』で着用したことから呼び名が定着しました。

衣装を手掛けたのは、有名ファッションデザイナーのジバンシィ。オードリーとジバンシィのタッグは、『麗しのサブリナ』以降も継続し、映画のファッションが流行を作る先駆けにもなったと言われています。女優としてもファッションアイコンとしても大きな影響を残し、歴史に名を刻んだのがオードリー・ヘップバーンです。

②美の基準を塗り替えた女性

オードリー・ヘップバーンは、女性の美の基準を塗り替えたことでも有名。女優としての地位を確固たるものにした『ローマの休日』が上映された時代は、グラマラスな華やかさこそが女性の美の主流でした。

オードリーのスタイルは当時の美の真逆をいくもの。50cmほどの細い腰に、豊かとはいえない胸。さらには、『ローマの休日』の作中でも、長い髪をバッサリ切ってボーイッシュなショートカットの王女を演じています。

肉感的な魅力とは遠いオードリーでしたが、映画が上演されると一瞬にして世界中を魅了。性的なものを感じさせない魅力と気品で、全く新しい美の基準を作り出しました。『ローマの休日』を手掛けた映画監督も、「彼女は胸の膨らみの魅力を過去のものにした」というコメントを残しています。

③晩年はユニセフで活躍

晩年のオードリー・ヘップバーンは、ユニセフ親善大使として精力的に活動。彼女自身、少女期にドイツ占領下のオランダで第二次世界大戦を過ごし、栄養失調に苦しんだ経験を持ちます。オードリーの回復を助けたのは、ユニセフの前身であった復興機関が届けた食料品と医薬品だったと言います。

少女時代の経験からユニセフでは、飢餓に苦しむ子どもたちの救済を中心とした取り組みに尽力。英語以外の複数言語が堪能という才能を生かし、多くの国を訪問しました。

人生|オードリー・ヘップバーンの美しい名言集

①人生で何をするかは真剣に

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人生について深刻に考えたりはしないけど…私の人生で何をするかは真剣に考えているわ
— オードリー・ヘップバーン

オードリー・ヘップバーンの人生は、かなり波乱万丈。辛い環境の中でも、常にやるべきことを選択してきました。第二次世界大戦中には、ドイツのオランダ占領に対する反対運動をサポート。終戦後に移住したロンドンでは、バレエのプリマドンナへの道を断念して、女優の道へ進みます。

人生について深刻にならない。けれど、何をすべきかは真剣に。輝かしい経歴を築いた女優業を引退した後も、オードリー・ヘップバーンの人生は色褪せることはありませんでした。

②死の前にみじめさはいらない

死を前にしたとき、みじめな気持ちで人生を振り返らなくてはならないとしたら、いやな出来事や逃したチャンス、やり残したことばかりを思い出すとしたら、それはとても不幸なことだと思うの
— オードリー・ヘップバーン

大女優としてのキャリアに、晩年のユニセフ親善大使。オードリー・ヘップバーンは、いつでも前向きにするべきことに励んでいました。

そんな彼女の心にあったのは、死の前のみじめさを排除すること。人生を振り返ったときに、胸を張れる生き方をしているのかを問われる名言です。

③予想どおりにはいかないもの

オランダにはこんなことわざがあります。『くよくよしても仕方ない。どのみち予想したとおりにはならないのだから』。本当にそう思うわ
— オードリー・ヘップバーン

歴史に名を残す大女優といえども、人生で失敗することだってある。第二次世界大戦中の栄養不足が問題で、幼い頃から習ってきたバレエでは大成しないと判断されたり、一度目の結婚は破局で終わったり。

人生は予想通りにはいかないもの。でも、くよくよする必要もない。バレエから舞台へとシフトすることで女優として大成したように、悪いことが予想に反してチャンスに繋がることもあります。

④他者を優先しないのは恥ずべきこと

母から一つの人生観を与えられました。他者を優先しないのは、恥ずべきことでした。自制心を保てないのも、恥ずべきことでした
— オードリー・ヘップバーン

オードリー・ヘップバーンの人生観を表す名言は、母親の教えから生まれたものだと言われています。オランダ貴族であった母親から伝えられたのは、他者を優先すべきことと、自制心を保つこと。

簡単そうでいて、なかなか実行が難しい言葉ですね。何気ない日常の中でも非常時でも、心に留めておきたい一言です。

ファッション|オードリー・ヘップバーンの美しい名言集

①私が写真に載るなんて

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私のような顔が写真に載るなんて思いもしなかったわ
— オードリー・ヘップバーン

永遠の妖精とも呼ばれたオードリー・ヘップバーンですが、自分自身の姿については、コンプレックスを抱えていたと言われています。こちらは、そんな彼女が女優として成功した後に残した言葉。

当時の美しさの基準とは正反対のタイプだったオードリー。けれど、映画では欠点を魅力に変えて多くの人を虜に。ファッションにおける流行も巻き起こしたことから、映画史上、最も多く写真を撮られた女性になりました。

②自分だけのスタイルを保って

なんで変えなきゃいけないの? みんなそれぞれのスタイルがあって、それを見つけたらずっともち続けるべきよ
— オードリー・ヘップバーン

オードリー・ヘップバーンは、自分だけのスタイルを確立することに成功した女優。美に憧れる立場から、多くの羨望を集める立場へと変わりました。

スレンダーな肢体だからこそ映えるドレスを着こなして、やや角張った顔だからこそ表せるチャーミングさを発揮。自分にしか出せない魅力は、きっと誰もが持っていると教えてくれる名言です。

③ルックはすぐに真似できる

私のルックはすぐ真似できるわ、大きなサングラスとノースリーブドレスを着ればね
— オードリー・ヘップバーン

『ティファニーで朝食を』で主演を務めた後に生まれた名言。映画の冒頭で身に付けた大きめのサングラスとブラックドレスは、映画史上最も有名なファッションとも言われています。

けれど、映画の中のオードリー・ヘップバーンは唯一無二。気まぐれな娼婦を、清純派であったオードリーが演じることで、映画ならではの生き生きとした主人公ホリーが誕生しました。

④ファッションアイコンは他人事

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私は自分のことをファッションアイコンだなんて考えたことないわ。他の人がそう思っていても、私はそう思っていないの。私は私なりの人生を生きるだけ
— オードリー・ヘップバーン

オードリー・ヘップバーンが当時のファッションアイコンであったことは、紛れもない事実。髪型からドレスまで、女性たちに与えた影響は大きなものでした。

ファッションアイコンともてはやされながら、自分を保っていたこともオードリー・ヘップバーンの魅力の一つ。他人の言葉に惑わされず、自分を貫けるよう頑張りたいですね。

成功|オードリー・ヘップバーンの美しい名言集

①チャンスは必ず自分のものに

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チャンスなんて、そうたびたびめぐってくるものではないわ。
だから、いざめぐってきたら、とにかく自分のものにすることよ
— オードリー・ヘップバーン

オードリー・ヘップバーンの代表作として名高い、『ローマの休日』と『ティファニーで朝食を』。しかし、主演の有力候補は、もともとオードリーではありませんでした。『ローマの休日』はエリザベス・テイラー、『ティファニーで朝食を』はマリリン・モンローが主演として考えられていたと言われています。

特に『ローマの休日』当時のオードリー・ヘップバーンは、ほぼ無名の女優。それでも役を勝ち取り成功を収めた彼女の言葉は、胸に響きます。

②不可能なんてない

不可能なことなどないわ。「Impossible(不可能)」という単語自体に「I’m possible(私にはできる)」と書いてあるのだから
— オードリー・ヘップバーン

難しい局面に立たされたときに、思い出したい名言。オードリー・ヘップバーンは、『ティファニーで朝食』の娼婦役を演じるにあたって、原作者から「ミスキャスト」とまで言われました。

オードリー自身も、夜の女を演じるにあたって大きなプレッシャーを抱えることに。それでも映画は大成功。清純派から娼婦役というイメージの変化も乗り越え、不可能を可能にした女性です。

③成功は誕生日と同じ

成功は誕生日みたいなもの。
待ちに待った誕生日がきても、自分はなにも変わらないでしょ
— オードリー・ヘップバーン

オードリー・ヘップバーンの名言には、成功の後の心構えとして覚えておきたい言葉もあります。成功を誕生日に例えたものですね。

成功は、良くも悪くも自分を変えてしまう可能性が高いもの。大きな成功の後でも何も変わらない。そう言い切れるだけの、強い心を持ちたいと考えさせられます。

④欠点を受け入れられることが最高の勝利

私にとって最高の勝利は、ありのままで生きられるようになったこと、自分と他人の欠点を受け入れられるようになったことです
— オードリー・ヘップバーン

自分の顔やスタイルがコンプレックスだったオードリー・ヘップバーン。しかし、映画での成功を経て、欠点は大きな魅力となりました。

オードリーにとっての勝利は有名女優になったことじゃない。自分と他人の欠点を受け入れて、ありのままに生きられるようになったことこそが勝利なのです。

生き方|オードリー・ヘップバーンの美しい名言集

①仕事を心から愛しただけ

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いわゆる天賦の才に恵まれていると思ったことはないわ。
仕事を心から愛して最善を尽くしただけよ
— オードリー・ヘップバーン

生きるうえで心がけたい、オードリー・ヘップバーンの名言。15年間にわたるオードリーのキャリアは、誰もが輝かしいと納得できるものばかりです。

輝けるキャリアは天賦の才能によるものと考えられがちですが、オードリー・ヘップバーン自身は否定。仕事を心から愛して、最善を尽くすこと。大女優になったのも、そんな生き方ができたからと言います。

②自分と率直に向かい合う

一個の道具のように自分を分析しなさい。
自分自身に対して100パーセント率直でなければなりません。
欠点を隠そうとせずに、正面から向かい合うのです
— オードリー・ヘップバーン

生き方に関する名言として、覚えておきたい一言。迷ったときには、自分と率直に向かい合うことが大事ですが、客観的になれるのかは難しいところです。

後悔しない生き方を選ぶには、自己分析はしっかりと。名言を心の片隅に留めておくだけでも、見えてくるものが増えることでしょう。

③美しくあるために美しい言葉を

美しい瞳であるためには、他人の良いところを探しましょう。美しい唇であるためには、美しい言葉を使いましょう。
— オードリー・ヘップバーン

名言の中には、美しい生き方について教えてくれる一言もあります。オードリー・ヘップバーンは、晩年はユニセフ親善大使として、厳しい環境を生きる子供たちに手を差し伸べ続けました。

どんなときも微笑みながら、美しい瞳と唇を維持したのですね。他人の良いところは探している?美しい言葉を選んでいる?日頃の言動が問われる名言です。

愛情|オードリー・ヘップバーンの美しい名言集

①失われることは怖いこと

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愛情に怯えたりはしません。でも、愛情が失われることには怯えています
— オードリー・ヘップバーン

愛情に関する名言には、「失われることは怖いこと」と言及したものも。オードリー・ヘップバーンの言葉の場合、男女の愛情のみならず、家族愛や友情も含まれます。

少女時代に第二次世界大戦を経験したオードリー。身近なところで、数多くの愛情が失われていく様子を体験したと言われています。

②鍛えなければ衰える

愛は行動なのよ。
言葉だけではだめなの。
言葉だけですんだことなど一度だってなかったわ。
私たちには生まれたときから愛する力が備わっている。
それでも筋肉と同じで、その力は鍛えなければ衰えていってしまうの
— オードリー・ヘップバーン

愛することも愛されることも、何もせずに手に入るものではない。そう気付かされるのが、愛は鍛えなければ衰えるという名言です。

愛情は誰にでも備わっているけれど、いつの間にか見えなくなっているかもしれない。鍛えることを怠らずに、愛を保っていきましょう。

③二つの手を駆使して

年を重ねると、自分に二つの手があることに気づきます。ひとつは自分を助けるための手。そして、もうひとつは他人を助けるための手
— オードリー・ヘップバーン

愛情は、自分と他者の両方に。オードリー・ヘップバーンがユニセフの活動を通して伝えようとした言葉は、名言として残っています。

年を重ねることで気付けるようになる、もう一つの手。今はまだ自分を助けるだけで精一杯であっても、いつか二つの手が駆使できるようになることでしょう。

オードリー・ヘップバーンをより理解できる本は?

ここまで、オードリー・ヘップバーンの名言についてまとめてきました。数多くの名言をより深く理解するには、本を通してオードリーのことを知るのも大切。あふれる魅力が感じられるおすすめの本をご紹介します。

①オードリー・ヘップバーンという生き方

『オードリー・ヘップバーンという生き方』は、オードリーの生涯を記した一冊。本を読むことで、少女時代や女優時代はもちろんのこと、妻や母としての一面も垣間見ることができます。

あまり知られることがない、晩年の生き方についても触れられている本なので、オードリー・ヘップバーン入門書としておすすめです。

②Audrey:60年代の映画とファッション

写真集からオードリー・ヘップバーンのことを知りたい場合は、『Audrey:60年代の映画とファッション』がおすすめ。追悼20周年を記念して制作された本となっています。

映画別のオードリーの姿とファッションを収めた写真に加えて、単行本初登場のものも収録。また、デザイナーや映画関係者が語るエピソードなども読むことができる、貴重な一冊です。

③オードリー・ヘップバーンの言葉

『オードリー・ヘップバーンの言葉』は、オードリーが語った言葉が数多く収録されている本。人生や仕事、恋愛に関する言葉など、幅広く扱っています。

ご紹介した名言以外にも心に響く言葉が集められている本なので、より詳しく知りたい方はぜひ読んでみてください。言葉に触れることで、人柄も伝わってくると言われています。

オードリー・ヘップバーンの名言で美しい生き方を目指そう

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アメリカ映画界における、最も偉大な女優の一人に数えられるオードリー・ヘップバーン。映画の中だけでなく、スクリーン外でも美しい生き方を貫いたと言われています。

そんな彼女が残した名言は、どれも生きていくうえで大切な気付きを与えてくれるものばかり。美しい生き方を目指したい方に贈りたい言葉です。

こちらの記事では、ココ・シャネルの名言を載せています。ファッションや香水で有名な、今や知らぬ人はいないというブランドの創始者である彼女は、自分の価値観を信じ、力強く美しく生きた女性の一人です。そんな女性の心に残る名言も、是非チェックしてみてくださいね。

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